日本式履歴書のフォーマットと正しい書き方

外国人が日本で就職活動する際に必要な履歴書(リレキショ)の正しい書き方を徹底解説。フォーマットの選び方から各項目の記入方法、手書きvsパソコン作成の比較、よくある失敗例と対策まで、完璧な履歴書作成に必要な情報をすべて網羅しています。
日本式履歴書のフォーマットと正しい書き方
日本で就職活動をする外国人にとって、履歴書(りれきしょ)の正しい書き方を理解することは内定獲得の第一歩です。日本の履歴書は欧米のレジュメとは大きく異なり、独自のフォーマットと厳格なルールがあります。2020年には標準フォーマットが改訂され、通勤時間・扶養家族・配偶者欄が廃止されるなど変化も起きています。本記事では、外国人の方が押さえるべき日本式履歴書のフォーマット選びから各項目の正しい書き方まで、徹底的に解説します。
日本式履歴書とは?欧米レジュメとの違い
日本の履歴書(リレキショ)は、応募者の基本情報・学歴・職歴を所定のフォーマットに沿って記載する公式な書類です。欧米のレジュメやCVとは以下のような違いがあります。
| 項目 | 日本式履歴書 | 欧米式レジュメ |
|---|---|---|
| フォーマット | 統一された定型フォーマットを使用 | 自由形式 |
| 写真 | 証明写真の貼付が必須 | 写真不要(差別防止のため) |
| 手書き/PC | 手書きが好まれる場合もあり | PC作成が標準 |
| 長さ | A3用紙1枚(見開き)またはA4×2枚 | 1〜2ページが一般的 |
| 個人情報 | 生年月日・年齢を記載 | 年齢記載は不要 |
| 志望動機 | 履歴書内に記載欄あり | カバーレターで対応 |
日本では履歴書に加えて職務経歴書(しょくむけいれきしょ)を提出するのが一般的です。履歴書が「基本情報の確認書類」であるのに対し、職務経歴書は「実務能力のアピール書類」という位置づけです。詳しくは履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイドもご参照ください。
履歴書のフォーマット選び方
履歴書のフォーマットは主に2つのタイプがあります。
JIS規格準拠タイプ(標準フォーマット)
旧JIS規格に準拠した最もスタンダードなフォーマットです。公務員やメーカー、金融業界など「堅実な印象」を重視する企業への応募に最適です。学歴・職歴欄が広く、志望動機や自己PR欄もバランスよく配置されています。
メーカーオリジナルタイプ
コクヨやナカバヤシなど文具メーカーが独自に開発したフォーマットです。自己PR欄が広い、趣味・特技欄があるなど、各メーカーの工夫が反映されています。自分のアピールポイントに合ったフォーマットを選びましょう。
テンプレートの入手方法
現在はdodaやマイナビ転職などの転職サイトからWord・Excel・PDF形式の無料テンプレートをダウンロードできます。外国人の方には入力しやすいデジタルフォーマットの利用が特に推奨されています。
各項目の正しい書き方【基本情報編】
履歴書の上半分にあたる基本情報欄の書き方を解説します。
日付
履歴書の右上に記載する日付は、提出日または面接日を書きます。作成日ではないので注意しましょう。西暦(2026年)か和暦(令和8年)のどちらかに統一して記載します。
氏名・ふりがな
外国人の方はパスポートまたは在留カードに記載された名前をそのまま記入します。姓と名の間にスペースを入れましょう。ふりがな欄には、カタカナで読み方を書きます。「ふりがな」とひらがなで書かれていればひらがなで、「フリガナ」とカタカナで書かれていればカタカナで記入します。
証明写真
履歴書の写真は、3か月以内に撮影した縦4cm×横3cmのものを使用します。スーツ着用で正面を向き、背景は白か水色が一般的です。駅にある証明写真ボックスや写真スタジオで撮影できます。写真の裏には名前を書いてから貼りましょう。
住所・連絡先
住所は都道府県から番地、マンション名・部屋番号まで省略せず正式名称で記載します。電話番号は日中連絡がとれる番号(携帯電話が一般的)を記入します。
在留資格に関する詳細は在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドをご確認ください。
学歴・職歴欄の書き方
学歴・職歴欄は履歴書の中で最も重要な部分の一つです。
学歴の書き方
- 最初の行の中央に「学歴」と記載します
- 高校(高等学校)卒業から記載するのが一般的です
- 学校名は正式名称を使用します(「高校」ではなく「高等学校」)
- 海外の学校は国名を添えて記載します(例:○○大学(アメリカ)○○学部 卒業)
- 入学・卒業年月は西暦か和暦に統一します
職歴の書き方
- 学歴の最後の行から1行空けて「職歴」と記載します
- 古い順に時系列で記載します
- 会社名は正式名称で(「(株)」ではなく「株式会社」)
- 入社・退社の年月と簡単な業務内容を記載します
- 現在も在職中の場合は「現在に至る」と記載します
- 最後の行に右寄せで「以上」と記載します
転職活動のコツについては転職・キャリアアップ戦略完全ガイドも参考にしてください。
