履歴書・職務経歴書でよくあるミスと対策

外国人が日本で就職活動する際の履歴書・職務経歴書でよくあるミスと具体的な対策を徹底解説。証明写真の準備、和暦・西暦の統一、誤字脱字対策、職務経歴書の書き方まで、書類選考を突破するためのポイントを完全網羅したガイドです。
履歴書・職務経歴書でよくあるミスと対策【外国人向け完全ガイド】
日本で就職活動をする外国人にとって、履歴書と職務経歴書の作成は最初の大きなハードルです。日本独自のフォーマットやルールを知らずに応募書類を提出してしまうと、どんなに優秀な人材でも書類選考で落とされてしまう可能性があります。実際、採用担当者の多くが書類の不備を理由に候補者を不採用にしているというデータもあります。
本記事では、外国人が日本の履歴書・職務経歴書を書く際によくあるミスとその対策を徹底解説します。これから日本での就職・転職を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
日本の応募書類が特殊な理由
日本の就職活動では、欧米とは異なる独自の応募書類が求められます。海外で一般的な「Resume」や「CV」をそのまま提出しても、日本の採用担当者には受け入れてもらえないことが多いです。
日本の応募書類には主に2種類あります。履歴書(りれきしょ)は個人情報・学歴・職歴・資格などをまとめた基本的な書類で、職務経歴書(しょくむけいれきしょ)は職務内容や実績を詳しく記載する書類です。これらの書類はそれぞれ決まったフォーマットがあり、自由なレイアウトで作成すると不採用の原因になります。
特に外国人にとって重要なのは、英語のCVだけを提出すると自動的に不採用になるリスクがあるという点です。日本語の履歴書・職務経歴書を正しいフォーマットで作成することが、書類選考突破の第一歩となります。
履歴書でよくある7つのミスと対策
外国人が履歴書を作成する際にありがちなミスを具体的に見ていきましょう。
ミス1:証明写真の不備
日本の履歴書では、証明写真の添付が必須です。パスポートサイズ(3cm×4cm)の写真を貼り付ける必要があり、スーツを着用した清潔感のある写真が求められます。スマートフォンで撮った写真や、普段着の写真を使うのは厳禁です。
対策:
- 証明写真機またはフォトスタジオで撮影する
- 白または薄いブルーの背景を選ぶ
- スーツを着用し、髪型を整える
- 3ヶ月以内に撮影した写真を使用する
ミス2:和暦と西暦の混在
日本の履歴書では和暦(令和・平成など)と西暦のどちらかに統一する必要があります。学歴欄は西暦で書いているのに職歴欄は和暦で書くなど、混在させると不注意な印象を与えてしまいます。
対策:
- 書き始める前にどちらを使うか決める
- 西暦の方が外国人には分かりやすいのでおすすめ
- 和暦を使う場合は変換表を確認する
ミス3:誤字脱字・漢字の間違い
誤字脱字は志望意欲の低さと見なされ、書類選考で大きなマイナスポイントになります。特に会社名や担当者名を間違えると、「この会社に本気で入りたいのか?」と疑われてしまいます。
対策:
- 日本人の友人やネイティブスピーカーにチェックしてもらう
- パソコンの日本語入力の予測変換に頼りすぎない
- 提出前に必ず声に出して読み直す
ミス4:修正テープ・修正液の使用
日本の履歴書では、修正テープや修正液の使用は信頼性を損なうとされています。間違いを見つけた場合は、最初から書き直すのが正しい対応です。
対策:
- 下書きをしてから清書する
- パソコンで作成する場合はこの心配は不要
- 手書きの場合は鉛筆で薄く下書きしてからペンで書く
ミス5:志望動機が使い回し
複数の企業に同じ志望動機を書くのは、日本の採用担当者にはすぐに見抜かれます。企業ごとにカスタマイズした志望動機を書くことが重要です。
対策:
- 応募する企業の事業内容を事前にリサーチする
- 自分のスキルや経験がその企業でどう活かせるかを具体的に書く
- 「御社の○○に魅力を感じ」のように具体的な理由を記載する
ミス6:空欄が多い
履歴書に空欄が多いと、やる気がない印象を与えます。特に「趣味・特技」「本人希望欄」などは「特になし」と書くのではなく、何かしら記入しましょう。
対策:
- すべての欄を可能な限り埋める
- 本人希望欄には「貴社規定に従います」と書く
- 趣味欄は面接の話題作りにもなるので積極的に書く
ミス7:連絡先情報の不備
日本の携帯電話番号やメールアドレスが正しく記載されていないと、連絡が取れず機会を逃してしまいます。
対策:
- 日本国内の電話番号を記載する
- Gmail等のフリーメールでもOKだが、ビジネスにふさわしいアドレスにする
- 住所は現住所を正確に記載する
職務経歴書でよくある5つのミスと対策
職務経歴書は履歴書以上に重要な書類です。ここでのミスは採用に直結します。
ミス1:情報の詰め込みすぎ
職務経歴書は1〜2枚にまとめることが鉄則です。すべての職歴を細かく書こうとして5ページ以上になると、採用担当者は読む気を失ってしまいます。
対策:
- A4用紙で1〜2枚に収める
- 応募する職種に関連する経験を中心に記載する
