学歴・職歴欄の正しい書き方ガイド

外国人向けに日本の履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方を徹底解説。学歴の書き始め、職歴の記載方法、和暦・西暦の早見表、外国の学校の書き方、よくある間違いと対策まで、具体的な記載例とともにわかりやすく紹介します。
学歴・職歴欄の正しい書き方ガイド【外国人向け】
日本で就職活動を行う外国人にとって、履歴書の「学歴・職歴欄」は最も重要な項目の一つです。日本独自のフォーマットやルールがあり、母国の履歴書とは大きく異なる点が多くあります。この記事では、学歴・職歴欄の正しい書き方を、外国人の方にもわかりやすく徹底解説します。正しい書き方をマスターして、書類選考を突破しましょう。
学歴・職歴欄の基本ルール
履歴書の学歴・職歴欄には、日本独自の書き方ルールがあります。まず基本的なルールを押さえておきましょう。
1. 「学歴」と「職歴」を分けて記載する
学歴・職歴欄の一番上の中央に「学歴」と見出しを書き、学歴をすべて記載した後に、1行空けて中央に「職歴」と見出しを書きます。この見出しを書くことが日本の履歴書の基本マナーです。
2. 年号の表記を統一する
西暦(2020年など)か和暦(令和2年など)のどちらかに統一して記載します。学歴は西暦、職歴は和暦といった混在は避けましょう。外国人の方は西暦で統一するのが一般的で、間違いも少なくなります。
3. 時系列順に記載する
学歴も職歴も、古いものから新しいものへ時系列順に記載します。最新の経歴を一番上に書く欧米式のレジュメとは逆ですので注意してください。
4. 正式名称で記載する
学校名や会社名は略さず、正式名称で書きます。「○○高校」ではなく「○○高等学校」、「(株)○○」ではなく「株式会社○○」と記載しましょう。
詳しい履歴書全体の書き方については、履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイドをご覧ください。
学歴欄の正しい書き方
学歴欄の書き方にはいくつかの重要なポイントがあります。
学歴はどこから書くべきか
学歴をいつから書き始めるかは、最終学歴によって異なります。
| 最終学歴 | 書き始める時期 | 記載例 |
|---|---|---|
| 高校卒業 | 高校入学から | ○○高等学校 入学 |
| 大学卒業 | 高校卒業から | ○○高等学校 卒業 |
| 大学院修了 | 高校卒業から | ○○高等学校 卒業 |
| 専門学校卒業 | 高校卒業から | ○○高等学校 卒業 |
転職の場合は義務教育(小学校・中学校)は省略して問題ありません。新卒の場合は中学校卒業から書くケースもあります。
外国の学校を卒業した場合
外国人の方は、海外の学校の正式名称をそのまま記載し、末尾に(国名)を付けるのが望ましいです。
記載例:
2015年 6月 ABC High School 卒業(アメリカ)
2015年 9月 ○○大学 △△学部 □□学科 入学
2019年 3月 ○○大学 △△学部 □□学科 卒業日本の大学に留学した場合は、日本語の正式名称で記載します。学部名や学科名も省略せず記載してください。
在学中・卒業見込みの場合
現在も在学中の場合は「卒業見込み」と記載します。例えば「2026年3月 ○○大学 △△学部 □□学科 卒業見込み」のように書きます。留学生の方は特にこの表記を使うケースが多いでしょう。
詳しくは留学生から社会人への就職完全ガイドも参考にしてください。
職歴欄の正しい書き方
職歴欄は、あなたのこれまでのキャリアを企業に伝える重要な項目です。正確に記載しましょう。
職歴の基本的な書き方
職歴は入社と退職を1行ずつ記載します。会社名の次の行に所属部署や簡単な職務内容を書くこともできます。
記載例:
職歴
2019年 4月 株式会社○○ 入社
営業部 海外営業課に配属
2021年 8月 株式会社○○ 一身上の都合により退職
2021年10月 △△株式会社 入社
ITソリューション部に配属
現在に至る
以上退職理由の書き方
退職理由は簡潔に書きます。以下の表を参考にしてください。
| 状況 | 記載方法 |
|---|---|
| 自己都合で退職した場合 | 一身上の都合により退職 |
| 会社都合で退職した場合 | 会社都合により退職 |
| 契約期間満了の場合 | 契約期間満了につき退職 |
| 在職中の場合 | 最終行に「現在に至る」と記入 |
| すべての職歴を書き終えたら | 次の行の右端に「以上」と記入 |
派遣社員・契約社員の場合
派遣社員や契約社員として働いた経験も省略せず記載する必要があります。派遣の場合は「○○派遣会社より△△株式会社に派遣」のように、派遣元と派遣先の両方を記載します。
社名変更があった場合
勤務先が合併や買収などで社名が変わった場合は、「△△株式会社(現 ○○株式会社)」のように、入社時の社名と現在の社名の両方を記載します。
外国人が特に注意すべきポイント
日本の履歴書は欧米のレジュメとは異なる点が多くあります。外国人の方が間違えやすいポイントをまとめます。
日本式と欧米式の違い
| 項目 | 日本式(履歴書) | 欧米式(レジュメ) |
