インターナショナルスクールで働く方法

インターナショナルスクールで教員として働くために必要な資格、給料・年収の実態、求人の探し方を徹底解説。採用されるための準備やアピールポイント、メリット・デメリットまで、経験者の視点で詳しくご紹介します。
インターナショナルスクールで働く方法【資格・給料・求人の探し方を徹底解説】
日本には約250校以上のインターナショナルスクールがあり、外国人教員や多様なバックグラウンドを持つスタッフの需要が高まっています。グローバル教育への関心の高まりとともに、インターナショナルスクールでのキャリアは多くの外国人にとって魅力的な選択肢です。
本記事では、インターナショナルスクールで働くために必要な資格、実際の給料・待遇、効果的な求人の探し方、そして採用を勝ち取るための具体的なステップを経験者の視点から徹底解説します。英語教師・教育業界で働く完全ガイドも合わせてご覧ください。
インターナショナルスクールの職種と仕事内容
インターナショナルスクールには、教員以外にもさまざまな職種があります。自分のスキルや経験に合ったポジションを見つけることが重要です。
教員(ティーチャー)
クラス担任や教科担当として授業を行います。国際バカロレア(IB)、ケンブリッジ国際、アメリカ式カリキュラム(AP/Common Core)など、学校が採用しているプログラムに沿った指導が求められます。担当教科は英語、数学、理科、社会、アートなど多岐にわたります。
保育士・幼稚園教諭
プリスクールやキンダーガーテン部門で幼児教育を担当します。英語での保育活動、クラフト、音楽、屋外活動などを通じて、子どもたちの成長をサポートします。日本の保育士資格があると有利ですが、資格・スキルアップ完全ガイドで紹介している英語圏の幼児教育資格も評価されます。
事務・管理スタッフ
アドミッション(入学担当)、マーケティング、経理、人事など学校運営を支えるポジションです。英語と日本語のバイリンガルスキルが求められることが多く、教育業界の経験がなくても応募可能な場合があります。
その他の専門職
スクールカウンセラー、図書館司書、ITサポート、スポーツコーチなど、専門スキルを活かせるポジションも豊富です。
インターナショナルスクールで働くために必要な資格
インターナショナルスクールの教員として採用されるためには、いくつかの必須条件があります。ポジションによって求められる資格は異なりますが、以下の表で主な要件をまとめました。
| 職種 | 必須資格 | 推奨資格・経験 | 英語力目安 |
|---|---|---|---|
| 教員(ティーチャー) | 英語圏の教員免許(州免許/PGCE/B.Ed等) | IB資格、修士号、2年以上の教員経験 | CEFR C1以上 |
| 保育士 | 保育士資格または幼稚園教員免許 | 英語圏の幼児教育資格(EYFS等) | 英検準1級・TOEIC 800点以上 |
| アシスタントティーチャー | 学士号 | 教育関連の経験 | 英検2級・TOEIC 600点以上 |
| 事務スタッフ | 特になし(学士号推奨) | ビジネス経験、教育業界経験 | ビジネスレベル(日英バイリンガル) |
| スクールカウンセラー | 心理学・カウンセリング関連資格 | 国際学校での経験 | CEFR C1以上 |
教員ポジションの場合、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどの教員免許が最も評価されます。近年ではフィリピン、インド、マレーシアなどアジア圏の教員免許を持つ教員も増えています。日本の教員免許のみでは、インターナショナルスクールでの採用は難しいケースが多いのが現状です。
給料・年収と待遇の実態
インターナショナルスクールの給与水準は、学校の規模や地域、職種によって大きく異なります。給料・年収・待遇ガイドでも詳しく解説していますが、ここでは教育業界に特化した情報をお伝えします。
年収の目安
求人ボックスのデータによると、インターナショナルスクール職員の平均年収は約359万円(月給約30万円)です。ただし、これはすべての職種の平均であり、正規教員やシニアポジションではさらに高い水準となります。
| 職種・ポジション | 年収目安 | 月給目安 |
|---|---|---|
| フルタイム教員(一般) | 350万〜600万円 | 25万〜45万円 |
| シニア教員・主任 | 500万〜700万円 | 38万〜55万円 |
| トップ校教員(東京) | 600万〜800万円以上 | 45万〜65万円以上 |
| 保育士 | 216万〜420万円 | 18万〜35万円 |
| アシスタントティーチャー | 250万〜350万円 | 20万〜28万円 |
| 事務スタッフ | 300万〜450万円 | 22万〜35万円 |
福利厚生
多くのインターナショナルスクールでは、給与以外にも充実した福利厚生が用意されています。
- 住居手当:月3万〜10万円の住宅補助、または社宅提供
- 渡航費:年1回の帰国フライト費用負担(海外採用の場合)
- 子女の学費減免:自校に通う子どもの学費が無料または大幅割引
- ビザサポート:技術・人文知識・国際業務ビザの取得・更新サポート
