forworkinJapanforworkinJapan
飲食・サービス業で働く完全ガイド

深夜勤務・シフト制の働き方ガイド

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
深夜勤務・シフト制の働き方ガイド

日本で深夜勤務・シフト制で働く外国人向けの完全ガイド。深夜割増賃金の計算方法、労働基準法のルール、健康管理のコツ、求人の探し方まで詳しく解説。留学生の週28時間制限や在留資格別の注意点も網羅しています。

深夜勤務・シフト制の働き方ガイド【外国人向け完全解説】

日本で働く外国人にとって、深夜勤務やシフト制の仕事は身近な選択肢です。コンビニエンスストア、工場、飲食店、ホテルなど、24時間稼働する業界では深夜帯の人材需要が高く、外国人労働者が多く活躍しています。しかし、深夜勤務には通常の仕事とは異なるルールや注意点があります。

この記事では、深夜勤務・シフト制の基本的な仕組みから、労働基準法に基づく権利、健康管理のポイントまで、外国人労働者に必要な情報を網羅的に解説します。正しい知識を身につけて、安心して深夜勤務に取り組みましょう。

深夜勤務・シフト制とは?基本的な仕組みを理解しよう

深夜勤務とは、一般的に午後10時(22時)から翌朝5時までの時間帯に行う仕事のことです。日本の労働基準法では、この時間帯を「深夜」と明確に定義しており、特別な賃金ルールが適用されます。

シフト制とは、複数の労働者が交替で勤務する働き方です。主に以下の3つのパターンがあります。

  • 2交替制:日勤と夜勤の2つのシフトで回す方式(例:8:00〜17:00 / 17:00〜翌2:00)
  • 3交替制:早番・遅番・夜勤の3つのシフトで回す方式(例:6:00〜14:00 / 14:00〜22:00 / 22:00〜翌6:00)
  • 変形シフト制:曜日や時間帯を柔軟に組み合わせる方式(飲食店やコンビニで多い)

外国人労働者が深夜勤務に就くケースが増えている背景には、日本の深刻な人手不足があります。特に24時間営業の店舗や工場では、深夜帯のスタッフ確保が課題となっており、外国人の力が不可欠になっています。製造業・工場で働く場合や、飲食・サービス業に従事する場合は、シフト制での勤務が一般的です。

深夜勤務の賃金ルール:割増賃金の計算方法

深夜勤務における最大のメリットは、割増賃金が発生することです。厚生労働省のガイドラインに基づき、以下のルールが適用されます。

割増賃金の種類と計算

勤務パターン割増率計算例(時給1,200円の場合)
深夜勤務(22時〜5時)25%以上1,200円 × 1.25 = 1,500円
時間外労働(残業)25%以上1,200円 × 1.25 = 1,500円
深夜+時間外労働50%以上1,200円 × 1.50 = 1,800円
休日労働35%以上1,200円 × 1.35 = 1,620円
深夜+休日労働60%以上1,200円 × 1.60 = 1,920円

例えば、通常の時給が1,200円の場合、深夜帯に働くだけで時給は1,500円以上になります。さらに残業が重なれば時給1,800円以上です。このため、収入を重視する方にとって深夜勤務は魅力的な選択肢です。

注意点として、給料・年収・待遇ガイドでも解説していますが、割増賃金は法律で義務付けられているため、支払われない場合は違法です。給与明細をしっかり確認しましょう。

外国人労働者が知っておくべき法的ルール

深夜勤務に関する法的ルールは、国籍に関係なくすべての労働者に適用されます。労働法・職場の権利ガイドと合わせて、以下の重要なポイントを押さえておきましょう。

労働時間の上限

日本の労働基準法では、原則として1日8時間・週40時間が法定労働時間です。深夜勤務であっても、この上限は変わりません。

留学生の就労制限

留学ビザで働く場合、資格外活動許可を取得しても週28時間以内という制限があります。深夜勤務で時給が高くても、この時間制限を超えることはできません。長期休暇中は週40時間まで緩和されますが、通常期は厳守が必要です。

