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日本語能力と語学スキル向上ガイド

日本語能力証明の種類と活用法まとめ

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
日本語能力証明の種類と活用法まとめ

日本語能力を証明する主要試験(JLPT・JFT-Basic・NAT-TEST・BJT・J.TEST)の特徴・レベル・活用法を徹底解説。外国人の就職・特定技能ビザ取得に役立つ目的別おすすめ試験の選び方も紹介します。

日本語能力証明の種類と活用法まとめ

日本で就職や転職を目指す外国人にとって、日本語能力を客観的に証明できる資格は非常に重要です。企業の採用基準として日本語資格が求められるケースは多く、在留資格の申請にも日本語能力の証明が必要になることがあります。しかし、日本語の能力を測る試験は多数存在し、どれを受けるべきか迷う方も少なくありません。

本記事では、日本語能力と語学スキル向上ガイドの一環として、主要な日本語能力試験の種類・特徴・活用法を徹底解説します。自分の目的に合った試験を選び、効率的にキャリアアップを実現しましょう。

日本語能力試験(JLPT)— 最も認知度の高い試験

日本語能力試験(JLPT)は、日本語を母語としない方の日本語力を測定する試験として世界最大規模を誇ります。2024年には全世界で約172万人が受験し、過去最多を記録しました。約80カ国・地域で年2回(7月・12月)実施されています。

JLPTのレベル構成

JLPTにはN5からN1までの5段階があり、数字が小さいほど難易度が上がります。

  • N5:基本的な日本語をある程度理解できる
  • N4:基本的な日本語を理解できる
  • N3:日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できる
  • N2:日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できる
  • N1:幅広い場面で使われる日本語を理解できる

JLPTを取得するメリット

日本で就職活動をする際、多くの企業がJLPT N2以上を採用基準として設定しています。また、高度人材ポイント制ではN1合格者に15ポイント、N2合格者に10ポイントが付与され、在留資格の取得を有利に進められます。

就職・転職市場でJLPTは最も広く認知されているため、まず取得を目指すべき資格と言えるでしょう。

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)— 特定技能向け

JFT-Basicは、国際交流基金が実施する日本語基礎テストです。主に特定技能ビザの取得を目的とした試験で、日本での日常生活に必要な基本的なコミュニケーション能力を測定します。

JFT-Basicの特徴

項目JFT-BasicJLPT
実施回数年6回以上年2回
試験方式CBT(コンピューター方式)ペーパー方式
結果通知即時(試験終了後すぐ)約2〜3ヶ月後
レベル1レベル(合格/不合格)N5〜N1の5レベル
主な用途特定技能1号の要件充足就職・進学・資格証明全般
受験料約7,000円約6,500円
実施地域日本+アジア中心世界約80カ国

特定技能1号の在留資格を申請するには、JFT-BasicまたはJLPT N4以上の合格が必要です。JFT-Basicは受験機会が多く、結果もすぐに分かるため、「できるだけ早く特定技能ビザを取得したい」という方に適しています。

日本語NAT-TEST — 受験機会の多さが魅力

日本語NAT-TESTは、専門教育出版が実施する日本語能力判定試験です。年6回実施され、JLPTよりも受験チャンスが多いのが大きな特徴です。

NAT-TESTのレベル体系

NAT-TESTには5つの級があり、それぞれJLPTの各レベルに対応しています。

  • 5級 → JLPT N5相当
  • 4級 → JLPT N4相当
  • 3級 → JLPT N3相当
  • 2級 → JLPT N2相当
  • 1級 → JLPT N1相当

JLPTの対策として模擬試験的に活用する方も多く、自分の実力を確認するのに適した試験です。ただし、JLPTほど企業での認知度は高くないため、就職活動では補助的な位置づけとなります。

BJT ビジネス日本語能力テスト — ビジネスシーンで差をつける

BJTビジネス日本語能力テストは、ビジネスの場面で必要とされる日本語コミュニケーション能力を測定する試験です。日本漢字能力検定協会が主催しており、仕事で使える日本語力を客観的に証明できます。

