forworkinJapanforworkinJapan
特定技能ビザ完全ガイド【16分野対応】

特定技能の給与相場と待遇を業界別に解説

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
特定技能の給与相場と待遇を業界別に解説

特定技能外国人の給与相場を業界別に徹底解説。介護・建設・製造業など全16分野の平均月給・年収データ、企業規模や地域による給与差、福利厚生・待遇のポイントを最新の統計データに基づいてまとめました。就職・転職活動に役立つ情報満載です。

特定技能の給与相場と待遇を業界別に解説

特定技能ビザで日本で働くことを検討している方にとって、最も気になるのが「実際にどれくらい稼げるのか」ではないでしょうか。特定技能外国人の平均月給は約211,200円(令和6年データ)で、前年比+6.7%と着実に上昇しています。しかし、業界によって給与水準は大きく異なります。

この記事では、特定技能16分野の給与相場を業界別に詳しく解説し、待遇面で知っておくべきポイントや注意点をまとめました。これから日本での就職を考えている方はもちろん、転職を検討している特定技能外国人の方にも役立つ内容です。

特定技能外国人の給与に関する基本ルール

特定技能の在留資格で働く場合、給与については法律で明確なルールが定められています。最も重要なのは「日本人と同等以上の報酬」を支払うことが義務づけられている点です。

具体的には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 同じ業務に従事する日本人従業員と同等以上の賃金であること
  • 各地域の最低賃金を必ず上回ること(違反した場合は最大50万円の罰金)
  • 時間外労働(25%)、休日労働(35%)、深夜労働(25%)の割増賃金を適用すること
  • 賞与や手当についても日本人と同等の条件で支給すること

これは「同一労働同一賃金」の原則に基づいており、国籍を理由とした賃金差別は認められません。もし給与面で不当な扱いを受けていると感じた場合は、労働法・職場の権利ガイドを確認してください。

業界別の給与相場一覧【最新データ】

特定技能の給与は業界によって大きく異なります。以下は主要分野の平均月給と年収の目安です。

業界分野平均月給(万円)年収目安(万円)特定技能外国人数
介護22.3290〜330約32,000人
ビルクリーニング18.7230〜270約3,500人
素形材・産業機械・電気電子21.5270〜320約42,000人
建設23.0300〜350約25,000人
造船・舶用工業22.0280〜330約8,000人
自動車整備21.0270〜310約3,200人
航空22.5290〜340約500人
宿泊20.5260〜300約3,800人
農業19.5240〜280約28,000人
漁業19.0230〜270約2,500人
飲食料品製造業20.0250〜290約74,500人
外食業19.8240〜280約12,000人

※データは厚生労働省の賃金統計および各種調査を基に作成。実際の給与は企業規模・地域・経験により異なります。

飲食料品製造業が最も多くの特定技能外国人を受け入れており、約74,500人が働いています。一方、給与水準が最も高いのは建設業で、平均月給は約23万円です。

給与が高い業界トップ3とその理由

1. 建設業(平均月給:約23万円)

建設業は特定技能の中でも最も給与水準が高い分野の一つです。深刻な人手不足に加え、体力を必要とする作業が多いことが高賃金の理由です。また、残業や休日出勤が多い現場では、割増賃金が加算されるため、手取り額がさらに増える傾向があります。

建設業に興味がある方は、製造業・工場で働く完全ガイドも参考になります。

2. 航空業(平均月給:約22.5万円)

航空業は受け入れ人数が少ないものの、専門性の高さから比較的高い給与が設定されています。空港での地上業務や航空機整備など、専門スキルが求められる分野です。

3. 介護業(平均月給:約22.3万円)

介護分野は需要が非常に高く、平均月給は約223,000円となっています。夜勤手当やシフト手当が加算されるケースも多く、実質的な収入はさらに高くなることがあります。介護分野での就職を検討している方は、介護・医療業界で働く完全ガイドをご覧ください。

企業規模による給与差

特定技能外国人の給与は、勤務先の企業規模によっても大きく異なります。

従業員1,000人以上の大企業では平均月給が約263,000円と、全体平均の211,200円を大幅に上回っています。一方、中小企業では全体平均に近い、あるいはやや下回る水準になることが多いです。

大企業で働くメリットとしては以下が挙げられます。

  • 基本給が高い
  • 賞与(ボーナス)が年2回支給されることが多い
  • 福利厚生(住宅手当、交通費全額支給、社員食堂など)が充実
  • 昇給制度が明確で、キャリアアップの道筋がある
  • 研修制度や資格取得支援がある

ただし、大企業は採用基準も高くなる傾向があるため、日本語能力の向上や専門スキルの習得が重要です。

給与以外の待遇・福利厚生

特定技能で働く際は、給与だけでなく待遇全体を確認することが大切です。

社会保険

日本で働くすべての外国人は、健康保険と厚生年金への加入が義務づけられています。保険料は給与から天引きされますが、医療費が3割負担になるなど大きなメリットがあります。詳しくは税金・社会保険・年金の完全ガイドをご確認ください。

住居支援

多くの企業では、社宅の提供や住宅手当の支給を行っています。特に地方の製造業や農業分野では、無料または低額の社宅が用意されているケースが多いです。住居・生活インフラ完全ガイドも参考にしてください。

