IT業界向け職務経歴書の書き方ポイント

IT業界に特化した職務経歴書の書き方を徹底解説。外国人ITエンジニア向けにプロジェクト経験・テクニカルスキルの記載方法、職種別の具体例、フォーマットの選び方まで、日本での転職成功に必要な情報を網羅しています。
IT業界向け職務経歴書の書き方ポイント
日本のIT業界で転職を成功させるためには、職務経歴書(しょくむけいれきしょ)の完成度が非常に重要です。特に外国人ITエンジニアにとって、日本独自のフォーマットやルールを理解することが採用への第一歩となります。経済産業省の推計によると、2025年末までに約22万人のIT人材が不足すると予測されており、外国人エンジニアへの需要は年々高まっています。この記事では、IT業界に特化した職務経歴書の書き方を、具体的な例とともに徹底解説します。
IT業界の職務経歴書が重視される理由
IT業界の転職市場では、履歴書だけでなく職務経歴書が選考の最重要書類とされています。履歴書が基本情報を伝える書類であるのに対し、職務経歴書はあなたの技術力と実績を具体的にアピールする場です。
採用担当者は職務経歴書を通じて以下のポイントを確認しています。
- どのようなプロジェクトに参加したか(規模・期間・業界)
- どの開発フェーズを担当したか(要件定義・設計・開発・テスト・運用)
- 使用した技術スタック(プログラミング言語・フレームワーク・ツール)
- チームでの役割とリーダーシップ経験
- 定量的な成果(処理速度改善率、コスト削減額、ユーザー数の増加など)
日本の外国人労働者数は2024〜2025年に過去最高の230万人を記録し、毎年約12%の増加が見込まれています。IT業界では特に外国人エンジニアの採用が活発化しており、質の高い職務経歴書を準備することが他の候補者との差別化につながります。
職務経歴書の基本構成と記載項目
IT業界の職務経歴書は、一般的な職務経歴書とは異なり、技術的な詳細を盛り込む必要があります。職務経歴書の基本フォーマットを理解した上で、IT業界特有の項目を追加しましょう。
必須記載項目
| 項目 | 内容 | 記載例 |
|---|---|---|
| 職務要約 | キャリア全体の概要(3〜5行) | 「Webアプリケーション開発歴5年。React/Node.jsを中心としたフルスタック開発を経験」 |
| プロジェクト概要 | プロジェクトの目的と規模 | 「ECサイトリニューアル(メンバー10名、期間8ヶ月)」 |
| 担当フェーズ | 開発工程での担当範囲 | 「基本設計〜結合テスト」 |
| 開発環境 | 使用技術の詳細 | 「OS: Linux / 言語: Python, JavaScript / DB: PostgreSQL」 |
| 開発言語・FW | プログラミング言語とフレームワーク | 「Java (Spring Boot), TypeScript (React)」 |
| プロジェクト規模 | チーム人数・予算・期間 | 「チーム15名 / 12ヶ月 / 予算5,000万円」 |
| 実績・成果 | 数値化された成果 | 「ページ表示速度を40%改善、月間PV数30%増加」 |
| テクニカルスキル | 保有する技術スキル一覧 | 「AWS(EC2, S3, Lambda)、Docker、Git」 |
職務経歴書の3つの重要ポイントは、①プロジェクト経験 ②業務工程(役割) ③テクニカルスキルです。この3点を軸に職務経歴書を構成することで、採用担当者が評価するポイントを効果的にカバーできます。
職種別の書き方と具体例
IT業界には多様な職種があり、それぞれアピールすべきポイントが異なります。ここでは代表的な職種ごとの書き方を解説します。
Webエンジニア・フロントエンドエンジニア
Webエンジニアの場合、プロダクトの改善スピードやユーザーへの価値提供が重視されます。「どのような技術を使って、具体的に何を改善したか」が明確に伝わるようにまとめましょう。
記載例:
- 「React + TypeScriptを使用したSPA開発。ページ読み込み速度を2.5秒から0.8秒に改善」
- 「ユーザーアンケートを基にUI/UXを改善し、コンバージョン率を15%向上」
- 「REST API設計・実装。1日あたり100万リクエストに対応するアーキテクチャを構築」
インフラエンジニア・SRE
インフラエンジニアは安定稼働の維持や障害対応、運用改善の取り組みが評価のポイントになります。「ダウンタイム削減」「運用工数削減」などの実績を数値で示すと説得力が高まります。
記載例:
- 「AWS上のインフラ構築・運用。月間稼働率99.99%を達成」
- 「CI/CDパイプラインを構築し、デプロイ時間を60分から10分に短縮」
- 「監視体制の強化により、障害検知時間を平均30分から5分に改善」
プロジェクトマネージャー・テックリード