BJTの評価方法

BJTは合否判定ではなく、0〜800点のスコアで評価されます。スコアに応じて以下の6段階にランク分けされます。

ランクスコアレベル
J1+530点以上どのようなビジネス場面でも対応可能
J1420〜529点幅広いビジネス場面で対応可能
J2320〜419点限られたビジネス場面で対応可能
J3200〜319点ある程度のビジネス場面で対応可能
J4100〜199点限られた場面でのみ対応可能
J50〜99点ビジネス日本語の基礎段階

日本のビジネスマナーを理解した上で受験することで、スコアアップが期待できます。特に日本企業への転職・キャリアアップを目指す方におすすめです。

J.TEST実用日本語検定 — 実践的な日本語力を測定

J.TEST実用日本語検定は、日本語の実践的な運用能力を測定する試験です。年6回実施され、初級レベルから上級レベルまで幅広く対応しています。

J.TESTの試験構成

J.TESTは以下の3つのレベルに分かれています。

  • 上級試験(A-Cレベル):ビジネスレベルの高度な日本語力を測定
  • 中級試験(D-Eレベル):日常会話や基本的な仕事場面に対応する力を測定
  • 初級試験(F-Gレベル):基礎的な日本語力を測定

読解と聴解の両方が出題され、記述問題も含まれるのが特徴です。JLPTにはない「書く力」も評価されるため、総合的な日本語力を証明したい方に適しています。

目的別・日本語試験の選び方ガイド

日本語試験を選ぶ際は、自分の目的と現在のレベルに合わせて最適な試験を選ぶことが重要です。以下のフローチャートを参考にしてください。

目的別おすすめ試験

目的おすすめ試験理由
日本企業への就職JLPT N2以上最も認知度が高く採用基準として広く使用
特定技能ビザ取得JFT-Basic受験機会が多く結果も即時判明
ビジネス日本語の証明BJTビジネス場面に特化した評価が可能
日本語学習の腕試しNAT-TEST年6回受験可能でJLPTの予行練習に最適
総合的な日本語力証明J.TEST読解・聴解に加え記述力も評価
IT業界への就職JLPT N2 + BJT技術力と日本語ビジネス力の両方を証明

レベル別の学習ステップ

  1. 初心者:まずJLPT N5またはJFT-Basicを目標に基礎固め
  2. 初中級者:JLPT N4〜N3を取得し、NAT-TESTで実力確認
  3. 中級者:JLPT N2取得を目指し、就職活動に備える
  4. 上級者:JLPT N1+BJTでキャリアの幅を広げる

日本語能力証明を就職・キャリアに活かすコツ

資格を取得するだけでなく、それを効果的にアピールすることが大切です。

履歴書・職務経歴書への記載

履歴書・職務経歴書には、取得した試験名・レベル・スコア・取得年月を正確に記載しましょう。複数の試験に合格している場合は、認知度の高いJLPTを優先的に記載し、BJTなどの補足資格も併記するとより効果的です。

面接での活用

面接では、資格だけでなく「どのような学習方法で取得したか」「仕事でどう活かせるか」を具体的に説明できると好印象を与えられます。資格はあくまでスタート地点であり、実際の業務で使える日本語コミュニケーション力が重要です。

継続的なスキルアップ

資格・スキルアップの観点から、日本語資格は一度取得して終わりではなく、より上位のレベルを目指して学習を続けることが重要です。また、ネットワーキングやコミュニティ活動を通じて実践的な日本語力を磨くことも効果的です。

まとめ

日本語能力を証明する試験にはJLPT、JFT-Basic、NAT-TEST、BJT、J.TESTなど多くの種類があります。それぞれの試験には特徴があり、自分の目的に合った試験を選ぶことが効率的なキャリアアップの鍵です。

就職を目指す方はまずJLPT N2以上の取得を、特定技能ビザを目指す方はJFT-Basicの受験を検討してみてください。複数の資格を組み合わせることで、日本語力を多角的に証明でき、給料・待遇の向上にもつながります。

日本語能力の証明は、日本でのキャリアを築くための強力な武器です。自分に合った試験を見つけ、計画的に学習を進めていきましょう。

参考リンク:

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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