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外国人が活躍する業界トレンド【2026年版】

物流・運輸業界の外国人求人と待遇

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
物流・運輸業界の外国人求人と待遇

物流・運輸業界で働きたい外国人向けに、求人情報・給料・必要な資格・仕事内容・キャリアパスを詳しく解説。特定技能ビザでドライバー就労が可能になった最新情報も網羅。トラックドライバー・倉庫作業・物流管理など職種別の待遇比較表付き。

物流・運輸業界の外国人求人と待遇|仕事内容・給料・必要な資格を徹底解説

日本の物流・運輸業界は深刻な人手不足に直面しています。大型トラック運転手の平均年齢は50.9歳と全産業平均より約6.8歳も高く、若い労働力の確保が急務です。2024年3月には特定技能制度に「自動車運送業」が新たに追加され、外国人がトラック・バス・タクシーのドライバーとして正式に働ける道が開かれました。政府は最大24,500人の外国人ドライバー受入れを計画しており、物流・運輸業界は今、外国人労働者にとって大きなチャンスが広がっています。

この記事では、物流・運輸業界で働きたい外国人の方に向けて、具体的な求人情報、待遇、必要な資格、仕事内容、そしてキャリアパスまでを詳しく解説します。

物流・運輸業界の現状と外国人労働者のニーズ

日本の物流・運輸業界は「2024年問題」と呼ばれる大きな課題に直面しています。2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働が年間960時間に制限されたことで、輸送能力の低下が懸念されています。

ドライバー職の有効求人倍率は2.5倍を超えており、1人の求職者に対して2.5件以上の求人がある状態です。つまり、物流・運輸業界は慢性的な人手不足であり、外国人労働者を積極的に採用する企業が増えています。

実際に、外国人ドライバーの雇用経験がある事業所は全体の42.4%に達しています。日本の外国人労働者数は2024年10月時点で230万人を突破し、全就業者の3.7%を占めるまでになりました。物流・運輸業界でも外国人材のニーズは今後さらに高まると予想されます。

物流・運輸業界の主な仕事内容

物流・運輸業界には、ドライバー以外にもさまざまな仕事があります。外国人が就ける主な職種を紹介します。

トラックドライバー

長距離輸送、地域配送、宅配便など、さまざまな形態があります。特定技能ビザの追加により、外国人もトラックドライバーとして正式に就労できるようになりました。大型免許や中型免許の取得が必要ですが、企業によっては取得支援制度を設けているところもあります。

倉庫作業・物流センタースタッフ

商品の仕分け、ピッキング、梱包、在庫管理などの業務です。フォークリフト操作の資格があると有利で、特定技能ビザで倉庫内作業も対象になっています。体力を使う仕事ですが、マニュアル化されている作業が多いため、日本語がまだ十分でない方でも始めやすい職種です。

バス・タクシードライバー

観光バスや路線バス、タクシーの運転も特定技能の対象です。特に観光地では、多言語対応できる外国人ドライバーの需要が高まっています。母国語と日本語を活かしたサービスが提供できるため、観光業界との相乗効果も期待されています。

配車・物流管理

物流拠点での配車計画、運行管理、貿易事務などの管理業務です。「技術・人文知識・国際業務」ビザで就労でき、物流の知識とビジネススキルの両方が求められます。

フォークリフトオペレーター

倉庫や工場内でのフォークリフト操作を専門に行う職種です。フォークリフト運転技能講習の修了が必須ですが、日本語能力がN4レベルでも十分にこなせる仕事で、多くの外国人が活躍しています。

給料・待遇の詳細比較

物流・運輸業界で外国人が得られる給料や待遇は、職種や地域、経験によって異なります。以下に主な職種ごとの待遇を比較します。

職種月給(税込)年収目安必要資格日本語レベル
大型トラックドライバー28万~40万円350万~500万円大型免許・特定技能N3以上推奨
中型トラックドライバー25万~35万円300万~420万円中型免許・特定技能N3以上推奨
宅配ドライバー22万~30万円270万~360万円普通免許・特定技能N4以上
倉庫作業・仕分け18万~25万円220万~300万円なし(フォークリフト優遇)N4以上
フォークリフトオペレーター20万~28万円250万~340万円フォークリフト免許N4以上
バス・タクシードライバー25万~35万円300万~420万円二種免許・特定技能N3以上
物流管理・配車25万~38万円300万~460万円なしN2以上

日本の法律では「同一労働同一賃金」のルールにより、外国人だからといって給与を下げたり、不公平な待遇にしたりすることは禁じられています。外国人も日本人と同等以上の報酬を受け取る権利があります。

また、多くの企業では以下のような福利厚生も提供しています。

  • 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 住宅手当・社宅あり
  • 交通費支給
  • 資格取得支援制度
  • 有給休暇(年間10日~20日)
  • 賞与(年2回、計2~4ヶ月分)

給料や待遇の詳しい情報は「給料・年収・待遇ガイド」でも確認できます。

必要な資格・ビザと取得方法

物流・運輸業界で働くために必要な資格やビザについて解説します。

特定技能ビザ(自動車運送業)

2024年3月に新設された在留資格で、トラック、バス、タクシーのドライバーとして就労できます。取得条件は以下の通りです。

  • 日本語能力試験N4以上の合格
  • 自動車運送業分野特定技能1号評価試験の合格
  • 第一種運転免許の取得(日本の免許への切替えまたは新規取得)
  • 受入れ企業が運転者職場環境良好度認証制度の認証を受けていること

