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外国人が活躍する業界トレンド【2026年版】

人手不足が深刻な業界ランキングTOP10

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
人手不足が深刻な業界ランキングTOP10

日本で人手不足が深刻な業界をランキング形式で解説。IT、建設、介護、物流、飲食など各業界の人手不足率・有効求人倍率を徹底比較し、外国人が就職・転職しやすい業界と成功のための具体的なポイントを詳しく紹介します。

人手不足が深刻な業界ランキングTOP10【2026年最新版】

日本では少子高齢化の進行に伴い、多くの業界で深刻な人手不足が続いています。帝国データバンクの2025年4月調査によると、正社員の不足を感じる企業は51.4%に達し、コロナ禍以降で最高水準を記録しました。さらに、パーソル総合研究所の推計では、2035年には761万人もの労働力が不足すると予測されています。

本記事では、人手不足が特に深刻な業界をランキング形式で紹介し、各業界の現状と外国人が活躍できるチャンスについて詳しく解説します。日本で就職・転職を考えている外国人の方にとって、人手不足の業界は採用されやすく、キャリアを築く大きなチャンスとなります。

人手不足が深刻な業界ランキングTOP10

まずは、帝国データバンクや厚生労働省のデータをもとに、人手不足が深刻な業界をランキング形式でまとめました。

順位業界人手不足率有効求人倍率外国人採用の活発度
1位情報サービス(IT)72.5%2.8倍★★★★★
2位メンテナンス・警備・検査69.4%3.2倍★★★☆☆
3位建設業68.9%4.6倍★★★★☆
4位道路貨物運送(物流)72.2%2.5倍★★★★☆
5位介護・医療福祉67.8%3.7倍★★★★★
6位宿泊・飲食サービス65.2%3.1倍★★★★★
7位製造業58.3%1.8倍★★★★☆
8位農業・林業55.7%2.1倍★★★☆☆
9位小売業52.1%2.0倍★★★☆☆
10位教育・学習支援50.8%1.6倍★★★☆☆

出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2025年4月)」

第1位:情報サービス(IT業界)— 最も深刻な人手不足

IT業界は72.5%の企業が人手不足を感じており、全業界で最も深刻な状況です(出典:GuidableJobs)。デジタルトランスフォーメーション(DX)の急速な進展により、ITエンジニア、データサイエンティスト、AIスペシャリストなどの専門人材の需要が供給を大幅に上回っています。

IT業界で外国人が活躍できる理由

  • 技術力で評価される:プログラミングスキルがあれば日本語力が多少不足していても採用されやすい
  • 高い年収水準:平均年収500万〜800万円と他業界と比較して高い報酬が期待できる
  • リモートワーク対応:柔軟な働き方が可能な企業が多い

IT業界での就職に興味がある方は、IT・エンジニアとして日本で働く完全ガイドも合わせてご覧ください。

第2位・第3位:メンテナンス・警備業と建設業

メンテナンス・警備・検査業は69.4%、建設業は68.9%の企業が人手不足を訴えています(参考:人手不足が顕著な業界TOP10)。特に建設業は有効求人倍率が4.6倍と全業界で最も高く、1人の求職者に対して約5件の求人がある計算になります。

建設業の現状

建設業では「2024年問題」として時間外労働の上限規制が2024年4月から適用され、限られた労働時間で工事を進める必要が生じました。これにより一層の人材確保が急務となっています。

特定技能ビザを活用した外国人労働者の受け入れが積極的に進められており、型枠施工、鉄筋施工、内装仕上げなどの分野で外国人材が活躍しています。詳しくは特定技能ビザ完全ガイド【16分野対応】をご確認ください。

第4位:道路貨物運送(物流業界)— 2024年問題の影響

物流業界では72.2%もの企業が人手不足を感じており、非常に深刻な状況です。2024年4月からトラックドライバーの時間外労働上限規制が適用され、「物流の2024年問題」として大きな社会問題となっています。

物流業界の課題

  • 長時間労働:ドライバーの平均労働時間は全産業平均より年間300時間以上長い
  • 高齢化:ドライバーの約45%が50歳以上で、若手のなり手が不足
  • EC需要の拡大:ネット通販の成長により配送量が増加し続けている

外国人がドライバーとして働くためには、日本の運転免許の取得が必要です。また、特定技能の「自動車運送業」分野が2024年に新設され、外国人トラックドライバーの受入れが可能になりました。

第5位:介護・医療福祉 — 超高齢社会が生む需要

介護・医療福祉分野では有効求人倍率が3.7倍と高水準を維持しています(出典:マイナビグローバル)。日本の高齢化率は29%を超え、世界一の超高齢社会となっており、介護人材の需要は今後さらに増加することが確実です。

外国人介護人材への期待

介護分野は外国人の受入れに最も積極的な業界の一つです。以下の在留資格で就労が可能です。

  • 特定技能「介護」:介護福祉士の資格がなくても就労可能
  • 技能実習「介護」:最長5年間の実習が可能
  • 在留資格「介護」:介護福祉士資格を取得した外国人が対象
  • EPA(経済連携協定):インドネシア、フィリピン、ベトナムからの受入れ

