forworkinJapanforworkinJapan
履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイド

転職回数が多い場合の職歴の書き方

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
転職回数が多い場合の職歴の書き方

転職回数が多い外国人向けに、日本で評価される履歴書・職務経歴書の書き方を徹底解説。キャリア式フォーマットの活用法、NG例と改善ポイント、年代別の平均転職回数データなど、具体的な記載例付きで紹介します。転職エージェントの活用法も。

転職回数が多い場合の職歴の書き方|外国人が日本で評価される履歴書・職務経歴書の作成法

日本で転職活動をする外国人にとって、「転職回数が多い」ことは大きな不安要素ではないでしょうか。母国や他の国での転職経験が複数ある場合、日本の採用担当者にどう見られるのか気になるところです。

実は、日本の採用担当者の約40%が転職回数「3回目」から気になると回答しています(エン・ジャパン調査)。しかし、転職回数が多くても、書き方次第で十分に評価される職歴書を作成できます。

この記事では、転職回数が多い外国人が日本で評価される履歴書・職務経歴書の具体的な書き方を、実例付きで解説します。

日本における転職回数の実態と採用への影響

日本では長年「終身雇用」が一般的でしたが、近年は転職市場も活発化しています。それでも、欧米と比べると転職回数に対する見方は厳しいのが現実です。

年代別の平均転職回数

年代日本の平均転職回数要注意ライン欧米の平均
20代1〜2回3回以上3〜5回
30代2〜3回5回以上5〜8回
40代1〜2回4回以上8〜10回以上

出典:CREX Group 年代別平均転職回数

PR

株式会社ネオキャリア

株式会社ネオキャリア

第二新卒/既卒/フリーター/中退/高卒の就職・転職支援サービス【第二新卒エージェントneo】。20代に特化した就職・転職サービスで、専任のキャリアアドバイザーがサポート。

詳しく見る

外国人の場合、母国での転職経験や海外勤務経験が含まれるため、日本人と比べて転職回数が多くなりがちです。ただし、IT・スタートアップ・外資系企業では転職回数よりも適性やパフォーマンスを重視する傾向があります(GoAndup調査)。

履歴書と職務経歴書の違いを理解する

日本の就職活動では、主に2つの書類が必要です。外国人にとってはこの区別を理解することが重要です。

履歴書(リレキショ) は、定型フォーマットに基づく基本情報シートです。学歴・職歴を時系列で簡潔に記載します。

職務経歴書(ショクムケイレキショ) は、実務経験やスキルを詳しくアピールするための自由形式の書類です。転職回数が多い場合、この職務経歴書の書き方が合否を左右します。

詳しい書き方の基本は「履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイド」で解説しています。

転職回数が多い場合の職務経歴書フォーマット選び

転職回数が多い場合、職務経歴書のフォーマット選びが極めて重要です。主に3つのフォーマットがあります。

フォーマット比較表

フォーマット特徴向いている人転職回数への効果
編年体式時系列で記載転職1〜2回の人△ 回数が目立つ
逆編年体式最新から記載直近の経験をアピール○ 最新実績が目立つ
キャリア式スキル別に分類転職3回以上の人◎ 回数が目立たない

転職回数が3回以上の場合は、キャリア式(スキルベース型) を強くおすすめします。業務内容やスキル別に経歴をまとめることで、転職回数ではなく「何ができるか」に注目してもらえます(リクナビNEXT)。

キャリア式の記載例

【マーケティング・営業分野】(計8年)
・A社(2015-2017):法人営業として新規顧客開拓、売上前年比120%達成
・C社(2019-2022):マーケティングマネージャー、デジタル広告運用で月間CV200%改善

【IT・システム分野】(計3年)
・B社(2017-2019):社内SEとしてCRM導入プロジェクトをリード
・D社(2022-現在):プロジェクトマネージャーとしてDX推進

このように、職種やスキル分野ごとに経歴をまとめることで、一貫したキャリアの軸を見せることができます。

転職回数が多い外国人ならではの強みをアピールする方法

外国人で転職回数が多い場合、実はアピールできるポイントがたくさんあります。ネガティブに捉えるのではなく、以下の視点でポジティブに伝えましょう。

1. 多文化対応力

複数の国や企業で働いた経験は、異文化コミュニケーション能力の証拠です。グローバル化が進む日本企業にとって、これは大きな魅力となります。

2. 幅広いスキルセット

異なる業界や職種を経験している場合、多角的な視点を持っていることをアピールできます。「様々な環境で培った適応力」は、変化の激しい現代のビジネスシーンで求められる能力です。

3. 語学力とコミュニケーション能力

転職のたびに新しい環境に適応してきた経験は、高いコミュニケーション能力の裏付けになります。日本語力と合わせてアピールしましょう。日本語能力の重要性については「日本語能力と語学スキル向上ガイド」も参考にしてください。

4. 転職理由を前向きに説明する

各転職の理由を「キャリアアップのため」「スキル拡大のため」「専門性を深めるため」など、前向きな理由で一貫して説明できるよう準備しましょう。

履歴書に書ききれない場合の対処法

転職回数が5回以上になると、履歴書の職歴欄に収まらないケースが出てきます。以下の対処法を活用しましょう。

対処法一覧

方法具体的なやり方注意点
職歴欄の多い履歴書を使うJIS規格以外のフォーマットを選ぶPC作成が前提
入社と退社を1行にまとめる「○年○月 A社 入社(○年○月退社)」短期の職歴向け
「詳細は職務経歴書に記載」と注記履歴書は概要、詳細は経歴書に最も一般的な方法
古い短期職歴を省略3ヶ月未満の職歴は省略可能ただし空白期間に注意

