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外国人が活躍する業界トレンド【2026年版】

AI・テクノロジー業界の外国人需要と将来性

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
AI・テクノロジー業界の外国人需要と将来性

日本のAI・テクノロジー業界における外国人エンジニアの需要と将来性を徹底解説。2040年に326万人不足のAI人材、求められるスキル、年収相場、ビザ制度、キャリアパスまで、外国人ITプロフェッショナルに必要な情報を網羅しています。

AI・テクノロジー業界の外国人需要と将来性

日本のAI・テクノロジー業界は、深刻な人材不足を背景に外国人エンジニアの採用を急速に拡大しています。経済産業省の推計によれば、2040年にはAI・ロボット活用を担う人材が326万人不足すると予測されており、外国人ITプロフェッショナルにとって日本のテクノロジー業界は大きなチャンスの宝庫です。本記事では、AI・テクノロジー業界における外国人需要の現状、求められるスキル、年収相場、そして将来性について詳しく解説します。

日本のAI・テクノロジー業界が外国人を求める背景

日本がテクノロジー分野で外国人材を積極的に求める理由は、主に3つあります。

1. 深刻な少子高齢化による労働力不足

日本の人口は2010年の約1億2800万人をピークに減少を続けており、2025年時点で65歳以上が人口の29%を超えています。厚生労働省の予測では、2040年までに100万人以上の労働者が不足する可能性があり、テクノロジー、医療、エネルギーなど幅広い分野に影響が及びます。

2. AI・DX推進に伴う専門人材の急激な需要増

日本企業の85.1%がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する人材が不足していると回答しており、これは米国やドイツと比較しても著しく高い数字です。特に生成AIをビジネスに実装できる人材、ディープラーニングや自然言語処理の専門家が圧倒的に足りていません。

3. グローバル競争力の強化

OECDの報告書でも指摘されているように、AI技術の国際競争が激化する中、多様な視点やグローバルなスキルを持つ外国人人材は、日本企業がイノベーションを生み出すために不可欠な存在になっています。

AI・テクノロジー業界で需要が高い職種と必要スキル

外国人が日本のAI・テクノロジー業界で活躍できる職種は多岐にわたります。以下は特に需要の高い分野です。

職種必要なスキル平均年収(目安)日本語レベル需要度
AIエンジニアPython、TensorFlow、PyTorch、深層学習600〜1200万円N3以上推奨★★★★★
データサイエンティスト統計学、機械学習、SQL、R550〜1000万円N3以上推奨★★★★★
MLOpsエンジニアDocker、Kubernetes、CI/CD、クラウド600〜1100万円N3以上推奨★★★★☆
フルスタック開発者React、Node.js、TypeScript、AWS500〜900万円N2以上推奨★★★★☆
ロボティクスエンジニアROS、C++、制御工学、センサー技術550〜1000万円N2以上推奨★★★★☆
セキュリティエンジニアネットワーク、暗号化、脆弱性診断550〜1100万円N2以上推奨★★★★☆
プロダクトマネージャーアジャイル、UX設計、技術理解600〜1200万円N1推奨★★★☆☆

2025-2035年にかけてAI・自動化・ロボティクス分野のIT求人は30%以上増加すると予測されており、特に東京、大阪、福岡のテックハブを中心に採用が活発化しています。

外国人エンジニアを積極採用する日本企業の事例

多くの日本企業が外国人エンジニアの採用に力を入れています。代表的な事例をご紹介します。

メルカリ

メルカリでは2018年の新卒エンジニア採用で50人中44人が外国籍人材でした。2021年には社員の約半数が海外出身であると報じられ、社内公用語を英語にするなど、外国人が働きやすい環境を整備しています。

LINE(現LINEヤフー)

LINEも多国籍チームでの開発を推進しており、韓国・中国・東南アジアなど多くの国からエンジニアを採用しています。グローバルな開発体制がサービスの国際展開を支えています。

AI系スタートアップ

Preferred Networks、ABEJA、LeapMindなど日本のAIスタートアップも積極的に外国人採用を行っています。これらの企業では英語での開発環境が整っており、ビザサポートも充実しています。

日本政府も2035年までに外国人専門労働者を倍増させる方針を打ち出しており、企業と行政が一体となって外国人ITプロフェッショナルの受け入れ拡大に取り組んでいます。

外国人がAI・テクノロジー業界に就職するためのビザと制度

AI・テクノロジー業界で働くための在留資格について理解しておきましょう。

技術・人文知識・国際業務ビザ

最も一般的なビザで、IT企業でエンジニアとして働く場合に取得します。大学の学位または10年以上の実務経験が要件となります。詳しくは技術・人文知識・国際業務ビザの取得方法をご覧ください。

