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資格・スキルアップ完全ガイド【外国人向け】

語学系資格(TOEIC・英検)の活用法

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
語学系資格(TOEIC・英検)の活用法

TOEICと英検(実用英語技能検定)を日本の就職・転職活動に最大限活かす方法を徹底解説。必要スコア・級の目安、TOEICと英検の選び方の違い、履歴書への正しい書き方、効果的な学習方法まで在日外国人向けに詳しく紹介します。

語学系資格(TOEIC・英検)の活用法|外国人が日本で働くための完全ガイド

日本で就職・転職を目指す外国人にとって、語学系資格は大きな武器になります。特にTOEICと英検(実用英語技能検定)は、日本企業が最も重視する英語資格として広く認知されています。本記事では、TOEIC・英検それぞれの特徴、必要スコア・級、取得方法、そして就職・転職への効果的な活用法を詳しく解説します。

!TOEIC英検学習イメージ

TOEICとは?日本就職での位置づけ

TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語によるコミュニケーション能力を測定するためのテストです。10点〜990点のスコアで評価され、日本の企業社会では英語力を客観的に証明する最もポピュラーな手段となっています。

TOEIC公式サイト(IIBC)によると、50%以上の日本企業がTOEICスコアを採用・昇進の基準として活用しています。TOEICはあくまで「資格」ではなくスコアを示す検定試験ですが、日本においては実質的な資格として機能しています。

TOEICの種類

種類内容対象
TOEIC L&R(リスニング&リーディング)聞く・読む能力を測定就職・転職に最も使用
TOEIC S&W(スピーキング&ライティング)話す・書く能力を測定海外駐在・英語業務職向け
TOEIC Bridge初中級者向け簡易版学習初期段階

就職・転職活動ではTOEIC L&Rのスコアが最も重要視されます。

就職に必要なTOEICスコアの目安

日本企業への就職・転職時に求められるTOEICスコアは、ポジションや業種によって異なります。文部科学省(MEXT)の推薦基準や実際の採用実績をもとに、以下の目安があります。

スコア帯レベル活用できる場面
300〜500点初級〜中級履歴書への記載は推奨しない
500〜600点中級一般事務・国内向け企業の基準
600〜730点中上級英語を使う仕事の最低ライン、海外出張可能
730〜860点上級外資系企業・グローバル企業で評価される
860〜990点最上級海外赴任・管理職・高度専門職に対応

英語サーチの調査によれば、外資系企業への就職には最低でもTOEIC700点が必要で、楽天のように750点以上を新入社員に義務付けた企業事例もあります。

外国人が日本企業に就職する場合、TOEIC600点以上が一つの目安になりますが、英語を使う部署や外資系企業を目指すなら730点以上を目標にしましょう。

英検(実用英語技能検定)とは?

英検は公益財団法人日本英語検定協会が実施する日本独自の英語資格試験です。5級〜1級の8段階があり、「読む・書く・聞く・話す」の4技能を総合的に評価します。

英語サーチの英検・TOEIC比較記事では、英検の特徴として以下が挙げられています:

  • 日本国内での認知度が高い:高校・大学の入試や就職活動に幅広く使われる
  • 生涯有効な「資格」:一度取得すれば期限なく活用できる(TOEICのスコアは2年間有効)
  • 4技能を証明できる:スピーキング・ライティングを含む総合評価

就職に活用できる英検のレベル

CEFR相当就職での評価
英検2級B1〜B2一般企業の採用基準をクリア
英検準1級B2〜C1「実際に使える英語力」として高評価
英検1級C1〜C2翻訳・通訳・国際機関職員レベル

外国人が日本で就職活動をする際、英検2級以上を保有していると「基礎的な英語力がある」と評価されます。ただし、英検は日本国内専用の試験のため、海外での評価はTOEICより低い点に注意が必要です。

TOEICと英検の違い:どちらを取るべきか

外国人が日本就職のために語学資格を取得する場合、TOEICと英検のどちらが有利かは目的によって異なります。

!語学資格の比較検討イメージ

目的別の選び方

目的おすすめ理由
日本企業への就職・転職TOEIC優先50%以上の企業が採用基準に使用
外資系・グローバル企業TOEIC730点以上国際的な認知度が高い
日本の大学・大学院への進学英検2級以上入試での優遇措置あり
英語教育・学校関連の仕事英検準1級以上採用・昇格に影響
長期的なキャリア証明英検(更新不要)生涯有効な資格として維持

