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介護・医療業界で働く完全ガイド

介護業界の給与相場と待遇を徹底解説

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
介護業界の給与相場と待遇を徹底解説

介護職員の平均給与338,200円の内訳から、施設別の給与比較、各種手当、福利厚生、処遇改善加算の最新動向まで徹底解説。外国人介護士の在留資格別の待遇差や年収アップの具体的な5つの方法も紹介します。介護業界でのキャリアを検討中の方必見の情報です。

介護業界の給与相場と待遇を徹底解説

日本の介護業界は深刻な人手不足に直面しており、外国人労働者にとって大きなチャンスが広がっています。しかし、「介護の仕事は給料が安い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実は近年、政府の処遇改善策により介護職の給与は着実に上昇しています。この記事では、介護業界の最新の給与相場、各種手当、福利厚生、そして年収アップの方法まで、外国人の方にもわかりやすく徹底的に解説します。

介護職の平均給与・年収の最新データ

2024年9月時点の厚生労働省の調査によると、介護職員の平均給与は月額338,200円となっており、前年の324,240円から4.3%増加しました。これは介護業界の待遇改善が着実に進んでいることを示しています。

常勤(フルタイム)と非常勤(パートタイム)で給与に大きな差があります。常勤の介護士の平均年収は約406万円、非常勤では約235万円です。雇用形態の選択は収入に直接影響するため、自分のライフスタイルに合わせた選択が重要です。

勤続年数による給与の変化も見てみましょう。入社1年目の平均給与は約280,550円ですが、5年目で305,970円、10年目で322,990円、そして20年以上の勤続では371,640円にまで上昇します。長く働くほど着実に収入が増える構造になっています。

介護職の給与全般について詳しく知りたい方は、給料・年収・待遇ガイド【外国人向け】もあわせてご覧ください。

施設種別ごとの給与比較

介護施設の種類によって給与水準は異なります。自分に合った施設を選ぶ際の参考にしてください。

施設種別平均月給(常勤)特徴
介護老人福祉施設(特養)約35万円夜勤あり・給与高め
介護老人保健施設(老健)約34万円医療系・安定した待遇
有料老人ホーム約33万円企業運営・福利厚生充実
グループホーム約30万円少人数制・アットホーム
訪問介護約31万円直行直帰可・柔軟な働き方
デイサービス約28万円日勤のみ・夜勤なし
障害者支援施設約32万円専門性高い・やりがい大

一般的に、特別養護老人ホーム(特養)介護老人保健施設(老健)は夜勤があるため給与が高い傾向にあります。一方、デイサービスは日勤のみのため給与はやや低めですが、生活リズムが安定しやすいというメリットがあります。

施設の選び方については、介護・医療業界で働く完全ガイドで詳しく紹介しています。

介護職の各種手当と収入アップのポイント

介護職には基本給以外にもさまざまな手当が支給されます。これらの手当を理解し活用することで、実質的な収入アップが可能です。

資格手当

介護関連の資格を取得すると、毎月の給与に資格手当が加算されます。

  • 介護福祉士:月額5,000〜15,000円
  • 介護職員実務者研修修了:月額3,000〜10,000円
  • 介護職員初任者研修修了:月額1,000〜5,000円
  • ケアマネジャー(介護支援専門員):月額10,000〜30,000円

特に介護福祉士の国家資格は収入アップに最も効果的で、取得後は年収が30〜50万円アップするケースも少なくありません。

夜勤手当

介護施設での夜勤は1回あたり約8,000〜12,000円の手当が付きます。月に4〜5回の夜勤をこなすと、月額32,000〜60,000円の追加収入になります。

その他の手当

  • 処遇改善手当:月額15,000〜37,000円(施設による)
  • 通勤手当:交通費の全額または一部支給
  • 住宅手当:月額10,000〜30,000円
  • 扶養手当:配偶者・子ども1人あたり5,000〜15,000円
  • 残業手当:法定の割増賃金(25%以上)

資格取得やスキルアップについて詳しくは、資格・スキルアップ完全ガイド【外国人向け】をご覧ください。

介護職の福利厚生と労働環境

介護業界の福利厚生は年々充実してきています。特に大手法人や企業運営の施設では、手厚い制度が整えられています。

法定福利厚生

すべての介護事業所で提供される基本的な制度です。

  • 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 有給休暇(入社6ヵ月後に10日付与)
  • 育児休業・介護休業制度
  • 産前産後休暇

