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給料・年収・待遇ガイド【外国人向け】

日本と母国の給与を比較するガイド

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
日本と母国の給与を比較するガイド

日本と母国(ベトナム・フィリピン・インドネシア・ネパールなど)の給与を国別に徹底比較。外国人労働者の平均年収データ、在留資格別・業界別の収入差、税金・社会保険の控除額、手取りを最大化するための5つの戦略まで詳しく解説します。日本で働く外国人必見の給与ガイドです。

日本と母国の給与を比較するガイド【外国人労働者必見】

日本で働くことを検討している外国人にとって、「日本の給与は母国と比べてどれくらい違うのか?」は最も気になるポイントの一つです。厚生労働省の調査によると、外国人材が日本で働く際に重視する要素として「給料(ボーナス含む)」を挙げた人の割合は64.6%と最も高い数字となっています。

この記事では、日本と主要な出身国の給与水準を具体的な数字で比較し、業界別・在留資格別の収入の違い、そして手取り額を最大化するための実践的なアドバイスを詳しく解説します。給料・年収・待遇ガイドと合わせて参考にしてください。

日本の外国人労働者の給与の現状

2023年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、日本で働く外国人労働者の平均月収は232,600円です。一方、日本人労働者の平均月収は318,300円であり、約85,700円の差があります。

この差が生じる主な理由は以下の通りです:

  • 年齢・勤続年数の違い:外国人労働者は30代以下の若年層が多く、勤続年数も短い傾向がある
  • 在留資格による制約:特定技能ビザなどでは就ける職種が限定される
  • 言語の壁:日本語能力が不十分な場合、管理職への昇進が難しくなる
  • 職種の偏り:製造業やサービス業など比較的低賃金の業界に集中している

ただし、IT・エンジニア分野や金融業界では、外国人でも年収600万~750万円以上を得ることが可能です。スキルや経験次第で、日本人と同等またはそれ以上の給与を得られる環境も増えています。

国別・日本との給与比較表

以下の表は、主要な外国人労働者の出身国と日本の平均年収を比較したものです。為替レートの変動や物価水準の違いにより、単純な比較は難しい面もありますが、大まかな目安としてご参考ください。

国名平均年収(円換算)日本との年収差主な業種
日本(外国人平均)約279万円全業種
日本(日本人平均)約382万円全業種
ベトナム約60万円約4.6倍製造業・技能実習
フィリピン約31万円約9倍介護・サービス業
インドネシア(大卒)約57万円約4.9倍技能実習・特定技能
インドネシア(高卒)約34万円約8.2倍製造業
ネパール約25万円約11倍飲食・サービス業
ミャンマー約20万円約14倍技能実習
中国(都市部)約150万円約1.9倍IT・貿易
ブラジル約100万円約2.8倍製造業
タイ約80万円約3.5倍製造業・サービス業
ペルー約70万円約4.0倍製造業

出典:海外人材タイムスRISE for Business

ベトナムと日本の年収差は約4.6倍、ネパールやミャンマーでは10倍以上の差があることがわかります。この給与差が、多くの外国人が日本での就労を希望する大きな動機となっています。

在留資格別の平均給与の違い

日本での収入は、保有する在留資格(ビザの種類)によって大きく異なります。以下は主な在留資格別の平均年収です。

在留資格平均年収特徴
高度専門職600万~1,000万円以上ポイント制、最も待遇が良い
技術・人文知識・国際業務350万~600万円オフィスワーク中心
経営・管理500万~800万円起業・経営者向け
特定技能1号約280万円16分野、期間制限あり
技能実習200万~250万円技術習得目的
留学(アルバイト)約100万円週28時間制限

高度専門職ビザを取得すれば、最も高い給与水準が期待できます。特定技能ビザは業種が限定されますが、安定した雇用と一定の収入が保証されます。

業界別の給与ランキングと傾向

日本で外国人が高収入を得やすい業界と、そうでない業界には明確な差があります。業界選択は将来の収入に大きく影響するため、転職・キャリアアップ戦略を立てる際の参考にしてください。

高収入が期待できる業界

  1. 金融・銀行業:平均年収750万円。外資系金融ではさらに高い水準
  2. IT・ソフトウェア開発:平均年収680万円。外国人ITエンジニアの需要は年々増加
  3. コンサルティング:平均年収650万円。語学力が武器になる
  4. 製薬・医療機器:平均年収620万円。専門知識が必要