|---|---|---|
| 記載順序 | 古い順(時系列) | 新しい順(逆時系列) |
| 職務内容 | 簡潔に記載 | 詳細に記載 |
| 写真 | 必須(証明写真) | 不要が一般的 |
| 手書き | 手書きを好む企業もある | PCで作成 |
| フォーマット | 定型フォーマットあり | 自由形式 |
| 空白期間 | 説明が求められる | あまり問われない |
空白期間がある場合
日本では履歴書に空白期間があると、面接で必ず質問されます。帰国していた期間や語学学校に通っていた期間がある場合は、その旨を記載しておくと良いでしょう。例えば「母国にて語学スキル向上のため研修」などと書くことができます。
アルバイト経験の扱い
正社員への転職の場合、アルバイト経験は原則として記載しません。ただし、応募する職種に関連するアルバイト経験がある場合や、職歴が少ない場合は記載しても構いません。
日本での就職活動完全ガイドも併せてご確認ください。
学歴・職歴欄でよくある間違いと対策
外国人の方が特に間違えやすいポイントと、その対策を解説します。
よくある間違い一覧
1. 年号の混在 西暦と和暦を混ぜて記載してしまうケースが多いです。必ずどちらかに統一しましょう。外国人は西暦で統一するのがおすすめです。
2. 学校名の略称使用 「東大」「早大」などの略称は使わず、「東京大学」「早稲田大学」と正式名称で記載します。海外の学校も同様に正式名称を使いましょう。
3. 入学・卒業年月の誤り 特に海外の学校は日本と学期制度が異なるため、入学月や卒業月を間違えやすいです。卒業証書や成績証明書で正確な年月を確認してから記載しましょう。
4. 「以上」の書き忘れ 職歴の最後の行の次の行に、右寄せで「以上」と書くのを忘れる方が多いです。これは日本の履歴書の重要なルールです。
5. 修正テープの使用 手書きの履歴書で書き間違えた場合は修正テープや修正液を使わず、新しい履歴書に書き直しましょう。修正跡は悪い印象を与えます。
和暦・西暦の早見表
日本の履歴書では和暦を使う場合もあります。以下の早見表を参考にしてください。
| 西暦 | 和暦 | 西暦 | 和暦 |
|---|---|---|---|
| 2000年 | 平成12年 | 2015年 | 平成27年 |
| 2005年 | 平成17年 | 2019年 | 平成31年/令和元年 |
| 2010年 | 平成22年 | 2020年 | 令和2年 |
| 2012年 | 平成24年 | 2023年 | 令和5年 |
| 2014年 | 平成26年 | 2026年 | 令和8年 |
2019年は4月30日までが「平成31年」、5月1日以降が「令和元年」です。年をまたぐ場合は特に注意しましょう。
記載例:外国人のための学歴・職歴欄サンプル
実際の記載例を紹介します。自分の状況に近いものを参考にしてください。
ケース1:海外大学卒業後、日本で就職
学歴
2012年 9月 ABC High School 入学(アメリカ)
2016年 6月 ABC High School 卒業(アメリカ)
2016年 9月 XYZ University College of Engineering 入学(アメリカ)
2020年 6月 XYZ University College of Engineering 卒業(アメリカ)
2020年10月 ○○日本語学校 入学
2021年 9月 ○○日本語学校 修了
職歴
2021年10月 株式会社△△ 入社
システム開発部に配属
現在に至る
以上ケース2:日本の大学に留学後、日本で就職
学歴
2015年 6月 ○○高等学校 卒業(ベトナム)
2016年 4月 △△大学 経済学部 経済学科 入学
2020年 3月 △△大学 経済学部 経済学科 卒業
職歴
2020年 4月 株式会社□□ 入社
営業部 国際営業課に配属
2023年 3月 株式会社□□ 一身上の都合により退職
2023年 5月 ○○株式会社 入社
マーケティング部に配属
現在に至る
以上これらのサンプルを参考に、あなた自身の経歴を正確に記載してください。
まとめ
学歴・職歴欄は、履歴書の中でも特に採用担当者が注目する項目です。外国人の方は以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 年号は西暦か和暦のどちらかに統一する(外国人は西暦がおすすめ)
- 学校名・会社名は正式名称で記載する
- 海外の学校は国名を併記する
- 時系列順(古い順)に記載する
- 「学歴」「職歴」の見出しを忘れずに記入する
- 職歴の最後に「以上」を右寄せで記載する
正しい書き方で履歴書を作成すれば、書類選考の通過率は大きく向上します。面接対策・選考プロセス完全ガイドも参考にして、万全の準備で就職活動に臨みましょう。
また、転職を考えている方は転職・キャリアアップ戦略完全ガイドや求人サイト・転職エージェント活用ガイドもぜひご覧ください。日本のビジネスマナーについては日本のビジネスマナー・文化完全ガイドで詳しく解説しています。
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