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介護・医療業界で働く完全ガイド

外国人介護士の需要と将来性【高需要】

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
外国人介護士の需要と将来性【高需要】

外国人介護士の需要と将来性を最新データで徹底解説。2025年問題による人材不足の現状、4つの受け入れ制度(EPA・特定技能・技能実習・在留資格「介護」)の比較、給与・待遇、必要スキルまで詳しく紹介します。日本の介護業界で活躍したい外国人の方必見です。

外国人介護士の需要と将来性【高需要が続く理由と今後の展望】

日本の介護業界は、深刻な人材不足に直面しています。高齢化が急速に進む中で、外国人介護士への需要はかつてないほど高まっています。2025年には約34万人の介護人材が不足すると予測されており、この数字は今後さらに拡大する見通しです。

この記事では、外国人介護士の需要が高まっている背景、将来性、そして介護業界で活躍するために知っておくべきポイントを詳しく解説します。日本で介護の仕事に興味がある外国人の方はもちろん、すでに介護現場で働いている方にも役立つ情報をお届けします。

日本の介護人材不足の現状と数字で見る深刻さ

日本は世界でもっとも高齢化が進んだ国の一つです。2025年には団塊の世代(1947〜1949年生まれ)がすべて75歳以上となり、後期高齢者の人口が急増しています。この「2025年問題」により、介護サービスの需要は爆発的に増加しています。

厚生労働省の調査によると、2026年末までに約240万人の介護従事者が必要とされています。しかし、日本人だけでは到底この数を満たすことができません。さらに深刻なのは、2040年までに約69万人の介護人材が不足するという予測です。

年度必要な介護人材数不足見込み外国人介護士数(推定)
2025年約243万人約34万人約9万人
2030年約261万人約50万人約15万人(目標)
2040年約280万人約69万人約25万人(目標)

このような状況の中で、外国人介護士の存在は日本の介護業界にとって不可欠なものとなっています。政府も外国人介護人材の受け入れを積極的に推進しており、制度の整備を急ピッチで進めています。

外国人介護士の受け入れ4つの制度を比較

日本で外国人が介護士として働くためには、主に4つの在留資格・制度があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った制度を選ぶことが重要です。

EPA(経済連携協定)

EPA制度は、インドネシア・フィリピン・ベトナムの3か国との協定に基づく制度です。母国で看護学校や大学を卒業し、政府の認定を受けた人材が対象となります。入国から4年目に介護福祉士の国家試験を受験する必要があります。

在留資格「介護」

介護福祉士の国家資格を取得した外国人が対象の在留資格です。在留期間の更新に制限がなく、長期的に日本で働きたい方に最適な制度です。介護福祉士の資格取得方法については関連記事で詳しく解説しています。

技能実習制度

技能実習制度を利用して介護分野で実習を行う方法です。2024年12月時点で約20,065人がこの制度で介護分野に従事しています。最長5年間の実習が可能ですが、2024年からは「育成就労」制度への移行が進んでいます。

特定技能「介護」

2019年に創設された比較的新しい制度で、介護技術と日本語能力の試験に合格した人材が対象です。2025年6月時点で約54,916人が特定技能「介護」で就労しており、もっとも利用者が多い制度となっています。特定技能ビザの詳細はこちらの記事をご確認ください。

制度対象国在留期間日本語要件特徴
EPA3か国限定最長4年(合格で無制限)N3程度国家試験受験が必須
在留資格「介護」制限なし無制限(更新可)N2程度介護福祉士資格が必要
技能実習制限なし最長5年N4程度育成就労へ移行中
特定技能制限なし最長5年(1号)N4程度即戦力として期待

詳しい在留資格の基礎知識については、別記事でも解説しています。

外国人介護士の需要が高い5つの理由

外国人介護士の需要がこれほど高まっている背景には、複数の要因があります。

1. 圧倒的な人材不足

前述のとおり、日本の介護業界は慢性的な人材不足に悩まされています。日本人の若者の介護職離れが進む一方で、高齢者人口は増え続けています。外国人介護士は、この需給ギャップを埋める重要な存在です。

2. 政府の積極的な受け入れ政策

日本政府は2028年度までに約123万人の外国人労働者を特定の在留資格で受け入れる計画を打ち出しています。介護分野は最重点分野の一つに位置づけられており、今後も受け入れ枠の拡大が見込まれます。

3. 訪問介護への門戸開放

2025年度からは、これまで制限されていた訪問介護サービスでも外国人が従事可能になりました。これにより、訪問介護の仕事という新たな活躍の場が広がり、需要はさらに拡大しています。

4. 介護施設の多様化

日本ではさまざまな種類の介護施設が増加しています。特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、デイサービスなど、施設の種類が多様化するほど、介護人材の需要も増えます。