- 箇条書きを活用して簡潔にまとめる
ミス2:成果や数字が含まれていない
「営業を担当していました」だけでは、何をどれだけ達成したのか分かりません。具体的な数字を入れることで説得力が大幅に増します。
対策:
- 「売上前年比120%達成」のように数字を入れる
- チームの人数や担当したプロジェクト規模を具体的に記載する
- 改善した結果を「○○%削減」「○○件増加」と数値化する
ミス3:レイアウトが見にくい
フォントサイズがバラバラ、行間が狭い、見出しがないなど、読みにくい職務経歴書は内容以前に印象が悪くなります。
対策:
- テンプレートを活用する
- フォントは明朝体またはゴシック体で統一する
- 適切な見出しと余白を設ける
ミス4:自己PRが抽象的すぎる
「コミュニケーション能力があります」「チームワークが得意です」だけでは、具体的にどのような能力なのか伝わりません。
対策:
- エピソードを交えて具体的に説明する
- 「○○の場面で△△を行い、結果として□□を達成しました」という構成にする
- 外国人ならではの強み(多言語対応、異文化理解など)をアピールする
ミス5:職歴のブランク期間の説明がない
日本では職歴のブランク期間(空白期間)は必ず説明が求められます。母国に帰国していた期間や、語学学校に通っていた期間なども正直に記載しましょう。
対策:
- ブランク期間に行っていた活動を記載する(勉強、ボランティア、育児など)
- 嘘をつかず、正直に理由を説明する
- ブランク期間中に身につけたスキルがあればアピールする
履歴書と職務経歴書の違い比較表
| 項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
|---|---|---|
| 目的 | 個人情報・基本経歴の確認 | 職務スキル・実績の詳細確認 |
| フォーマット | JIS規格の定型フォーマット | 比較的自由(テンプレート推奨) |
| 枚数 | 1枚(A3二つ折りまたはA4×2枚) | A4で1〜2枚 |
| 写真 | 必須(3cm×4cm) | 不要 |
| 手書き/PC | 企業による(最近はPC可が増加) | PC作成が一般的 |
| 記載内容 | 学歴・職歴・資格・志望動機 | 職務内容・実績・スキル・自己PR |
| 重要度 | 基本情報の確認用 | 選考の重要な判断材料 |
外国人特有の注意点とよくある質問
日本人と異なり、外国人には追加で注意すべきポイントがあります。
在留資格(ビザ)情報の記載
就労可能な在留資格を持っていることを明記しましょう。「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」などの在留資格名を記載することで、採用担当者の不安を軽減できます。
日本語能力の証明
日本語能力試験(JLPT)のレベルを記載しましょう。N1やN2を取得している場合は、大きなアピールポイントになります。また、ビジネス日本語テスト(BJT)の結果があれば、それも記載するとよいでしょう。
母国での学歴・職歴の書き方
海外の大学名は日本語表記と英語表記を併記するのがベストです。例えば「ハノイ工科大学(Hanoi University of Science and Technology)」のように記載します。職歴も同様に、会社名は現地名と日本語名(またはカタカナ)を併記しましょう。
転職回数への配慮
日本では転職回数が多いとネガティブに見られることがあります。転職やキャリアチェンジを考えている方は、各社での経験が次のキャリアにどうつながっているかを説明できるようにしておきましょう。
書類選考を突破するための5つのコツ
最後に、書類選考の通過率を上げるための実践的なコツをまとめます。
- テンプレートを活用する:履歴書・職務経歴書の正しいフォーマットを使うことで、形式的なミスを防げます。
- 第三者にレビューしてもらう:日本人の友人や転職エージェントに書類を見てもらい、フィードバックを受けましょう。
- 企業ごとにカスタマイズする:志望動機や自己PRは、応募先企業に合わせて毎回書き直しましょう。
- 具体的な数字を入れる:成果は数値化することで、説得力が格段に上がります。
- 提出前のチェックリストを作る:誤字脱字、写真の添付、記入漏れなどを最終確認するためのチェックリストを用意しましょう。
まとめ
日本の就職活動において、履歴書と職務経歴書は最初の関門です。外国人にとっては慣れないフォーマットや独自のルールに戸惑うことも多いですが、一つひとつのミスを事前に防ぐことで、書類選考の通過率は大幅に向上します。
特に重要なのは、証明写真の添付、和暦・西暦の統一、誤字脱字のチェック、職務経歴書の簡潔さの4点です。面接対策の前に、まずは完璧な応募書類を作成して、採用担当者に「会いたい」と思わせましょう。
日本での就職を成功させるために、ぜひこの記事を参考にして、自信を持って応募書類を作成してください。
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