BJT(ビジネス日本語能力テスト)対策ガイド

BJT(ビジネス日本語能力テスト)の完全対策ガイド。スコアレベル(J5〜J1+)の目安、JLPTとの違い、効果的な勉強法5選、就職・転職での活用方法を詳しく解説。CBT形式でほぼ毎日受験可能なBJTで日本でのキャリアを切り開きましょう。
BJT(ビジネス日本語能力テスト)対策ガイド
日本企業への就職・転職を目指す外国人にとって、ビジネスシーンで通用する日本語力を証明することは大きなアドバンテージになります。BJT(ビジネス日本語能力テスト)は、JLPTとは異なり実務における日本語コミュニケーション能力を測定する試験で、多くの日本企業が採用基準の一つとして活用しています。本記事では、BJTの概要からスコアレベル、効果的な対策法まで詳しく解説します。
BJTビジネス日本語能力テストとは?
BJT(Business Japanese Proficiency Test)は、日本漢字能力検定協会が運営するビジネス日本語能力を測定する試験です。1986年からアジア各国で実施されている歴史ある試験で、ビジネスの現場で必要とされる「聴解力」「読解力」「複合的な日本語処理能力」を総合的に評価します。
JLPTが日常的な日本語力を測るのに対し、BJTはビジネス場面に特化した日本語力を測定する点が最大の特徴です。会議での発言理解、ビジネスメールの読解、商談での適切な表現力など、実践的なスキルが問われます。
BJTはCBT(Computer Based Testing)形式を採用しており、全国のテストセンターでほぼ毎日受験可能です。自分の都合に合わせて日時と場所を選べる柔軟性があり、試験当日に結果が分かるというメリットもあります。日本語能力を高めたい方は、まず日本語能力と語学スキル向上ガイドも参考にしてください。
BJTのスコアと6段階レベル
BJTは合否判定ではなく、0〜800点のスコア制で結果が出ます。スコアに応じて6段階のレベル(J5〜J1+)に分類されます。
| レベル | スコア | ビジネス日本語力の目安 | 就職での活用 |
|---|---|---|---|
| J1+ | 700〜800点 | あらゆるビジネス場面で高度なコミュニケーションが可能 | 管理職・経営幹部候補として高く評価 |
| J1 | 600〜699点 | 幅広いビジネス場面で適切にコミュニケーションが可能 | 営業・企画など対外的な業務に適任 |
| J2 | 500〜599点 | 一般的なビジネス場面で円滑なやり取りが可能 | 多くの企業で採用基準を満たすレベル |
| J3 | 400〜499点 | 基本的なビジネス日本語でのコミュニケーションが可能 | 技術職・事務職での採用に有利 |
| J4 | 300〜399点 | 限定的なビジネス場面でのコミュニケーションが可能 | 日本語サポートありの職場で活用可 |
| J5 | 0〜299点 | ビジネス場面での日本語使用が困難 | さらなる学習が必要 |
多くの日本企業では、営業や顧客対応の職種にはJ2以上、管理職候補にはJ1レベル以上を求める傾向があります。就職活動での活用については日本での就職活動完全ガイドで詳しく解説しています。
BJTとJLPTの違い|どちらを受けるべきか
BJTとJLPTはどちらも日本語能力を測る試験ですが、その目的と特徴は大きく異なります。自分の目標に合わせて選択しましょう。
| 比較項目 | BJT | JLPT |
|---|---|---|
| 測定対象 | ビジネス場面での日本語力 | 日常生活全般の日本語力 |
| 評価方式 | スコア制(0〜800点) | 合否判定(N1〜N5) |
| 試験形式 | CBT(コンピュータ) | ペーパーテスト |
| 受験頻度 | ほぼ毎日受験可能 | 年2回(7月・12月) |
| 結果通知 | 当日 | 約2ヶ月後 |
| 試験時間 | 約2時間(80問) | 約3時間(N1の場合) |
| 在留資格 | 高度専門職のポイント加算対象 | N1・N2が在留資格申請に必要な場合あり |
おすすめの選び方:
- 日本企業への就職・転職が目的 → BJTを優先的に受験
- 在留資格の取得・更新が必要 → JLPTを先に取得
- 最大限のアピール → 両方を取得(JLPT N1 + BJT J1以上が理想的)
ビジネスマナーと合わせて学びたい方は日本のビジネスマナー・文化完全ガイドもご覧ください。
BJTの試験構成と出題内容
BJTの試験は約2時間で、合計80問が出題されます。大きく3つのセクションに分かれています。
聴解テスト(約30分)
ビジネスシーンの会話や電話対応、会議の音声を聞いて正しい選択肢を選びます。実際のオフィスで起こりうる場面が多く、適切な対応や理解力が問われます。
出題例:
- 上司からの指示を聞いて適切な行動を選ぶ
- ビジネス電話の内容を正確に把握する
- 会議での発言の意図を理解する
聴読解テスト(約30分)
音声と文字情報を組み合わせて解答するセクションです。グラフや表を見ながら音声を聞き、総合的に判断する能力が求められます。
出題例:
- 売上グラフを見ながら報告を聞いて正しい分析を選ぶ
- スケジュール表と口頭説明から適切な予定を判断する
読解テスト(約60分)
ビジネス文書、メール、企画書、報告書などを読んで設問に答えます。文書の種類も多岐にわたり、実務で求められる読解力を総合的に測定します。
出題例:
- ビジネスメールの意図を正確に読み取る
- 契約書や規定の重要ポイントを把握する
- 報告書から必要な情報を抽出する
資格全般について知りたい方は資格・スキルアップ完全ガイドもご参照ください。
BJT対策の効果的な勉強法5選