5. 国際的な人材獲得競争

介護人材の不足は日本だけの問題ではありません。韓国やドイツなども同様の課題を抱えており、優秀な外国人介護人材の獲得競争が国際的に激化しています。日本は給与や待遇の改善を進めることで、競争力を維持しようとしています。

外国人介護士の給与と待遇の実態

外国人介護士として日本で働く場合、気になるのは給与や待遇です。近年は待遇改善が進んでおり、将来性の面でも期待できる状況です。

介護職員の平均月収は約25〜30万円(手当込み)で、日本人と外国人で同じ業務に対して同じ給与が支払われる「同一労働同一賃金」の原則が適用されます。介護業界の給与相場と待遇については、関連記事で詳しくまとめています。

また、介護職員処遇改善加算制度により、介護職員の給与は段階的に引き上げられています。夜勤手当や資格手当など、追加の収入を得る機会も豊富です。介護の夜勤と勤務体系についても把握しておくとよいでしょう。

キャリアアップの面では、介護福祉士の資格を取得することで在留資格「介護」への変更が可能になり、在留期間の制限がなくなります。さらに、ケアマネージャーや管理職へのキャリアパスも開かれています。

外国人介護士が活躍するための必要スキル

介護現場で長く活躍するためには、いくつかのスキルが求められます。

日本語コミュニケーション能力

介護の仕事では、利用者やその家族、他のスタッフとのコミュニケーションが不可欠です。介護現場の専門用語介護の仕事で使える日本語フレーズを事前に学んでおくことが重要です。最低でもJLPT N4レベル、できればN3以上の日本語力があると望ましいです。

介護技術と知識

入浴介助、食事介助、移乗介助など、基本的な介護技術の習得が必要です。介護職の仕事内容と必要な資格を確認し、事前に準備しておきましょう。

文化理解と適応力

日本の高齢者と接する際には、日本文化への理解が求められます。敬語の使い方、礼儀作法、食文化への配慮など、文化的な感受性が大切です。外国人介護士の成功事例を参考にするとよいでしょう。

テクノロジーへの対応力

近年は介護ロボットやテクノロジーの活用が進んでおり、ICT機器の操作スキルも求められるようになっています。記録のデジタル化やセンサー機器の活用など、テクノロジーに対応できる介護士はより重宝されます。

外国人介護士の出身国と受け入れ動向

外国人介護士の主な出身国と、それぞれの特徴を見てみましょう。

出身国主な受け入れ制度特徴
ベトナム特定技能・技能実習最も多い出身国、勤勉で学習意欲が高い
インドネシアEPA・特定技能EPA制度での歴史が長い、イスラム文化への配慮が必要
フィリピンEPA・特定技能英語力が高い、ホスピタリティに優れる
ミャンマー特定技能・技能実習近年急増中、穏やかな国民性
ネパール特定技能若い人材が多い、日本語学習に熱心

出身国によって受け入れに関する制度や手続きが異なるため、自分の国籍に応じた制度を確認することが大切です。

外国人介護士として成功するためのステップ

日本で外国人介護士として活躍するための具体的なステップを紹介します。

ステップ1:日本語力を磨く まずはJLPT N4以上の日本語力を身につけましょう。介護専門の日本語教材やオンラインコースも充実しています。

ステップ2:在留資格を選ぶ 自分の経歴やスキルに合った在留資格を選びましょう。特定技能は試験に合格すれば国籍を問わず利用できるため、多くの方におすすめです。

ステップ3:求人情報を探す 日本での就職活動の方法を学び、介護事業所の求人に応募しましょう。人材紹介会社の活用も効果的です。

ステップ4:面接と書類準備 履歴書の書き方面接対策を万全にして選考に臨みましょう。

ステップ5:キャリアアップを目指す 入職後は介護福祉士の資格取得を目標に、スキルアップを続けましょう。資格取得により、待遇面でも在留資格面でも大きなメリットがあります。

まとめ:外国人介護士の将来性は非常に明るい

外国人介護士の需要は今後も確実に高まり続けます。日本の高齢化は2040年まで加速し、介護人材の不足は構造的な問題として長期間続く見通しです。日本政府も外国人介護人材の受け入れ拡大を明確に打ち出しており、制度面の整備も着実に進んでいます。

外国人介護士にとって、日本の介護業界は安定した雇用と成長機会を提供する魅力的なキャリアパスです。日本語力の向上と介護スキルの習得に努めれば、長期的に安定したキャリアを築くことができるでしょう。

介護・医療業界で働く完全ガイドも併せてお読みいただき、日本の介護業界での第一歩を踏み出してください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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