マネジメント経験がある場合は、チーム規模、プロジェクト予算、納期管理などの実績を記載します。キャリアアップ戦略として、リーダーシップ経験のアピールは非常に効果的です。
記載例:
- 「10名のチームを率いて基幹システムのリプレースを完遂。予算内・納期通りに納品」
- 「アジャイル開発の導入を推進し、開発サイクルを4週間から2週間に短縮」
外国人ITエンジニアが注意すべきポイント
外国人エンジニアが日本のIT企業に応募する際、日本特有の文化やルールを理解することが重要です。日本のビジネスマナーを踏まえた上で、以下のポイントに注意しましょう。
日本語で作成する重要性
多くの日本企業では、最初の書類選考を人事担当者(非技術者)が行います。そのため、専門外の人が読んでも理解できる言葉を使い、簡潔に分かりやすく記載することが求められます。日本語能力に自信がない場合は、日本人の友人やプロの校正サービスに依頼することをおすすめします。
海外の職歴・学歴の記載方法
海外での職務経験は、日本の採用担当者にも理解しやすいように、外国の学歴を日本式に変換する方法を参考にしながら記載しましょう。プロジェクト単位で詳細を記述し、使用した技術や担当範囲を明確にします。
避けるべきNG表現
- 「システム開発に従事」→ 曖昧すぎる。具体的な担当領域を書く
- 技術単語のスペルミス(例:「Javscript」→「JavaScript」)
- 「です・ます調」と「だ・である調」の混在
- 実績を数値化せずに「大幅に改善」などの抽象的な表現を使う
詳しい注意点は履歴書・職務経歴書でよくあるミスと対策も併せて確認してください。
テクニカルスキルの効果的なアピール方法
IT業界の職務経歴書では、テクニカルスキルの記載方法が採否を左右します。資格・スキルアップで取得した資格があれば、必ず記載しましょう。
スキルシートの書き方
スキルシートは技術力を一目で伝えるための重要なセクションです。以下のようにカテゴリ別に整理して記載します。
| カテゴリ | スキル | 経験年数 | レベル |
|---|---|---|---|
| プログラミング言語 | Java, Python, JavaScript | 5年, 3年, 4年 | ◎, ○, ◎ |
| フレームワーク | Spring Boot, React, Django | 3年, 4年, 2年 | ○, ◎, △ |
| データベース | MySQL, PostgreSQL, MongoDB | 5年, 3年, 2年 | ◎, ○, △ |
| クラウド | AWS (EC2, S3, Lambda), GCP | 3年, 1年 | ○, △ |
| ツール・その他 | Docker, Git, Jenkins, Jira | 3年, 5年, 2年, 3年 | ○, ◎, △, ○ |
※◎=得意・主力、○=業務で使用可能、△=基礎レベル
ポートフォリオとの連携
GitHubやQiitaなどのリンクを記載することで、実際のコード品質やアウトプット力をアピールできます。ポートフォリオの作り方を参考に、職務経歴書と連動したポートフォリオを準備しましょう。
職務経歴書のフォーマット選びと提出方法
IT業界では、職務経歴書のフォーマット選びも重要です。職務経歴書のフォーマット3種類の選び方を参考に、自分の経歴に合ったフォーマットを選択しましょう。
おすすめフォーマット
- 編年体式:経歴が浅い人や、キャリアに一貫性がある場合に最適
- 逆編年体式:直近の経歴をアピールしたい場合に有効。IT業界では最も一般的
- キャリア式:多くのプロジェクトを経験している場合や、転職回数が多い場合に適している
提出時の注意点
- PDF形式で提出するのが基本(レイアウト崩れを防ぐため)
- ファイル名は「職務経歴書氏名日付.pdf」の形式にする
- A4サイズで2〜3枚にまとめる(4枚以上は長すぎる)
- カバーレターと一緒に提出することで印象がアップ
まとめ:IT業界の職務経歴書で転職を成功させよう
IT業界の職務経歴書は、技術力と実績を具体的にアピールできる最も重要な書類です。プロジェクト経験・業務工程・テクニカルスキルの3つを軸に、数値化された成果を盛り込むことで、採用担当者に強い印象を残すことができます。
外国人ITエンジニアの場合、日本語での作成や日本独自のフォーマットに戸惑うこともあるかもしれませんが、IT人材の需要は非常に高いため、しっかりと準備すれば転職成功の可能性は十分にあります。
まずはIT・エンジニアとして日本で働く完全ガイドで全体像を把握し、求人サイト・転職エージェントを活用して積極的に転職活動を進めていきましょう。面接対策も並行して準備することで、書類選考から内定獲得まで一貫した対策が可能です。
参考リンク
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