中程度の収入の業界

  1. 貿易・商社:平均年収450万円。母国語の需要あり
  2. 教育・語学:平均年収350万円。英語教師は安定した需要
  3. 製造業(管理職):平均年収400万円。経験者は昇進の可能性

エントリーレベルが多い業界

  1. 飲食・サービス業:平均年収250万円。飲食・サービス業の詳細
  2. 介護:平均年収280万円。介護・医療業界ガイドで詳しく解説
  3. 製造業(技能実習):平均年収230万円。製造業・工場ガイド

東京の給与は全国平均より15〜20%高い傾向があり、大阪や名古屋でも5〜10%高い水準です。地域別就職ガイドで各地域の詳しい給与事情を確認できます。

給与以外に考慮すべきコスト要因

日本の給与を母国と比較する際は、額面だけでなく以下のコスト要因も考慮する必要があります。

税金・社会保険料

日本では給与から以下が控除されます:

  • 所得税:年収に応じて5〜45%(累進課税)
  • 住民税:約10%
  • 健康保険:約5%
  • 厚生年金:約9%
  • 雇用保険:約0.6%

結果として、手取り額は額面の約70〜80%程度になります。詳しくは税金・社会保険・年金ガイドをご覧ください。

生活費の比較

住居・生活インフラガイドでも解説していますが、日本での主な生活費は以下の通りです:

  • 家賃:東京で月5万~10万円(ワンルーム)、地方では2万~5万円
  • 食費:月3万~5万円
  • 通信費:月5,000~10,000円
  • 交通費:会社負担が一般的
  • 国民健康保険:会社員は会社と折半

母国に仕送りする場合は、海外送金手数料(1回2,000~5,000円)も考慮しましょう。

給与を最大化するための5つの戦略

日本でより高い給与を得るために、以下の戦略を実践することをおすすめします。

1. 日本語能力を向上させる

日本語能力向上ガイドでも紹介していますが、JLPT N1を取得することで給与が10~20%アップする傾向があります。ビジネス日本語ができると管理職への昇進の道も開けます。

2. 専門スキル・資格を取得する

資格・スキルアップガイドを参考に、業界で評価される資格を取得しましょう。IT分野では基本情報技術者試験や応用情報技術者試験が有効です。

3. グローバル企業・外資系企業を狙う

グローバル企業は成果主義を採用しているところが多く、日系企業と比較すると平均給与が高い傾向にあります。外資系IT企業 vs 日系IT企業の比較も参考にしてください。

4. 高度専門職ビザの取得を目指す

高度専門職ビザは、学歴・職歴・年収のポイント制で70点以上が必要です。取得すると在留期間が無期限になるなど、大きなメリットがあります。

5. 転職を戦略的に活用する

日本では転職によって年収が10~30%アップするケースも珍しくありません。求人サイト・転職エージェント活用ガイドで効果的な転職方法を学びましょう。

母国への仕送り:効率的な方法

日本で働く外国人の多くは、母国の家族への仕送りを行っています。効率よく仕送りするためのポイントを紹介します。

送金サービスの比較

サービス手数料到着日数対応国
銀行送金2,000~5,000円2~5営業日多数
Wise(旧TransferWise)実質0.5~1.5%1~3営業日80カ国以上
SBI Remit480円~即日~2営業日アジア中心
Western Union1,000~3,000円即日可200カ国以上

為替レートの有利なタイミングで送金することで、数千円~数万円の差が出ることもあります。まとめて送金するほど手数料を節約できます。

将来の給与アップに向けたキャリアプランニング

日本での長期的なキャリアを考える際は、以下のステップで計画を立てることをおすすめします。

短期(1~2年)

中期(3~5年)

長期(5年以上)

日本での給与は、努力と戦略次第で大きく向上させることが可能です。まずは日本での就職活動ガイドを参考に、自分に最適なキャリアパスを見つけてください。

まとめ

日本と母国の給与を比較すると、多くのアジア諸国では日本の給与水準が数倍から10倍以上高いことがわかります。しかし、額面の給与だけでなく、税金・社会保険料・生活費を含めた総合的な比較が重要です。

最も効果的に給与を最大化するには、日本語能力の向上専門スキルの取得、そして戦略的な転職の3つが鍵となります。この記事で紹介した情報を活用して、日本でのキャリアをより充実したものにしてください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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