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在留資格・ビザの基礎知識完全ガイド

ワーキングホリデービザの申請と活用ガイド

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
ワーキングホリデービザの申請と活用ガイド

ワーキングホリデービザの申請条件、必要書類、人気の渡航先比較、費用、現地での仕事の探し方まで徹底解説。2024年の制度改正で生涯2回参加可能な国も増え、31カ国・地域と協定を締結。渡航前の準備から帰国後のキャリア活用まで完全ガイド。

ワーキングホリデービザの申請と活用ガイド

海外で「働きながら暮らす」という経験を実現できるワーキングホリデー制度。若者にとって異文化体験やキャリア形成の大きなチャンスですが、ビザ申請の手順や条件を正しく理解しておくことが成功の第一歩です。本記事では、ワーキングホリデービザの基本から申請手続き、渡航先の選び方、現地での活用法まで徹底的に解説します。2024年12月時点で日本は30カ国・地域とワーキングホリデー協定を締結しており、2026年1月にはマルタが加わり31カ国に拡大する見込みです。これから渡航を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ワーキングホリデー制度とは?基本的な仕組みを解説

ワーキングホリデー制度は、二国間の協定に基づき、18歳から30歳(一部の国では25歳)までの若者が相手国に一定期間滞在し、休暇を楽しみながら就労や就学ができる特別なビザ制度です。通常の就労ビザとは異なり、主目的は「休暇」であり、就労は滞在資金を補うための副次的な活動として認められています。

この制度の最大のメリットは、通常の観光ビザでは不可能な現地での就労が合法的に認められる点です。また、語学学校への通学も一定期間許可されるため、語学力の向上とキャリア形成を同時に進められます。在留資格やビザの基礎知識を事前に理解しておくことで、スムーズな申請準備が可能です。

滞在期間は多くの国で最長1年間ですが、オーストラリアのように条件を満たせば最長3年まで延長できる国もあります。また、2024年12月の制度改正により、カナダ・英国・ニュージーランド・デンマーク・オーストリアとの間では生涯2回の参加が可能になり、さらに2025年1月からはドイツ・アイルランド・スロバキアでも同様に2回参加できるようになりました。

申請条件と年齢制限|あなたは対象者?

ワーキングホリデービザを申請するには、いくつかの基本条件を満たす必要があります。主な条件は以下の通りです。

基本的な申請条件:

  • 申請時の年齢が18歳以上30歳以下(国によっては25歳以下)
  • 有効なパスポートを所持していること
  • 帰国用の航空券またはそれを購入するための資金があること
  • 滞在初期の生活費として十分な資金を証明できること
  • 過去に同じ国でワーキングホリデービザを取得していないこと(2回参加可能な国を除く)
  • 被扶養者を同伴しないこと
  • 健康であり犯罪歴がないこと
項目詳細
対象年齢18歳~30歳(一部25歳)
滞在期間最長1年(オーストラリアは最長3年)
就労制限同一雇用主での就労期間に制限あり
就学制限多くの国で最長4~6ヶ月
必要資金約20万~50万円(国により異なる)
申請回数原則1回(一部の国は2回可)
協定国数31カ国・地域(2026年1月時点)

年齢制限については、外務省の公式ページで各国の詳細を確認できます。一般的に「申請時」の年齢が基準となるため、30歳のうちに申請すれば31歳の誕生日以降に渡航しても問題ありません。

必要書類と申請手続きの流れ

ワーキングホリデービザの申請に必要な書類は国によって異なりますが、共通して求められる書類があります。準備を確実に進めるために、早めの情報収集が重要です。

一般的な必要書類:

  1. 有効なパスポート(残存有効期間に注意)
  2. 証明写真2枚(パスポートサイズ)
  3. 履歴書(英語またはその国の言語)
  4. 活動計画書(渡航中の予定や目的を記載)
  5. 志望動機書(なぜその国でワーホリをしたいか)
  6. 資金証明書(銀行の残高証明書など)
  7. 航空券のコピーまたは購入予定の証明
  8. 健康診断書(一部の国で必要)
  9. 海外旅行保険の加入証明

履歴書の書き方は国ごとのフォーマットに合わせて作成する必要があります。特に英語圏の国では、日本式の履歴書ではなく英文レジュメが求められます。

申請の基本的な流れ:

まず、渡航先の国の大使館または領事館のウェブサイトで最新の申請要件を確認します。多くの国ではオンライン申請が可能ですが、イギリスのようにビザ申請センターでの生体認証登録が必要な国もあります。申請から結果通知までの期間は国によって異なり、数週間から数ヶ月かかることがあるため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。

渡航先の選び方|人気の国を徹底比較

ワーキングホリデーの渡航先を選ぶ際には、自分の目的や語学力、予算に合った国を選ぶことが大切です。ここでは、日本人に人気の渡航先を比較します。

国名定員滞在期間ビザ申請費用特徴
オーストラリア制限なし最長3年約8万円高時給・ファームワーク人気
カナダ6,500名最長1年約4万円英語圏・自然豊か
イギリス6,000名最長2年約35万円欧州への旅行拠点
フランス1,500名最長1年無料文化・芸術体験
ドイツ制限なし最長1年無料EU圏内移動自由
韓国10,000名最長1年無料近距離・低コスト
台湾10,000名最長1年(延長可)約2万円日本語通じやすい
ニュージーランド制限なし最長1年無料自然・アウトドア

英語力を伸ばしたい方にはオーストラリア、カナダ、ニュージーランドがおすすめです。特にオーストラリアは定員制限がなく、ファームワークを行えば滞在延長も可能なため、長期滞在を希望する方に最適です。

ヨーロッパでの生活を体験したい方にはフランス、ドイツ、イギリスが人気です。フランスは申請費用が無料で、ドイツもビザ費用がかからないため、コストを抑えたい方にも向いています。