BJTで高スコアを狙うためには、体系的な学習が不可欠です。以下の5つの勉強法を組み合わせて効率的に準備しましょう。
1. 公式教材で出題傾向を把握する
まずは「BJTビジネス日本語能力テスト 公式ガイド」や「BJTビジネス日本語能力テスト 模試と対策」を活用しましょう。公式模擬テストで出題形式に慣れることが第一歩です。
2. ビジネス日本語の語彙・表現を集中学習
ビジネスメール、敬語、ビジネス慣用句など、日常会話では使わない表現を重点的に学びます。「お見積もり」「ご検討ください」「折り返しご連絡いたします」といった定型表現は必須です。
3. 日本のビジネスニュースを活用する
NHKニュースや日本経済新聞のウェブサイトを毎日読む習慣をつけましょう。ビジネス用語に自然に触れることで、読解力と語彙力が同時に向上します。聴解対策にはNHKのラジオニュースも効果的です。
4. 対策講座やオンラインレッスンを活用
東洋大学のBJT対策講座などの専門コースでは、講師の解説付きで問題演習ができます。独学では気づきにくいポイントも効率的に学べます。
5. 実際のビジネス場面でアウトプットする
アルバイト先や日本人との交流の場で、学んだビジネス日本語を積極的に使いましょう。実践経験が聴解・聴読解セクションの対策に直結します。
BJTスコアを就職・転職で活用する方法
BJTのスコアは、日本での就職・転職活動において強力な武器になります。効果的な活用法を紹介します。
履歴書・職務経歴書への記載
BJTスコアは履歴書の「資格・免許」欄に記載できます。「BJTビジネス日本語能力テスト J1(650点)取得」のように、レベルとスコアの両方を記載しましょう。書き方の詳細は履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイドを参考にしてください。
高度専門職ビザのポイント加算
BJTスコアは高度専門職ビザのポイント制度で加算対象となります。480点以上で15ポイントが加算され、ビザ取得を有利に進められます。在留資格について詳しくは在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドをご確認ください。
面接でのアピールポイント
面接では、BJTのスコアだけでなく「なぜBJTを受験したか」「ビジネス日本語力向上のためにどう取り組んだか」をアピールすることが重要です。企業側に学習意欲と向上心を伝えられます。面接対策は面接対策・選考プロセス完全ガイドで確認できます。
転職でのキャリアアップ
すでに日本で働いている方にとっても、BJTスコアの取得は転職・キャリアアップの強力な武器になります。特にJ1以上のスコアは、管理職や対外的なポジションへのステップアップに役立ちます。
BJT受験の申し込み方法と注意点
BJTの受験手続きは比較的シンプルですが、いくつか注意点があります。
申し込み手順
- Pearson VUEのウェブサイトでアカウントを作成
- 希望する日時とテストセンターを選択
- 受験料(7,000円程度)をオンラインで支払い
- 試験当日、身分証明書を持参してテストセンターへ
受験前の注意点
- 身分証明書:パスポートや在留カードなど、写真付きの身分証明書が必要
- 持ち物:筆記用具は不要(CBT形式のため)、メモ用紙はテストセンターで提供
- 到着時間:試験開始の15〜30分前に到着することを推奨
- 服装:特に指定なし(ただし、テストセンターの室温に対応できる服装がおすすめ)
結果の確認
試験終了後、画面上にスコアとレベルが即時表示されます。正式なスコアレポートは後日オンラインでダウンロード可能です。
BJT対策におすすめの教材・リソース
効率的にBJT対策を進めるための教材とリソースをまとめました。
| 教材名 | 特徴 | おすすめ対象 |
|---|---|---|
| BJT公式ガイド(改訂版) | 出題形式の解説と模擬テスト収録 | 初めて受験する方 |
| BJT模試と対策(JALアカデミー) | 実践的な模擬試験と解説 | J2〜J1を目指す方 |
| BJT公式模擬テスト&ガイド | 本番に近い形式の練習問題 | 直前対策をしたい方 |
| NHK WORLD JAPAN | ビジネスニュースの聴解練習 | 聴解力を強化したい方 |
| 日経電子版 | ビジネス文書の読解練習 | 読解力を向上させたい方 |
さらに、Manten EducationやJapaTalkなどのオンラインプラットフォームでは、BJT対策に特化したレッスンも受講できます。
まとめ:BJTで日本でのキャリアを切り開こう
BJT(ビジネス日本語能力テスト)は、日本企業で活躍したい外国人にとって非常に価値のある資格です。JLPTと合わせて取得することで、日本語力の総合的な証明が可能になり、就職・転職活動で大きなアドバンテージとなります。
BJT対策のポイントまとめ:
- 公式教材と模擬テストで出題傾向を把握する
- ビジネス日本語特有の語彙・表現を集中的に学ぶ
- 日本のビジネスニュースを毎日読み・聞きする習慣をつける
- 対策講座やオンラインレッスンを活用する
- 実際のビジネス場面で積極的にアウトプットする
CBT形式でほぼ毎日受験できるBJTは、自分のペースで目標スコアを目指せる柔軟な試験です。まずはJ3レベルを目標に学習を始め、段階的にスコアアップを目指しましょう。日本でのキャリア構築に向けた第一歩として、ぜひBJTにチャレンジしてください。
日本での働き方全般については求人サイト・転職エージェント活用ガイドも合わせてご覧ください。
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