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転職・キャリアアップ戦略完全ガイド

日系企業から外資系への転職方法

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
日系企業から外資系への転職方法

日系企業から外資系企業への転職を成功させるための具体的な方法を解説。日系と外資系の違い、必要なスキル、転職ステップ、業界別のポイント、注意点まで網羅。外資系転職エージェントの活用法やLinkedInの使い方も紹介します。

日系企業から外資系への転職方法|成功するためのステップと注意点

日系企業で働いてきたけれど、外資系企業への転職を考えている方は多いのではないでしょうか。年収アップやキャリアの飛躍を求めて外資系企業に挑戦したいと思っても、「自分に合っているのか」「どう準備すればいいのか」と不安を感じることもあるでしょう。実際、日本では転職に対して「怖い」と感じる人が69.5%というデータもあります。しかし、正しい準備と戦略があれば、日系企業から外資系企業への転職は十分に実現可能です。本記事では、外資系転職の具体的な方法から、成功のポイント、注意すべき点まで詳しく解説します。

日系企業と外資系企業の根本的な違い

日系企業から外資系企業への転職を成功させるためには、まず両者の違いを正しく理解することが大切です。文化・評価制度・働き方など、さまざまな面で大きな違いがあります。

比較項目日系企業外資系企業
雇用形態メンバーシップ型(終身雇用)ジョブ型(即戦力採用)
評価制度年功序列・勤続年数重視成果主義・実力重視
給与体系基本給+各種手当年俸制+インセンティブ
福利厚生住宅手当・退職金など充実最低限(高い給与に含む)
意思決定合議制・稟議書文化個人裁量が大きい
キャリアパスジョブローテーション専門性を深めるキャリア
コミュニケーション協調性・和を重視自己主張・成果アピール

JAC Recruitmentの調査によると、日系から外資系に転職した方が最も感じやすいギャップは「評価制度」と「コミュニケーションスタイル」の違いだとされています。日系企業では協調性が重視される一方、外資系企業では自分の意見をはっきり伝え、成果を明確にアピールすることが求められます。

外資系企業に転職するメリット

外資系企業への転職には、キャリアにおいて大きなメリットがあります。ここでは主な魅力を紹介します。

年収の大幅アップが期待できる

外資系企業の給与水準は一般的に日系企業より高い傾向にあります。年俸制を採用している企業が多く、基本給に加えて個人の成果や会社の業績に連動したインセンティブ制度を導入しています。特に営業職やIT職では、成果次第で年収が数百万円単位で変わることも珍しくありません。給料・年収・待遇について詳しく知りたい方は、関連記事もご参照ください。

グローバルなキャリアを築ける

外資系企業では、海外本社や他国の拠点と連携する機会が豊富にあります。国際的なプロジェクトに参画することで、グローバルな視野とスキルを身につけることができます。将来的に海外勤務のチャンスも広がるでしょう。

スキルベースで正当に評価される

年功序列ではなく、成果と能力で評価されるため、若くても実力があれば昇進・昇給が可能です。自分の専門性を高め、市場価値を上げていくことが、そのままキャリアアップにつながります。

外資系転職に必要なスキルと準備

外資系企業への転職を成功させるには、事前の準備が非常に重要です。Computer Futuresの解説でも、語学力と専門スキルの両方が不可欠とされています。

語学力(英語力)

外資系企業で働くうえで、英語力はほぼ必須です。企業によって求められるレベルは異なりますが、少なくとも以下のレベルが目安です。

  • 日常業務レベル:TOEIC 700点以上、メールや資料を英語で読み書きできる
  • ビジネスレベル:TOEIC 800点以上、英語での会議やプレゼンテーションに参加できる
  • ネイティブレベル:TOEIC 900点以上、英語で交渉やマネジメントができる

日本語能力と語学スキル向上のページでは、効果的な語学力アップの方法を詳しく紹介しています。

専門スキルと即戦力

外資系企業はジョブ型雇用が基本であり、ポジションごとに必要なスキルと経験が明確に定義されています。日系企業のように入社後にジョブローテーションで育成するのではなく、即戦力として活躍できる人材を求めています。自分の専門分野を明確にし、実績を定量的にアピールできるよう準備しましょう。資格・スキルアップについても確認しておくとよいでしょう。

自己アピール力

外資系企業では、面接や日常業務で自分の考えや成果を積極的にアピールする必要があります。日系企業で培った「謙虚さ」だけでなく、自分の価値を論理的に説明できる力を身につけましょう。

外資系転職の具体的なステップ

実際に日系企業から外資系企業に転職する際の、具体的な手順を紹介します。

ステップ1:自己分析とキャリア目標の明確化

まず、なぜ外資系に転職したいのかを明確にしましょう。年収アップなのか、グローバルなキャリアを築きたいのか、専門性を深めたいのか。目的が明確であれば、企業選びもスムーズになります。転職・キャリアアップ戦略の記事も参考になります。

ステップ2:英文レジュメ・CVの作成

外資系企業では英文レジュメ(CV)の提出を求められることがほとんどです。日本語の履歴書とは形式が異なり、成果やスキルを中心にアピールする形式です。履歴書・職務経歴書の書き方を参考に、効果的な書類を準備しましょう。