深夜勤務が禁止されるケース

以下に該当する方は、原則として深夜勤務ができません。

  • 18歳未満の労働者
  • 妊娠中の女性労働者(本人が請求した場合)
  • 育児中の労働者(小学校就学前の子を持つ場合、本人が請求した場合)

健康診断の義務

深夜業に常時従事する労働者に対しては、年2回の健康診断が法律で義務付けられています。これは通常の年1回より多く、深夜勤務の健康リスクに配慮した制度です。会社がこの健康診断を実施しない場合は、労働基準監督署に相談することができます。

深夜勤務が多い業界・職種ガイド

外国人労働者が深夜勤務に就きやすい業界と職種を紹介します。

コンビニエンスストア・小売業

24時間営業のコンビニは、深夜シフトの代表的な職場です。レジ打ち、品出し、清掃などが主な業務で、日本語が初級レベルでも働きやすい環境があります。時給は深夜帯で1,200〜1,500円程度が一般的です。

製造業・工場

自動車部品や食品工場などでは、3交替制で24時間稼働しています。ライン作業が中心で、日本語力よりも正確さと体力が求められます。製造業・工場で働く完全ガイドで詳しい情報を確認できます。

飲食・サービス業

居酒屋、ファミリーレストラン、ホテルなど、深夜営業する飲食・サービス業も外国人スタッフが多い職場です。接客スキルと基本的な日本語力が求められますが、外国語対応が評価されることもあります。

介護・医療業界

介護・医療業界では、夜勤手当が充実していることが特徴です。特定技能ビザで介護分野に従事する方も増えており、深夜勤務による収入アップが期待できます。

物流・倉庫業

EC市場の拡大に伴い、物流センターや倉庫での深夜作業の需要が急増しています。荷物の仕分けやピッキングなどの業務が中心で、体力があれば未経験でも始めやすい仕事です。

深夜勤務の健康管理とセルフケア方法

深夜勤務は身体のリズムに逆らう働き方であり、健康管理が非常に重要です。以下のポイントを実践して、健康的に働き続けましょう。

睡眠の質を確保する

  • 遮光カーテンを使用して、昼間でも暗い環境で眠る
  • 勤務後すぐに就寝し、連続7〜8時間の睡眠を確保する
  • 寝る前にスマートフォンやパソコンの画面を見ない
  • 耳栓やアイマスクを活用する

食事と栄養管理

  • 深夜勤務中の食事は軽めにして、消化に負担をかけない
  • 勤務前に栄養バランスのとれた食事をしっかり摂る
  • カフェインの摂取は勤務前半に限定し、後半は控える
  • ビタミンB群やマグネシウムを含む食品を積極的に摂取する

運動と体力維持

  • 勤務前に軽いストレッチやウォーキングをする
  • 休日には日光を浴びながら適度な運動を行う
  • 週2〜3回の有酸素運動で基礎体力を維持する

メンタルヘルスケア

深夜勤務は社会生活との時間のずれが生じやすく、孤独感やストレスを感じることがあります。ネットワーキング・コミュニティ活用ガイドを参考に、同じ境遇の仲間とつながることも大切です。

シフト制の働き方を成功させるコツ

シフト制で長く働くためには、以下のポイントを意識しましょう。

シフト希望の出し方

多くの職場では、月ごとにシフト希望を提出します。自分の予定を早めに把握し、締め切りまでに正確に希望を伝えましょう。日本語でのコミュニケーションが難しい場合は、メモやメールで伝えると確実です。

急な欠勤への対応

体調不良などで急に休む場合は、できるだけ早く上司に連絡しましょう。代わりのスタッフを見つけるのは雇用者の責任ですが、同僚に直接交代を頼めると職場での評価が上がります。

収入の安定化

シフト制は月によって勤務時間が変動するため、収入が安定しにくい面があります。税金・社会保険・年金ガイドを参考に、手取り額を正確に把握し、計画的な貯蓄を心がけましょう。

住居選びのポイント

深夜勤務の場合、終電後や始発前の通勤が必要になることがあります。住居・生活インフラガイドでも解説していますが、職場の近くに住む、自転車通勤が可能な物件を選ぶなどの工夫が重要です。