近距離で気軽に参加したい方には韓国や台湾がおすすめです。航空券が安く、文化的な親和性も高いため、初めてのワーキングホリデーに最適です。

渡航前の準備チェックリスト

ワーキングホリデーの成功は、事前準備にかかっています。渡航の6ヶ月前から計画的に準備を進めましょう。

6ヶ月前~3ヶ月前:

  • 渡航先の決定と情報収集
  • パスポートの取得・更新
  • ワーキングホリデービザの申請
  • 語学力の強化(最低限の日常会話レベル)
  • 資金の準備(最低50万円以上が目安)

3ヶ月前~1ヶ月前:

  • 海外旅行保険への加入
  • 航空券の予約
  • 滞在先の仮予約(最初の1~2週間分)
  • 現地の求人情報のリサーチ
  • 国際運転免許証の取得(必要に応じて)

1ヶ月前~出発:

  • 住民票の転出届
  • 国民健康保険・国民年金の手続き
  • クレジットカード・海外送金の準備
  • 必要な持ち物の準備
  • 緊急連絡先リストの作成

税金・社会保険・年金に関する手続きも忘れずに行いましょう。特に住民票の転出届を出すことで、住民税の支払いが免除される場合があります。

現地での仕事の見つけ方

ワーキングホリデーで渡航した後、最も重要になるのが現地での仕事探しです。効率的に就職活動を進めるためのポイントを紹介します。

主な仕事の種類:

  • レストラン・カフェのスタッフ(日本食レストランは特に需要大)
  • ホテル・リゾートのホスピタリティ業務
  • ファームワーク(農作業・収穫作業)
  • オフィスワーク(英語力が必要)
  • 日本語教師のアシスタント
  • ツアーガイド・通訳

ただし、注意すべき点として、日本ワーキングホリデー協会によると、バー、キャバレー、ナイトクラブ、賭博施設など風俗営業に関連する仕事は厳禁とされており、違反した場合は強制帰国の対象になります。

求人サイト・転職エージェントを活用することで、渡航前から求人情報を集められます。また、現地の日本人コミュニティや掲示板も有効な情報源です。面接対策も事前に行っておくと、現地での就職活動がスムーズに進みます。

費用と資金計画|いくら必要?

ワーキングホリデーに必要な総費用は、渡航先や滞在期間によって大きく異なります。一般的な費用の内訳を理解し、しっかりとした資金計画を立てましょう。

費用項目オーストラリアカナダイギリス
ビザ申請費用約8万円約4万円約35万円
往復航空券約8~15万円約10~18万円約10~20万円
海外旅行保険(1年)約15~25万円約15~25万円約15~25万円
生活費(月額)約15~20万円約12~18万円約15~25万円
初期費用合計約80~120万円約70~100万円約100~150万円

給料・年収・待遇は国や職種によって大きく異なりますが、オーストラリアは最低時給が約2,500円(2025年時点)と高く、ファームワークではさらに高い収入を得られる場合があります。一方、ヨーロッパ諸国では生活費が高い傾向にあるため、事前にしっかりと資金を準備しておくことが重要です。

ワーキングホリデー後のキャリア活用

ワーキングホリデーでの経験は、帰国後のキャリアにも大きく活かすことができます。海外での就労経験、語学力、異文化コミュニケーション能力は、グローバル企業での就職やキャリアアップにおいて強力なアピールポイントになります。

キャリアに活かすためのポイント:

  • 渡航前に明確な目標を設定する(語学力向上、専門スキルの習得など)
  • 現地で得た経験やスキルを具体的に記録しておく
  • 帰国後の就職活動に備えて、渡航中からネットワーキングを行う
  • 日本語能力に加えて英語力を証明する資格を取得する
  • 現地で構築した人脈を維持し、将来のビジネスチャンスにつなげる

起業やフリーランスとしての道を開くきっかけにもなり得ます。海外で得た視点やスキルを活かして、国際的なビジネスを展開する方も増えています。

よくある質問(FAQ)

Q: ワーキングホリデービザで語学学校に通えますか? A: はい、多くの国で最長4~6ヶ月の就学が認められています。ただし、国によって期間が異なるため、事前に確認してください。

Q: 現地で仕事が見つからなかった場合はどうすればいいですか? A: 日本食レストランや日本人向けサービスでは日本人スタッフの需要が高いため、比較的見つかりやすいです。また、求人サイトを活用して渡航前から情報を集めておくことも有効です。

Q: ビザの申請が却下されることはありますか? A: 条件を満たしていない場合や書類に不備がある場合は却下される可能性があります。特に資金証明が不十分な場合は注意が必要です。

Q: ワーキングホリデー中に別の国に旅行できますか? A: ビザの種類によりますが、多くの場合は出入国が自由です。特にヨーロッパのシェンゲン協定加盟国では、ドイツやフランスのビザで他の加盟国にも旅行できます。

まとめ

ワーキングホリデーは、若者が海外で働きながら異文化を体験できる貴重な制度です。日本は31カ国・地域と協定を結んでおり、2024年以降は一部の国で生涯2回の参加が可能になるなど、制度がさらに充実しています。

申請にあたっては、年齢制限、必要書類、資金要件などの条件を早めに確認し、計画的に準備を進めることが成功のカギです。渡航先は自分の目的や予算に合わせて選び、現地では積極的に仕事を探して異文化体験を楽しみましょう。

ワーキングホリデーでの経験は、帰国後のキャリアにも大きなプラスになります。日本での就職活動転職の際にも、海外経験は強力な武器となるでしょう。まずは外務省の公式サイトで最新情報を確認し、夢の海外生活への第一歩を踏み出してください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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