志望動機・自己PRの書き方
志望動機と自己PRは採用担当者が最も重視する項目の一つです。空欄のまま提出することは絶対に避けてください。
志望動機のポイント
- 企業研究を反映した内容にする(なぜその会社なのか)
- 自分のスキル・経験がどう活かせるかを具体的に書く
- 外国人ならではの強み(語学力、異文化理解力)をアピールする
- 100〜200文字程度にまとめる
自己PRのポイント
- 過去の実績やエピソードを具体的に書く
- 数字(売上○%向上など)を使うと説得力が増す
- 日本語能力のレベル(JLPT N1/N2など)を明記する
- 謙虚さを保ちつつも、自信を持った表現にする
日本語能力のアピール方法については日本語能力と語学スキル向上ガイドで詳しく解説しています。
免許・資格欄の正しい書き方
取得した免許や資格は、取得年月の古い順に正式名称で記載します。
| 一般的な略称 | 正式名称 |
|---|---|
| 英検2級 | 実用英語技能検定2級 |
| TOEIC 800点 | TOEIC Listening & Reading Test 800点 |
| 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 |
| 日本語N1 | 日本語能力試験N1 |
| 簿記2級 | 日商簿記検定2級 |
運転免許証を持っている場合は必ず記載しましょう。特に地方勤務の場合は重視されます。書くことがない場合は「特になし」と記入し、空欄にはしません。
資格取得の戦略については資格・スキルアップ完全ガイドもご覧ください。
手書きvsパソコン作成、どちらが正解?
結論として、どちらでも問題ありませんが、応募先の企業文化によって使い分けるのがベストです。
手書きが好まれるケース
- 老舗企業や伝統的な日本企業
- 「手書き指定」がある場合
- 接客業やサービス業(丁寧さをアピール)
パソコン作成が好まれるケース
- IT企業やスタートアップ
- 外資系企業
- 特に指定がない場合
外国人の場合は、G Talentでも推奨されているように、誤字脱字を防ぐためにもPC作成がおすすめです。手書きの場合は黒のボールペン(消えないインク)を使い、間違えたら修正液を使わず新しい用紙に書き直しましょう。
PCで作成する際のフォントは「明朝体」や「ゴシック体」などシンプルなものを使い、文字色は黒に統一します。
外国人が特に注意すべきポイント
外国人が日本の履歴書を書く際に、特に注意が必要なポイントをまとめます。
名前の記載方法
パスポートの表記に合わせます。ミドルネームがある場合はファーストネームの後に記載しましょう。ふりがなはカタカナで発音に近い形で記入します。
在留資格の記載
企業によっては在留資格の種類や期限を質問されることがあります。ビザと在留資格の違いを正しく理解しておくことが大切です。
学歴の書き方の注意点
海外の教育制度は日本と異なるため、学校名の後に「(国名)」を付けて記載します。また、日本の高校に相当する教育機関の名称も補足説明を加えるとわかりやすくなります。
日本語での記入が難しい場合
日本語に自信がない場合は、まずPC上で作成し、日本語ネイティブの友人やキャリアアドバイザーにチェックしてもらうことを強くおすすめします。求人サイト・転職エージェント活用ガイドで紹介している外国人向けエージェントは、履歴書添削サービスを無料で提供していることも多いです。
よくある失敗例と対策
履歴書でありがちなミスを事前に把握しておきましょう。
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 写真の貼り忘れ | 提出前にチェックリストで確認 |
| 年号の混在(西暦と和暦) | どちらかに統一する |
| 空欄がある | 「特になし」と記入する |
| 修正液の使用 | 新しい用紙に書き直す |
| 学校名や会社名の略称 | 正式名称を使用する |
| 志望動機がコピペ | 企業ごとにカスタマイズする |
面接前の準備全般については面接対策・選考プロセス完全ガイドもあわせてお読みください。
まとめ:完璧な履歴書で就職活動を成功させよう
日本式履歴書は独特のルールが多いですが、ポイントを押さえれば外国人でも完璧に書くことができます。以下の点を忘れずに確認してください。
- フォーマットは応募先の企業文化に合わせて選ぶ
- 日付の表記(西暦・和暦)は全体で統一する
- 名前はパスポート記載の表記で書く
- 証明写真は3か月以内のスーツ着用のものを使う
- 学歴・職歴は正式名称で時系列順に記載する
- 志望動機は企業ごとにカスタマイズして記入する
- 空欄は作らない(書くことがなければ「特になし」)
- 提出前に日本語ネイティブにチェックしてもらう
日本での就職活動全体の流れを理解した上で、履歴書作成に取り組むことが成功への近道です。この記事を参考に、採用担当者の心を掴む履歴書を作成してください。
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