就活ハンドブックの調査によると、採用担当者の認知度・活用度ではTOEICが圧倒的に高いものの、英検準1級以上は「学習継続力・語学への本気度」を示す資格として高く評価される傾向があります。

両方取るメリット

実は、TOEICと英検の両方を取得することで相乗効果が得られます:

  • TOEICで「スコア」を、英検で「資格」を示せる
  • 異なる種類の英語力(ビジネス英語+学術・日常英語)を証明できる
  • 面接での話題として使いやすい

語学資格の効果的な履歴書・職務経歴書への書き方

せっかく取得した語学資格も、正しく記載しなければ効果が半減します。日本の履歴書・職務経歴書への書き方には一定のルールがあります。

記載の基本ルール

TOEICの場合:

TOEIC L&R 730点(2024年6月取得)
  • スコアと取得年月を必ず記載する
  • 600点未満は記載を避けた方が無難
  • スコアが古い場合(2年以上前)は再受験を検討

英検の場合:

実用英語技能検定 準1級(2023年10月取得)
  • 2級以上から記載する
  • 取得年月を記載する(生涯有効だが証明として記載)
  • 「英検」ではなく「実用英語技能検定」と正式名称で書く

リクルートエージェントのガイドでは、TOEICは600点以上から履歴書に記載するのが一般的とされています。

外国人ならではのアピール方法

外国人求職者は、語学資格に加えて実際の語学使用経験をアピールすることが重要です:

  • 「TOEIC 780点・母国語での業務経験5年」
  • 「英検準1級・日英バイリンガル対応可能」
  • 「多言語対応(日本語・英語・中国語)」

日本語能力と語学スキル向上ガイドも参照し、日本語力と英語力をセットでアピールするのが効果的です。

TOEIC・英検の学習方法と試験対策

TOEIC対策の基本

初心者(〜500点)の場合:

  • 単語帳:「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」
  • 公式問題集で試験形式に慣れる
  • リスニング:毎日30分の英語音声を聴く習慣をつける

中級者(500〜700点)の場合:

  • 模擬試験で時間配分を練習
  • 間違えた問題のパターンを分析
  • シャドーイングでリスニング力を強化

上級者(700点以上)の場合:

  • ビジネス英語の語彙・表現を集中強化
  • 公式問題集の難問に集中
  • スコアアップより実践的な英語力習得に移行

英検対策の基本

  • 過去問を繰り返し解く(英検協会の公式問題集)
  • 二次試験(面接)の練習が合否を大きく左右する
  • 準1級以上は英文エッセイの書き方練習が必須

語学資格を活かせる職種・業界

語学資格を持つ外国人が特に活躍できる分野を紹介します。

職種・業界求められる資格詳細
IT・エンジニアTOEIC600点〜グローバルチームでの英語コミュニケーション
英語教育(ALT・学習塾)英検準1級〜1級学校・塾での英語指導
外資系企業TOEIC730点以上英語での会議・資料作成
翻訳・通訳英検1級またはTOEIC900点以上専門的な言語能力が必要
観光・ホテル業TOEIC600点〜外国人観光客への対応
貿易・商社TOEIC730点〜海外取引先との交渉

IT・エンジニアとして日本で働く完全ガイド英語教師・教育業界で働く完全ガイドも合わせて参考にしてください。

また、資格・スキルアップ完全ガイド【外国人向け】では、語学資格以外のキャリアアップに役立つ資格情報も詳しく紹介しています。

まとめ:外国人が語学資格を最大限に活用するには

日本での就職・転職において、TOEICと英検は強力な武器になります。重要なポイントをまとめると:

  1. TOEIC730点以上を目指すと就職の選択肢が大幅に広がる
  2. 英検準1級以上は長期的なキャリア証明として価値が高い
  3. 目標に合わせて両方取得することで相乗効果が得られる
  4. 語学資格は実際の使用経験と組み合わせてアピールすることが重要
  5. 履歴書には正式名称・スコア・取得年月を正確に記載する

日本での就職活動完全ガイド履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイドも参考にしながら、語学資格を活かした就職活動を進めましょう。

語学力は一朝一夕では身につきませんが、計画的に学習し資格を取得することで、日本でのキャリアを大きく前進させることができます。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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