法定外福利厚生

事業所ごとに異なる追加の福利厚生です。

  • 退職金制度:勤続3年以上で適用される場合が多い
  • 資格取得支援制度:受験料や研修費用の補助
  • 社員寮・住宅補助:外国人向けの社員寮を用意する施設も増加中
  • 食事補助:施設内での食事が割引または無料
  • 予防接種費用補助:インフルエンザ等の接種費用を補助
  • メンタルヘルスケア:カウンセリング相談窓口の設置

外国人労働者向けには、日本語教育のサポートや生活支援を行う施設も増えています。税金や社会保険について詳しくは、税金・社会保険・年金の完全ガイドが参考になります。

処遇改善加算の仕組みと最新動向

日本政府は介護人材の確保のため、処遇改善加算という制度を設けています。これは介護職員の給与を底上げするための仕組みで、介護事業所に追加の報酬が支払われ、それが職員の給与に反映されます。

2024〜2025年の処遇改善

2025年の補正予算では「3階建て」の賃上げが決定し、介護職は最大19,000円、他職種は10,000円の月額賃上げが予定されています。

しかし、課題も残ります。介護職の平均給与は上昇しているものの、全産業平均との給与差は8.3万円(前年の6.9万円からさらに拡大)となっており、他業種との格差解消にはまだ時間がかかる見込みです。

今後の業界トレンドについては、外国人が活躍する業界トレンド【2026年版】もチェックしてみてください。

外国人介護士の給与と在留資格別の待遇

外国人が介護職として日本で働く場合、在留資格によって働き方や待遇が異なります。

在留資格就労期間給与水準特徴
特定技能1号(介護)最長5年日本人と同等転職可能・家族帯同不可
技能実習(介護)最長5年最低賃金以上転職制限あり
EPA介護福祉士候補者最長4年日本人と同等国家試験合格で永続
介護ビザ無期限更新可日本人と同等介護福祉士資格が必要

特定技能ビザは現在最も多くの外国人介護士が活用している在留資格で、日本人と同等以上の給与が保証されています。詳しくは特定技能ビザ完全ガイド【16分野対応】をご覧ください。

在留資格の基本情報は、在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドで詳しく解説しています。

介護職で年収アップを実現する5つの方法

介護職でより高い年収を実現するための具体的な方法を紹介します。

1. 資格を取得する

介護福祉士やケアマネジャーの資格を取得することで、大幅な年収アップが期待できます。介護福祉士の資格を持つ職員は、無資格者と比べて年収が約50〜80万円高いというデータがあります。

2. 夜勤のある施設で働く

夜勤手当は介護職の収入を大きく左右します。月4回の夜勤で年間約40〜60万円の収入増が見込めます。

3. 管理職・リーダー職を目指す

ユニットリーダーやフロアリーダー、施設長への昇進により、月額20,000〜80,000円の役職手当が付くケースがあります。

4. 給与水準の高い施設・地域を選ぶ

介護職の給与には地域差があり、東京都や神奈川県などの都市部は地方に比べて月額2〜5万円高い傾向にあります。

5. 処遇改善が充実した事業所を選ぶ

処遇改善加算の取得状況は事業所によって異なります。加算をしっかり取得し、職員に還元している事業所を選ぶことが重要です。転職を考える場合は求人サイト・転職エージェント活用ガイドを活用しましょう。

介護業界の将来性と給与の見通し

日本の高齢化率は世界最高水準であり、2025年には団塊の世代が全員75歳以上となる「2025年問題」を迎えています。これに伴い、介護人材の需要は今後も増加し続ける見込みです。

政府は介護職の処遇改善を最重要課題の一つとして位置づけており、毎年の賃上げが継続的に行われています。2025年度以降も段階的な賃上げが予定されており、介護職の給与は今後も上昇傾向が続くと予想されます。

また、テクノロジーの活用(介護ロボット・ICT化)による業務効率化が進んでおり、身体的な負担軽減と生産性向上が期待されています。外国人介護士にとっても、キャリアの安定性と成長性の両面で魅力的な業界と言えるでしょう。

日本での就職活動の進め方については、日本での就職活動完全ガイド【外国人向け】を参考にしてください。

まとめ

介護業界の給与相場は年々改善しており、2024年時点の平均月給は338,200円(年収約406万円)に達しています。資格取得、夜勤、施設選びなどの工夫により、さらなる年収アップも十分可能です。特に外国人介護士にとっては、特定技能ビザなどの制度整備により、安定した待遇で長期的に働ける環境が整いつつあります。

介護業界は「人手不足」という課題があるからこそ、働く人への待遇改善が急速に進んでいる分野です。この記事の情報を参考に、自分に合った施設や働き方を見つけて、介護業界でのキャリアを成功させましょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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