ステップ3:転職エージェントの活用

外資系企業への転職では、専門の転職エージェントを活用することが効果的です。JAC Recruitment、ロバート・ウォルターズ、マイケル・ペイジなど、外資系企業に強いエージェントがあります。求人サイト・転職エージェント活用のガイドで、おすすめのサービスを確認できます。

ステップ4:LinkedInの活用とネットワーキング

外資系企業ではLinkedInを通じた採用が一般的です。プロフィールを充実させ、業界の専門家とつながりを持つことで、非公開求人の情報を得られることもあります。ネットワーキング・コミュニティ活用のページも参考にしてください。

ステップ5:英語面接対策

外資系企業の面接では、英語でのコミュニケーション能力が試されます。STAR手法(Situation, Task, Action, Result)を使って、過去の実績を構造的に説明できるよう練習しましょう。面接対策・選考プロセスのガイドで詳細を確認できます。

外資系に向いている人・向いていない人

外資系企業への転職が向いているかどうかは、性格や価値観によって大きく異なります。エンワールドの分析を参考に、自分の適性を確認しましょう。

向いている人の特徴

  • 成果主義に共感できる人:自分の実力で評価されたいという強い意志がある
  • 自立的に仕事ができる人:指示を待つのではなく、自ら考えて行動できる
  • コミュニケーション力がある人:多国籍なチームで円滑に意思疎通ができる
  • 変化を楽しめる人:組織変更やリストラクチャリングにも柔軟に対応できる
  • 専門性を持つ人:特定の分野で深いスキルと経験がある

向いていない人の特徴

  • 安定志向が非常に強く、終身雇用を望む人
  • 指示待ちで受け身の姿勢で仕事をする人
  • 年功序列による昇進を期待する人
  • 変化やリスクに対して極端に不安を感じる人

外資系転職で注意すべきポイント

外資系企業への転職にはメリットが多い一方で、注意すべき点もあります。アージスジャパンの解説では、以下のような注意点が挙げられています。

雇用の安定性

外資系企業には終身雇用の概念がなく、業績不振や組織再編によってポジションがなくなるリスクがあります。日本法人の撤退という可能性もゼロではありません。常にスキルを磨き、市場価値を維持することが重要です。

福利厚生の違い

外資系企業では、住宅手当、家族手当、退職金などの福利厚生が日系企業に比べて少ない傾向があります。その分、高い年収に含まれているという考え方ですが、ライフプランを考える際には注意が必要です。

オファーレターの確認

外資系企業では、オファーレター(内定通知書)に給与や役職、勤務条件が詳細に記載されます。試用期間中の条件、インセンティブの計算方法、退職時の条件など、日系企業ではあまり意識しない項目もしっかり確認しましょう。

カルチャーフィット

同じ「外資系」でも、アメリカ系、ヨーロッパ系、アジア系で企業文化は大きく異なります。企業研究を徹底し、自分に合った文化の企業を選ぶことが長期的な成功の鍵です。

業界別の外資系転職のポイント

外資系企業への転職は、業界によってもアプローチが異なります。

IT・テクノロジー業界

IT業界は外資系企業が最も多い分野の一つです。Google、Amazon、Microsoft、Salesforceなどの大手テック企業は常に人材を求めています。技術力が直接評価されるため、日系企業からの転職もしやすい分野です。IT・エンジニアとして日本で働くのガイドも参考にしてください。

金融・コンサルティング業界

外資系金融機関やコンサルティングファームは高い給与水準で知られています。ただし、長時間労働や高いプレッシャーがあることも事実です。専門資格や高い分析力が求められます。

消費財・製薬業界

P&G、ユニリーバ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの外資系消費財・製薬企業は、比較的ワークライフバランスが良いとされています。マーケティングや研究開発のポジションが人気です。

外資系転職の成功事例と市場動向

外資系企業の日本での採用市場は拡大傾向にあります。経済産業省の調査によると、外資系企業の正社員数は2010年の52.4万人から62.4万人に増加し、96.2%の外資系企業が追加採用もしくは現状維持の方針を示しています。

Robert Halfの分析でも、外資系企業では成果主義による評価が浸透しており、年齢に関係なくスキルのある人材が活躍できる環境が整っていると報告されています。

特に近年は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速に伴い、IT人材やデータサイエンティストの需要が急増しています。外国人が活躍する業界トレンドの記事では、最新の業界動向を確認できます。

まとめ:日系から外資系への転職を成功させるために

日系企業から外資系企業への転職は、キャリアの大きな転換点となります。成功のためには以下のポイントを押さえましょう。

  1. 日系と外資系の違いを正しく理解する:評価制度、働き方、文化の違いを把握する
  2. 語学力と専門スキルを磨く:英語力とポジションに必要な専門性を高める
  3. 転職エージェントとLinkedInを活用する:外資系に強いチャネルを使う
  4. 自己アピール力を身につける:成果を定量的に説明できるよう準備する
  5. 企業文化の適性を見極める:自分に合った外資系企業を選ぶ

外資系企業への転職は「怖い」と感じるかもしれませんが、正しい準備をすれば確実にチャンスをつかむことができます。まずは小さなステップから始めて、理想のキャリアを実現しましょう。日本での就職活動完全ガイド労働法・職場の権利も合わせて確認し、万全の準備で転職に臨んでください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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