有給休暇

入社後6ヶ月が経過し、80%以上の出勤率があれば、年10日間の有給休暇が付与されます。これは国籍に関係なく、すべての労働者に適用される権利です。

キャリアアップ支援

一部の企業では、日本語学校の学費補助、資格取得の費用負担、特定技能2号への移行支援なども行っています。長期的なキャリアを考えるなら、こうした支援制度の有無も企業選びの重要なポイントです。

給与交渉のポイントと注意点

特定技能外国人として働きながら、給与アップを目指すためのポイントを紹介します。

給与交渉の準備

  1. 業界の相場を把握する — この記事の給与テーブルや各種調査データを参考に、自分の業界の平均給与を確認しましょう
  2. 自分の実績を整理する — 勤続年数、取得した資格、担当業務の範囲など、具体的なアピールポイントをまとめます
  3. 日本語能力を向上させる — N2以上の日本語能力は、給与アップの大きな武器になります

注意すべきポイント

  • 給与明細は毎月必ず確認し、残業代や手当が正しく支払われているか確認する
  • 控除項目(税金、社会保険料、寮費など)の内容を理解する
  • 不明な点があれば、登録支援機関や労働基準監督署に相談できる
  • 給与の未払いや不当な控除は法律違反のため、泣き寝入りせず相談する

特定技能1号と2号の待遇の違い

特定技能には1号と2号があり、待遇面でも違いがあります。

項目特定技能1号特定技能2号
在留期間最長5年更新上限なし
家族帯同不可可能
給与水準日本人同等以上より高い水準が多い
キャリア一般業務管理・監督業務も可
永住権取得困難取得可能性あり

特定技能2号は、より高度な技能が求められる分、給与水準も高くなります。長期的に日本で働き続けたい方は、特定技能ビザ完全ガイドで2号への移行条件を確認しましょう。

地域による給与差

日本では地域によって最低賃金が異なるため、同じ業界でも勤務地によって給与差が生じます。

  • 東京都・神奈川県・大阪府 — 給与水準が最も高く、月給22〜25万円程度
  • 愛知県・福岡県・北海道 — 中程度の水準で、月給20〜23万円程度
  • 地方都市 — 給与は低めだが、家賃や生活費も安いため、実質的な生活水準は都市部と大きく変わらないことも

就職先を選ぶ際は、給与の額面だけでなく、生活費とのバランスを考慮することが重要です。給料・年収・待遇ガイドでより詳しい情報を確認できます。

まとめ

特定技能外国人の給与は業界や地域、企業規模によって大きく異なりますが、全体の平均月給は約211,200円で、前年比6.7%の上昇を見せています。特に建設業や介護業は給与水準が高く、人手不足を背景にさらなる待遇改善が期待されます。

就職・転職の際は、給与の額面だけでなく、社会保険、住居支援、キャリアアップ制度などの待遇全体を総合的に判断しましょう。また、「日本人と同等以上の報酬」は法律で保障されていますので、不当な待遇を受けた場合は必ず相談機関に連絡してください。

自分に合った業界や企業を見つけるために、日本での就職活動完全ガイド求人サイト・転職エージェント活用ガイドも合わせてご活用ください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

プロフィールを見る →

関連記事

特定技能ビザの不許可事例と対策

特定技能ビザの不許可事例と対策

特定技能ビザ申請で多い不許可事例を具体的に紹介し、書類不備・報酬問題・公的義務未履行・受入企業側の問題など、それぞれの対策方法を詳しく解説。2025年以降の制度変更にも対応した最新情報をお届けします。

続きを読む →
特定技能外国人の生活支援サービスまとめ

特定技能外国人の生活支援サービスまとめ

特定技能外国人が受けられる生活支援サービスを徹底解説。登録支援機関の選び方5つのポイント、費用相場(月額2〜4万円)、義務的10項目の内容、住居・日本語学習・医療サポートまで、これから日本で働く方と受入企業の双方に役立つ情報をまとめました。

続きを読む →
育成就労制度とは?新しい外国人受入れ制度

育成就労制度とは?新しい外国人受入れ制度

育成就労制度の仕組み、技能実習制度との違い、対象16分野、申請条件、転籍制度を詳しく解説。2027年4月施行予定の新しい外国人労働者受入れ制度について、外国人労働者と受入れ企業が知っておくべきポイントをまとめました。

続きを読む →
特定技能の転職ルールと手続き方法

特定技能の転職ルールと手続き方法

特定技能ビザで日本で働く外国人が転職する際のルール、手続きの流れ、必要書類、費用、注意点を徹底解説。同じ分野での転職条件、在留資格変更許可申請の方法、無収入期間への対策まで、転職成功に必要な情報をすべてまとめています。

続きを読む →
特定技能の家族帯同ルールと条件

特定技能の家族帯同ルールと条件

特定技能ビザでの家族帯同ルールを徹底解説。特定技能1号と2号の違い、配偶者・子どもを日本に呼ぶための条件、必要書類、申請手続きの流れを紹介。特定技能2号へのステップアップ戦略や生活費の目安も詳しく説明します。

続きを読む →
宿泊分野の特定技能ガイド【ホテル業界】

宿泊分野の特定技能ガイド【ホテル業界】

特定技能「宿泊」分野でホテル・旅館業界で働くための完全ガイド。試験対策、業務内容、給与水準、申請手順まで網羅的に解説。2025年最新の統計データとともに、外国人がホテル業界で成功するためのポイントを紹介します。

続きを読む →