出典:doda 履歴書の書き方Q&A

重要:職歴を意図的に省略すると経歴詐称とみなされるリスクがあります。 省略する場合は、面接で聞かれた際に正直に説明できるよう準備しておきましょう。

外国人が陥りやすいNG例と改善ポイント

転職回数が多い外国人が職歴書を書く際に、よくあるNG例とその改善方法を紹介します。

NG例1:転職理由が「一身上の都合」ばかり

日本語の定型表現として「一身上の都合により退職」を使いがちですが、毎回同じ理由だと採用担当者は不安を感じます。

改善策: 「キャリアアップのため」「○○分野の専門性を深めるため」など、前向きな理由を添えましょう。

NG例2:職務内容が曖昧

「○○業務を担当」だけでは、何をしたのか伝わりません。

改善策: 数字を使って具体的に書きましょう。「営業チーム5名をマネジメントし、四半期売上目標を130%達成」のように。

NG例3:日本語と英語が混在

外国人にありがちですが、一つの書類の中で日本語と英語が不統一だと読みにくくなります。

改善策: 基本は日本語で統一し、専門用語や社名のみ英語表記にしましょう。面接準備については「面接対策・選考プロセス完全ガイド」も参考にしてください。

転職エージェントを活用した職歴書の添削

転職回数が多い場合、プロの目でチェックしてもらうことが特に重要です。外国人向けの転職エージェントを活用しましょう。

おすすめの活用法

  1. 複数のエージェントに登録する: 最低2〜3社に登録し、異なる視点からアドバイスをもらう
  2. 外国人特化型を選ぶ: 外国人の職歴を理解してくれるエージェントを優先する
  3. 模擬面接を依頼する: 転職回数について質問された時の回答を練習する

転職エージェントの選び方については「求人サイト・転職エージェント活用ガイド」で詳しく解説しています。

また、転職・キャリアアップの全体戦略については「転職・キャリアアップ戦略完全ガイド」もぜひ参考にしてください。

まとめ:転職回数の多さは武器になる

転職回数が多いことは、日本の就職市場ではデメリットと捉えられがちですが、書き方と伝え方次第で大きなアドバンテージに変えることができます。

押さえるべきポイント:

  • キャリア式フォーマットを使い、スキルや実績を中心にアピールする
  • 転職理由は一貫したキャリアビジョンとして説明する
  • 外国人ならではの多文化対応力・語学力を前面に出す
  • 数字と具体例で実績を裏付ける
  • 転職エージェントを活用してプロの添削を受ける

日本で働く外国人としてのユニークな経験は、グローバル人材を求める企業にとって魅力的な要素です。自信を持って、あなたのキャリアストーリーを伝えましょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

プロフィールを見る →

関連記事

添え状・送付状の書き方【メール・郵送別】

添え状・送付状の書き方【メール・郵送別】

日本で就職活動をする外国人向けに、添え状・送付状の書き方をメールと郵送の場合に分けて徹底解説。すぐに使えるテンプレートや例文、季節の挨拶、敬語の使い方、よくあるNG例まで網羅した完全ガイドです。履歴書送付時に必須のビジネスマナーを身につけましょう。

続きを読む →
ポートフォリオの作り方と効果的なアピール法

ポートフォリオの作り方と効果的なアピール法

日本で就職・転職する外国人向けのポートフォリオ作成ガイド。職種別の必須コンテンツ、構成、作成ツール比較、面接でのプレゼン術、日本企業に響くアピールのコツを詳しく解説します。IT・デザイン・クリエイティブ業界を目指す方は必見です。

続きを読む →
履歴書・職務経歴書でよくあるミスと対策

履歴書・職務経歴書でよくあるミスと対策

外国人が日本で就職活動する際の履歴書・職務経歴書でよくあるミスと具体的な対策を徹底解説。証明写真の準備、和暦・西暦の統一、誤字脱字対策、職務経歴書の書き方まで、書類選考を突破するためのポイントを完全網羅したガイドです。

続きを読む →
手書き履歴書 vs パソコン作成どちらが有利?

手書き履歴書 vs パソコン作成どちらが有利?

日本で就職・転職する外国人向けに、手書き履歴書とパソコン作成のメリット・デメリットを最新データで徹底比較。業界別おすすめ作成方法、外国人ならではの判断ポイント、実践的な作成テクニックまで完全解説します。

続きを読む →
履歴書の空白期間(ブランク)の上手な説明方法

履歴書の空白期間(ブランク)の上手な説明方法

日本で働く外国人のための履歴書の空白期間(ブランク)の上手な説明方法を徹底解説。母国への一時帰国、ビザ手続き、日本語学習など外国人に多い理由別の書き方例文と面接での効果的な伝え方、空白期間をプラスに変える具体的な対策方法を紹介します。転職エージェントの活用法も。

続きを読む →
カバーレター(送付状)の書き方ガイド

カバーレター(送付状)の書き方ガイド

外国人が日本で就職・転職する際に必要なカバーレター(送付状)の書き方を徹底解説。日本語・英語のテンプレート付きで、基本構成から注意点、他の応募者と差がつくアピールポイントまで分かりやすく紹介します。送付状の正しいマナーを理解して選考突破を目指しましょう。

続きを読む →