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税金・社会保険・年金の完全ガイド

ふるさと納税の仕組みと外国人の活用法

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
ふるさと納税の仕組みと外国人の活用法

外国人でもふるさと納税は利用可能!仕組み・条件・手続き方法・控除上限額・おすすめ返礼品まで完全解説。ワンストップ特例と確定申告の違い、注意点もわかりやすく紹介します。日本で働く外国人必見の節税ガイド。

ふるさと納税の仕組みと外国人の活用法【完全ガイド】

日本で働く外国人にとって、税金の負担は大きな関心事です。実はふるさと納税(Furusato Nozei)は国籍に関係なく、日本で所得税・住民税を納めているすべての人が利用できる制度です。自己負担わずか2,000円で地域の特産品を受け取りながら、税金控除を受けられるこのお得な制度を、外国人の視点からわかりやすく解説します。

この記事では、ふるさと納税の基本的な仕組みから、外国人が利用する際の条件・手続き・注意点まで、すべてを網羅しています。確定申告の方法住民税の仕組みと合わせて理解することで、日本での税金対策をより効果的に行えるでしょう。

ふるさと納税とは?基本的な仕組みを解説

ふるさと納税は、2008年に導入された日本独自の寄付制度です。自分が応援したい自治体に「寄付」をすることで、寄付金額から2,000円を差し引いた金額が所得税の還付や住民税の控除として戻ってくる仕組みです。

ふるさと納税の3つのメリット

  1. 返礼品がもらえる:寄付額の約30%相当の地域特産品(お肉、果物、海産物など)が届く
  2. 税金控除が受けられる:寄付金額−2,000円が所得税・住民税から控除される
  3. 応援したい地域を選べる:災害復興支援や子育て支援など、寄付金の使い道を指定できる

例えば、年収400万円の独身者が40,000円をふるさと納税で寄付した場合、38,000円が税金から控除され、さらに約12,000円相当の返礼品を受け取ることができます。実質2,000円の負担で12,000円分のお得を手に入れられるのです。

外国人がふるさと納税を利用するための条件

ふるさと納税は国籍に関係なく利用できます。ただし、以下の条件を満たす必要があります。

条件詳細確認方法
日本に住所がある住民登録をしていること住民票で確認
所得税を納めている給与所得または事業所得がある源泉徴収票で確認
住民税を納めている1月1日時点で日本に住所がある住民税決定通知書で確認
在留資格がある就労可能な在留資格を保持在留カードで確認

利用できる在留資格の例

  • 技術・人文知識・国際業務(詳しくはこちら
  • 特定技能(完全ガイド
  • 高度専門職
  • 永住者・定住者
  • 日本人の配偶者等
  • 留学生(アルバイト収入がある場合)

注意点:短期滞在ビザや、1月1日時点で日本に住所がない非居住者は、住民税の控除を受けられないため、ふるさと納税のメリットが限定されます。

控除上限額の計算方法【年収別シミュレーション】

ふるさと納税で最も重要なのは、控除上限額を正確に把握することです。上限を超えた寄付は自己負担となるため、事前のシミュレーションが欠かせません。

!控除上限額の計算方法【年収別シミュレーション】 - illustration for ふるさと納税の仕組みと外国人の活用法

税金控除の3段階構成

ふるさと納税の控除は以下の3つで構成されています。

  1. 所得税の控除:(寄付金額 − 2,000円)× 所得税率 × 1.021
  2. 住民税の控除(基本分):(寄付金額 − 2,000円)× 10%
  3. 住民税の控除(特例分):(寄付金額 − 2,000円)×(90% − 所得税率 × 1.021)

年収別の控除上限額目安

年収(万円)独身・共働き配偶者扶養あり配偶者+子1人扶養
200約15,300円約6,900円対象外
300約28,000円約19,000円約11,000円
400約42,000円約33,000円約25,000円
500約61,000円約49,000円約40,000円
600約77,000円約69,000円約60,000円
800約129,000円約120,000円約110,000円

※上記はあくまで目安です。正確な金額はふるさと納税シミュレーターで計算してください。ふるなびの控除シミュレーションも参考になります。社会保険料の計算扶養控除の状況によっても変動します。

ふるさと納税の具体的な手続き方法【5ステップ】

外国人でも日本人と同じ手順でふるさと納税を行えます。以下の5つのステップで簡単に始められます。

!ふるさと納税の具体的な手続き方法【5ステップ】 - illustration for ふるさと納税の仕組みと外国人の活用法

ステップ1:控除上限額を確認する

まず、源泉徴収票や給与明細をもとに年収を確認し、上記の表やシミュレーターで控除上限額を把握しましょう。

ステップ2:ふるさと納税サイトで寄付先を選ぶ

主要なふるさと納税サイトには以下のものがあります。

サイト名特徴外国人向けポイント
ふるなび掲載数が多い電化製品の返礼品が充実
さとふる使いやすいUIレビュー機能が充実
楽天ふるさと納税楽天ポイント対応楽天市場と連携
ふるさとチョイス自治体数No.1寄付金の使い道から選べる
ふるさとジャパン多言語対応英語・中国語・韓国語対応