特定技能ビザについてさらに詳しく知りたい方は「特定技能ビザ完全ガイド」をご覧ください。

技術・人文知識・国際業務ビザ

物流管理、貿易事務、国際物流コーディネーターなどのオフィスワークに従事する場合に必要なビザです。大学卒業以上の学歴と、業務に関連する専門知識が求められます。詳しくは「技術・人文知識・国際業務ビザの取得方法」で解説しています。

身分系在留資格

永住者、定住者、日本人の配偶者、永住者の配偶者等のビザを持つ方は、職種の制限なく物流・運輸業界のどの仕事にも就くことができます。在留資格全般について知りたい方は「在留資格・ビザの基礎知識完全ガイド」を参照してください。

日本の運転免許

ドライバーとして働くには、日本の運転免許が必要です。母国の免許からの切替え、または新規取得の2つの方法があります。

  • 免許切替え:母国の免許を日本語に翻訳し、適性検査と知識確認テストに合格することで切替え可能(対象国による)
  • 新規取得:日本の自動車教習所に通い、学科試験と実技試験に合格する方法

求人の探し方と応募のポイント

物流・運輸業界の求人を効率的に見つけるための方法を紹介します。

おすすめの求人サイト

外国人向けの求人を多数掲載しているサイトや、物流に特化した求人プラットフォームがあります。「求人サイト・転職エージェント活用ガイド」で詳しく紹介していますが、特に以下の方法が効果的です。

  • 外国人特化型求人サイト:Guidable Jobs、YOLO JAPAN、GaijinPotなど
  • 物流業界特化型求人サイト:ドラピタ、ジョブコンプラスなど
  • 転職エージェント:外国人採用に実績のあるエージェントに登録
  • ハローワーク:外国人雇用サービスコーナーを活用

応募時のポイント

物流・運輸業界に応募する際は、以下のポイントを押さえましょう。

  1. 在留資格の確認:応募前に自分のビザでその職種に就労できるか確認する
  2. 運転免許の準備:ドライバー職を希望する場合、日本の免許を早めに取得・切替えしておく
  3. 日本語力のアピール:日本語能力試験の合格証やコミュニケーション力をアピール
  4. 体力面の準備:倉庫作業やドライバー職は体力を求められることを理解しておく
  5. 志望動機の明確化:なぜ物流・運輸業界で働きたいのかを具体的に伝える

履歴書の書き方については「履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイド」を、面接対策は「面接対策・選考プロセス完全ガイド」を参考にしてください。

職場でのコミュニケーションと注意点

物流・運輸業界で外国人として働く際に知っておくべきコミュニケーションのポイントと注意点を解説します。

労働条件の確認

労働条件の認識のズレがトラブルの原因になることがあります。入社前に必ず以下を書面で確認しましょう。

  • 労働時間と休日
  • 残業代の計算方法
  • 深夜勤務の割増賃金
  • 有給休暇の日数と取得方法

わからない点があれば母国語で相談できる窓口を利用しましょう。「労働法・職場の権利ガイド」でも詳しく解説しています。

安全管理

物流・運輸業界では安全管理が非常に重要です。運転中の交通ルール、倉庫内での安全手順、フォークリフト操作のルールなど、安全に関する研修をしっかり受けましょう。多くの企業では、イラストやピクトグラムを活用したマニュアルを用意しており、日本語が十分でなくても理解しやすい工夫がされています。

ビジネスマナー

日本の職場には独特のマナーがあります。特に物流・運輸業界では、時間厳守、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)、お客様への丁寧な対応が求められます。日本のビジネスマナーについては「日本のビジネスマナー・文化完全ガイド」で詳しく解説しています。

キャリアパスと将来性

物流・運輸業界は、長期的なキャリアを築ける業界です。外国人労働者のキャリアパスを紹介します。

ステップアップの流れ

  1. 入門レベル:倉庫作業、仕分けスタッフ(月給18万~25万円)
  2. 中級レベル:フォークリフトオペレーター、配送ドライバー(月給22万~30万円)
  3. 上級レベル:大型トラックドライバー、チームリーダー(月給28万~40万円)
  4. 管理職レベル:運行管理者、物流センター管理者(月給35万~50万円)

取得すると有利な資格

物流・運輸業界でキャリアアップするために役立つ資格は以下の通りです。

  • フォークリフト運転技能講習修了
  • 危険物取扱者
  • 運行管理者
  • 大型自動車免許(大型免許)
  • 通関士
  • 物流技術管理士

資格取得やスキルアップの情報は「資格・スキルアップ完全ガイド」もご覧ください。

業界の将来性

ECの拡大により物流需要は年々増加しており、業界全体の成長が続いています。外国人労働者の需要もさらに高まると予測されており、技術革新(自動運転、ロボット倉庫など)の導入も進んでいます。「外国人が活躍する業界トレンド」も参考になります。

まとめ

物流・運輸業界は、深刻な人手不足を背景に外国人労働者を積極的に受け入れている業界です。2024年の特定技能制度の拡大により、ドライバー職を含むさまざまな職種で正式に就労できるようになりました。

この業界で成功するためのポイントは以下の3つです。

  1. 必要な資格の早期取得:日本の運転免許や特定技能試験の準備を早めに始める
  2. 日本語力の向上:最低N4レベルは必須、N3以上で選択肢が大幅に広がる
  3. 安全意識の徹底:交通ルールや安全手順を確実に理解し実践する

物流・運輸業界は給料水準も比較的高く、キャリアアップの道も明確です。日本で安定した仕事を探している外国人の方にとって、有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

まずは「日本での就職活動完全ガイド」で就職活動の全体像を把握し、物流・運輸業界への一歩を踏み出してみてください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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