高度専門職ビザ(ポイント制)

学歴、年収、研究実績などに基づくポイント制で、70ポイント以上で取得できます。AIエンジニアやデータサイエンティストなどの高度IT人材は加点項目が多く有利です。永住権の早期取得(最短1年)も可能で、高度専門職ビザのポイント制度で詳しく解説しています。

特定活動ビザ(46号)

日本の大学を卒業した外国人が、日本語能力を活かしてIT企業で働く場合にも活用できます。

テクノロジー業界の在留資格全般については、在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドも参考にしてください。

AI・テクノロジー業界のキャリアパスと年収アップ戦略

外国人エンジニアとして日本のテクノロジー業界でキャリアを構築するための戦略を解説します。

ステップ1:入門期(年収400〜600万円)

日本に来たばかりの段階では、まずは日本の開発文化やチームワークに慣れることが大切です。英語環境のある企業やスタートアップからスタートし、並行して日本語スキルを向上させましょう。

ステップ2:中堅期(年収600〜900万円)

3〜5年の実務経験を積み、専門性を深めるフェーズです。AI・機械学習・クラウドなどの認定資格を取得し、社内でリーダーシップを発揮する機会を増やしていきましょう。資格・スキルアップの取得も有効です。

ステップ3:シニア期(年収900〜1500万円+)

マネジメントまたは技術スペシャリストとしてのキャリアを選択します。外資系IT企業への転職も視野に入り、年収1000万円超えも現実的です。転職・キャリアアップ戦略も参考にしてください。

AI・テクノロジー業界の将来性と2030年への展望

IMFの報告によると、AIは労働市場を根本的に変革し、新しいスキルに対する需要が急拡大しています。日本のAI・テクノロジー業界の将来性を分野別に見てみましょう。

生成AI・LLM分野

ChatGPTの登場以降、生成AIの企業導入が加速しています。日本の生成AI市場は2025年以降も年率30%以上で成長すると予測されており、プロンプトエンジニアリングやLLMファインチューニングの専門家に対する需要は今後さらに高まるでしょう。

ロボティクス・自動運転

日本はロボット大国として知られ、自動運転・モビリティ業界でも世界をリードする存在です。製造業の自動化やサービスロボットの普及に伴い、ロボティクスエンジニアの需要は長期的に安定しています。

サイバーセキュリティ

デジタル化が進む中、サイバー攻撃のリスクも増大しています。セキュリティ人材の不足は特に深刻で、外国人セキュリティエンジニアにとっては好条件の就職環境が続くと見込まれています。

半導体・量子コンピューティング

TSMCの熊本工場建設に象徴されるように、日本は半導体産業の復活に国を挙げて取り組んでいます。量子コンピューティングの研究開発も進んでおり、これらの最先端分野での人材需要は今後さらに高まるでしょう。

外国人がテクノロジー業界で成功するためのアドバイス

日本のAI・テクノロジー業界で外国人として成功するための実践的なアドバイスをまとめます。

技術力の継続的なアップデート

AI分野の技術進化は非常に速いため、常に最新技術をキャッチアップすることが重要です。Kaggleコンペへの参加、オープンソースプロジェクトへの貢献、技術ブログの執筆など、目に見える形でスキルを証明しましょう。

日本語力の向上

日本語能力の向上はキャリアの幅を大きく広げます。技術職では英語環境も多いですが、日本語N2レベル以上があるとチームコミュニケーションがスムーズになり、キャリアの選択肢が増えます。

人脈の構築

日本のテクノロジーコミュニティやネットワーキングイベントに積極的に参加しましょう。connpass、Meetup、技術カンファレンスなどを通じて、業界の最新情報を得るとともに、転職やキャリアアップにつながる人脈を構築できます。

転職エージェントの活用

外国人IT人材に特化した求人サイト・転職エージェントを活用しましょう。TokyoDev、Japan Dev、EpicJapanJobsなど、英語対応の求人プラットフォームが充実しています。

まとめ:AI・テクノロジー業界は外国人にとって最高のフィールド

日本のAI・テクノロジー業界は、深刻な人材不足と急速な技術発展を背景に、外国人プロフェッショナルにとって最も魅力的な就職先の一つです。2040年に326万人のAI・ロボット人材が不足するという予測からもわかるように、今後も外国人エンジニアの需要は拡大し続けるでしょう。

高い年収水準、充実したビザサポート、英語環境の整備など、外国人が働きやすい条件が整いつつある今こそ、日本のテクノロジー業界に挑戦する絶好のタイミングです。まずは自身のスキルセットを見直し、日本での就職活動の準備を始めてみてはいかがでしょうか。

業界全体のトレンドについては外国人が活躍する業界トレンド【2026年版】もあわせてご覧ください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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