深夜勤務の求人の探し方

深夜勤務の仕事を効率よく探すには、以下の方法を活用しましょう。

求人サイトでの検索

求人サイト・転職エージェント活用ガイドで紹介されている外国人向け求人サイトでは、「夜勤」「深夜」「シフト制」などのキーワードで検索できます。フィルター機能を使って、深夜勤務可能な求人を絞り込みましょう。

ハローワークの活用

ハローワーク(公共職業安定所)では、外国語対応窓口がある拠点もあります。深夜勤務の求人について相談でき、在留資格の確認も同時に行えます。

派遣会社への登録

工場や物流センターの深夜勤務は、派遣会社を通じて紹介されるケースが多いです。外国人採用に積極的な派遣会社に複数登録しておくと、仕事の選択肢が広がります。

まとめ:深夜勤務を賢く活用して日本で成功しよう

深夜勤務・シフト制は、外国人労働者にとって収入を増やせる大きなチャンスです。25%以上の深夜割増賃金により、同じ仕事でも昼間より高い時給で働くことができます。

ただし、健康管理と法的ルールの理解は不可欠です。特に留学生の方は週28時間の就労制限を必ず守り、割増賃金が正しく支払われているか毎月確認しましょう。

深夜勤務を成功させるカギは、十分な睡眠の確保、バランスの取れた食事、そして定期的な健康診断の受診です。自分の体調と相談しながら、無理のない範囲で深夜勤務を活用し、日本でのキャリアを着実に築いていきましょう。

キャリアアップを目指す方は、深夜勤務で経験を積みながら、日本語力の向上や資格取得にも取り組むことをおすすめします。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

プロフィールを見る →

関連記事

サービス業のストレス管理とメンタルケア

サービス業のストレス管理とメンタルケア

日本のサービス業で働く外国人労働者向けのストレス管理・メンタルケア完全ガイド。ストレスの原因と対処法、相談窓口、職場環境改善のヒントまで、心身の健康を守りながら働くための実践的な情報を詳しく解説します。

続きを読む →
飲食業界の繁忙期の乗り越え方

飲食業界の繁忙期の乗り越え方

日本の飲食業界で働く外国人スタッフ向けに、忘年会・歓送迎会などの繁忙期の乗り越え方を徹底解説。シフト管理のコツ、業務効率化ツールの活用法、ストレス対策、キャリアアップにつなげる方法まで、実践的な情報を網羅した完全ガイドです。

続きを読む →
食品衛生の資格と必要な知識

食品衛生の資格と必要な知識

日本で働く外国人向けに、食品衛生責任者・食品衛生管理者の資格取得方法、HACCP対応の衛生管理、飲食店開業に必要な手続きと食品衛生の役割を詳しく解説。在留資格との関係や日本語対策、キャリアアップに役立つ関連資格の情報も紹介します。

続きを読む →
ホテルフロント・コンシェルジュの仕事と条件

ホテルフロント・コンシェルジュの仕事と条件

日本のホテルフロント・コンシェルジュの仕事内容、必要な資格・スキル、在留資格(ビザ)の種類、給与・待遇、外国人の就職方法を徹底解説。特定技能ビザや技人国ビザでの働き方、キャリアアップの道筋まで、ホテル業界で働きたい外国人に必要な情報を網羅しています。

続きを読む →
飲食店を開業する方法とビザの取得

飲食店を開業する方法とビザの取得

外国人が日本で飲食店を開業するために必要な経営管理ビザやスタートアップビザの取得方法、食品衛生責任者の資格取得、飲食店営業許可の申請手順、開業資金の目安から成功のためのアドバイスまで、2025年以降の制度変更情報も含めて徹底解説します。

続きを読む →
ソムリエ・バリスタの資格取得と仕事

ソムリエ・バリスタの資格取得と仕事

日本でソムリエ・バリスタの資格を取得したい外国人向けの完全ガイド。J.S.A.ソムリエ、JBAバリスタライセンス、コーヒーソムリエなど主要資格の費用・合格率・難易度を比較。年収データやビザ情報、資格取得から就職までのロードマップも詳しく解説します。

続きを読む →