介護業界に興味がある方は、介護・医療業界で働く完全ガイドで詳しい情報を確認できます。

第6位:宿泊・飲食サービス業 — インバウンド需要の回復

宿泊・飲食サービス業では65.2%の企業が人手不足を感じています。コロナ禍からのインバウンド需要の急回復により、ホテル・旅館・レストランなどで人材ニーズが急増しています。

外国人にとってのメリット

  • 語学力が活かせる:外国語対応ができる人材は特に重宝される
  • 未経験でも応募可能:特別な資格や経験がなくても始められる仕事が多い
  • まかない・住み込み制度:食費や住居費を節約できる制度がある企業も多い

宿泊・飲食業界に関心がある方は、飲食・サービス業で働く完全ガイドも参考にしてください。

第7位〜第10位:製造業・農業・小売業・教育業界

製造業(第7位:人手不足率58.3%)

製造業は特定技能ビザの対象分野であり、多くの外国人が工場や製造ラインで活躍しています。自動車部品、電子機器、食品加工などの分野で特に需要が高く、日本語力がN3〜N4レベルでも採用される可能性があります。詳しくは製造業・工場で働く完全ガイドをご覧ください。

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農業・林業(第8位:人手不足率55.7%)

農業分野では季節労働者を含む外国人労働者の受入れが年々増加しています。特に北海道、東北、九州などの農業が盛んな地域で外国人材の需要が高まっています。

小売業(第9位:人手不足率52.1%)

コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売業でも人手不足が深刻化しています。特に都市部の店舗では外国人留学生がアルバイトとして多く働いており、正社員への登用も増えています。

教育・学習支援業(第10位:人手不足率50.8%)

英語教師やALT(外国語指導助手)として日本の教育現場で働く外国人は多く、特に英語圏出身者にとって安定した就業機会です。英語教師・教育業界で働く完全ガイドで詳しく解説しています。

人手不足業界で働くメリットと注意点

メリット

人手不足の業界で働くことには、以下のようなメリットがあります。

!人手不足業界で働くメリットと注意点 - illustration for 人手不足が深刻な業界ランキングTOP10

  1. 採用されやすい:企業が積極的に人材を求めているため、内定を得やすい
  2. 待遇改善の傾向:人材確保のため、給与やボーナスを引き上げる企業が増加中
  3. キャリアアップのチャンス:人材が少ないため、早期に責任あるポジションを任される可能性がある
  4. ビザ取得のサポート:外国人の採用に慣れた企業では、ビザ手続きの支援が充実している

注意点

一方で、注意すべき点もあります。

  • 長時間労働の可能性:人手不足のため残業が多い職場もある
  • 労働環境の確認:「なぜ人が辞めるのか」を事前に調べることが重要
  • 在留資格の制限:すべての在留資格ですべての業種で働けるわけではない
  • 日本語能力の必要性:業界によって求められる日本語レベルが異なる

転職活動を始める前に、日本語能力と語学スキル向上ガイド労働法・職場の権利ガイドを確認しておくことをおすすめします。

人手不足業界への就職・転職を成功させるポイント

外国人が人手不足業界で就職・転職を成功させるためのポイントをまとめました。

!人手不足業界への就職・転職を成功させるポイント - illustration for 人手不足が深刻な業界ランキングTOP10

1. 自分の在留資格を確認する

まず、自分がどのような在留資格を持っているか、またはどの在留資格を取得できるかを確認しましょう。在留資格によって就労可能な業種が異なります。在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドで詳しく確認できます。

2. 求人サイト・転職エージェントを活用する

外国人向けの求人サイトや転職エージェントを積極的に活用しましょう。人手不足の業界では外国人専門の求人も多く掲載されています。詳しくは求人サイト・転職エージェント活用ガイドをご参照ください。

3. 業界研究を徹底する

応募する業界の特徴、将来性、労働条件をしっかりと調べましょう。外国人が活躍する業界トレンド【2026年版】で最新の業界動向を把握できます。

4. 面接対策を万全にする

人手不足の業界でも、面接での評価は重要です。面接対策・選考プロセス完全ガイドで日本の面接マナーやよくある質問への対策を学びましょう。

まとめ:人手不足は外国人にとって大きなチャンス

日本の人手不足は今後さらに深刻化すると予測されており、日銀短観の雇用人員判断DIは-35と過去30年で最低水準を記録しています(出典:みずほリサーチ&テクノロジーズ)。

この状況は外国人にとって大きなチャンスです。特にIT、建設、介護、飲食、製造業などの分野では、外国人材への需要が高まり続けています。自分のスキルや経験に合った業界を選び、しっかりと準備することで、日本でのキャリアを成功させることができるでしょう。

まずは日本での就職活動完全ガイドを読んで、就職活動の全体像を把握することから始めてみてください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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