特にふるさとジャパンは多言語対応しており、日本語に不安がある外国人にもおすすめです。

ステップ3:寄付を申し込む

サイト上で返礼品を選び、必要事項を入力して申し込みます。在留カードに記載された正式な氏名(ミドルネーム含む)を入力する必要があるため注意が必要です。

ステップ4:返礼品と寄付金受領証明書を受け取る

寄付完了後、返礼品が届きます。同時に「寄付金受領証明書」も届くので、確定申告の際に必要となるため大切に保管してください。

ステップ5:税金控除の手続きをする

控除を受けるための手続きは2つの方法があります(詳細は次のセクションで解説)。

ワンストップ特例制度と確定申告の違い

ふるさと納税の税金控除を受けるには、ワンストップ特例制度または確定申告のいずれかの手続きが必要です。

項目ワンストップ特例制度確定申告
対象者給与所得者(会社員)全員利用可能
寄付先の上限年間5自治体まで制限なし
手続き方法各自治体に申請書を郵送税務署に申告書を提出
必要書類申請書+本人確認書類寄付金受領証明書+申告書
控除の種類住民税のみ控除所得税還付+住民税控除
申請期限翌年1月10日必着翌年3月15日まで

外国人がワンストップ特例制度を利用する際の注意点

  • 本人確認書類:在留カードの表裏コピーが必要
  • マイナンバーカードがあれば手続きが簡単
  • 氏名の記入方法:ミドルネームがある場合は事前に寄附先自治体に確認が必要
  • フリーランスや起業者は確定申告が必須

外国人に人気の返礼品ランキング

ふるさと納税の大きな楽しみは返礼品です。外国人に特に人気のある返礼品カテゴリーを紹介します。wagaya Journalの外国人向けガイドでも詳しく解説されています。

1. ブランド牛肉

佐賀牛、神戸牛、松坂牛などの高級和牛は最も人気のある返礼品です。普段は手が出ない高級肉を実質2,000円で味わえるのは大きな魅力です。

2. 海産物・お刺身

北海道のカニやいくら、三陸の牡蠣など、日本各地の新鮮な海産物も人気です。

3. 果物・フルーツ

山形のさくらんぼ、山梨のシャインマスカット、宮崎のマンゴーなど、旬のフルーツが届きます。

4. お米

新潟のコシヒカリや北海道のゆめぴりかなど、日本全国の美味しいお米が手に入ります。毎日食べるお米を返礼品でまかなえば家計の大きな節約になります。

5. 日用品・家電

ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの日用品、家電製品も返礼品として選べます。実用的なものを選びたい方におすすめです。

ふるさと納税の注意点【外国人が失敗しやすいポイント】

外国人がふるさと納税を利用する際に、特に注意すべきポイントをまとめます。

!ふるさと納税の注意点【外国人が失敗しやすいポイント】 - illustration for ふるさと納税の仕組みと外国人の活用法

1. 氏名の表記に注意

在留カードに記載された正式な氏名(ミドルネーム含む)で申し込む必要があります。通称名や短縮名で申し込むと、控除手続きでトラブルになる可能性があります。

2. 帰国予定がある場合

帰国時の税金手続きが必要です。1月1日時点で日本に住所がない年は住民税が課されないため、ふるさと納税の控除メリットが得られません。帰国予定がある年は慎重に判断しましょう。

3. 控除上限額を超えないこと

上限額を超えた分は純粋な寄付(自己負担)になります。年収が変動する場合や転職した年は特に注意してください。

4. ワンストップ特例の期限を守る

申請期限は翌年1月10日必着です。年末に駆け込み寄付した場合、書類の準備が間に合わないケースがあるので、余裕を持って手続きしましょう。

5. 2025年10月以降のポイント還元廃止

総務省の規制により、2025年10月以降はふるさと納税ポータルサイトによるポイント還元キャンペーンが禁止されました。ただし、クレジットカード利用によるポイントは引き続き獲得可能です。

よくある質問(FAQ)

Q:留学生でもふるさと納税はできますか? A:アルバイトなどで所得があり、所得税・住民税を納めている場合は利用可能です。ただし、収入が少ない場合は控除上限額も低くなるため、シミュレーションで確認してください。

Q:租税条約の適用を受けている場合はどうなりますか? A:租税条約により住民税が免除されている場合、ふるさと納税の控除メリットは得られません。自分の税金の状況を税理士に確認することをおすすめします。

Q:家族の分もまとめて寄付できますか? A:ふるさと納税は納税者本人が行う必要があります。配偶者が別途所得税・住民税を納めている場合は、それぞれ個別に申し込むことで世帯全体の控除額を最大化できます。

Q:英語で手続きできるサイトはありますか? A:「ふるさとジャパン」は英語・中国語・韓国語に対応しています。また、Japan Tax Calculatorでは英語でシミュレーションが可能です。

まとめ:外国人こそふるさと納税を活用しよう

ふるさと納税は、日本で働く外国人にとって見逃せないお得な制度です(Japan Living Guideの英語ガイドも参考にしてください)。国籍に関係なく、日本で税金を納めていれば誰でも利用でき、実質2,000円の負担で各地の特産品を楽しめます。

ふるさと納税を始めるための3つのアクション:

  1. 控除上限額を計算する:源泉徴収票をもとにシミュレーションを行う
  2. ふるさと納税サイトに登録する:多言語対応の「ふるさとジャパン」がおすすめ
  3. 確定申告またはワンストップ特例の手続きを忘れない:せっかく寄付しても手続きしないと控除が受けられない

税金・社会保険・年金の完全ガイド年末調整の手続きガイドも参考にして、日本での税金を賢く管理していきましょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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