- 研修費用:プロフェッショナル・デベロップメント(PD)の費用負担
- 契約満了ボーナス:2〜3年の契約完了時に支給されるケースあり
求人の探し方と主な求人サイト
インターナショナルスクールの求人を効果的に見つけるには、複数のチャネルを活用することが重要です。求人サイト・転職エージェント活用ガイドでも紹介していますが、教育業界に特化した方法をご紹介します。
専門求人サイト
- School Job:国内唯一のインターナショナルスクール専門求人サイト。教員、保育士、事務スタッフなど幅広い職種の求人を掲載
- Schrole:国際教育に特化したグローバル求人プラットフォーム。プロフィール登録で学校からスカウトが届く仕組み
- Search Associates:世界最大規模のインターナショナルスクール教員採用プラットフォーム。年会費が必要だが、質の高い求人にアクセスできる
- TeachApply:日本国内の教育機関に特化した求人サイト
一般求人サイト
- Indeed Japan:「インターナショナルスクール」で検索すると800件以上の求人がヒット
- GaijinPot Jobs:外国人向けの求人が豊富で、教育分野のフィルタリングが可能
- JREC-IN:研究・教育機関の求人を専門に扱うサイト
教員採用フェア
大手エージェントが主催する「教員採用フェア」に参加するのも効果的な方法です。Search AssociatesやISS(International Schools Services)が主催するフェアでは、複数の学校と一度に面接できるため、効率的に就職活動を進められます。採用シーズンは10月〜3月がピークです。
学校への直接応募
気になる学校のウェブサイトを定期的にチェックし、採用ページから直接応募する方法も有効です。ASIJ(The American School in Japan)や横浜インターナショナルスクールなど、人気校は常に採用情報を更新しています。
採用されるための準備とアピールポイント
インターナショナルスクールの採用プロセスは、一般の日本企業とは異なる部分があります。面接対策・選考プロセス完全ガイドも参考にしつつ、教育業界に特化した対策を行いましょう。
応募書類の準備
- 英文履歴書(CV):教育経験、担当教科、カリキュラム経験を詳しく記載
- カバーレター:その学校を志望する具体的な理由と、自分が貢献できることを明記
- 推薦状:前職の校長や同僚教員からの推薦状を2〜3通用意
- 教員免許のコピー:原本と翻訳(必要な場合)
- ティーチング・ポートフォリオ:授業計画、教材サンプル、生徒の成果物の写真など
面接でのポイント
インターナショナルスクールの面接では、模擬授業(デモレッスン) を求められることが多いです。以下の点を意識しましょう。
- 学校の教育理念を理解する:IBスクールならIBの理念、アメリカンスクールならアメリカ式教育法への理解をアピール
- 差別化を意識する:自分ならではの専門性や文化的背景をどう活かせるかを具体的に説明
- 生徒中心のアプローチ:生徒の多様性を尊重し、インクルーシブな教育ができることを示す
- 日本での生活への適応力:長期的に日本で働く意思があることを伝える
スキルアップの方法
教員免許がない場合や、さらにキャリアアップを目指す場合は、以下の資格取得を検討しましょう。
- PGCE(英国教員資格):オンラインで取得可能なプログラムもある
- IB認定資格:国際バカロレア機構が提供する研修プログラム
- TEFL/TESOL/CELTA:英語教授法の国際資格
- 修士号(M.Ed):教育学の修士号は給与アップにもつながる
インターナショナルスクールで働くメリットとデメリット
実際にインターナショナルスクールで働く前に、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが大切です。
メリット
- グローバルな環境:30カ国以上の出身者が集まる多文化環境で働ける
- 英語を使える:日常的に英語でコミュニケーションが取れる
- 充実した研修制度:プロフェッショナル・デベロップメントが手厚い
- 長期休暇:夏休み、冬休み、春休みなど、一般企業より休暇が多い
- 子女の教育:自校に通わせる場合、学費減免がある
- キャリアの国際性:インターナショナルスクールでの経験は世界中で評価される
デメリット
- 日本語力が活かしにくい:校内のコミュニケーションはほぼ英語
- 契約制が多い:2〜3年の有期契約が主流で、安定性に不安がある場合も
- 日本の社会保険:小規模校では社会保険が完備されていないケースもある。税金・社会保険・年金の完全ガイドで確認を
- 保護者対応:教育熱心な保護者からの要望への対応が求められる
- 給与の天井:一般企業と比べて昇給幅が限られる場合がある
日本のインターナショナルスクールの種類と特徴
自分に合ったスクールを選ぶために、日本のインターナショナルスクールの種類を把握しておきましょう。
| 種類 | 特徴 | 代表的な学校 | 教員に求められるもの |
|---|---|---|---|
| 老舗の外国人学校 | 在日外国人子女向け、歴史が長い | ASIJ、横浜インターナショナル | 英語圏の教員免許、豊富な教員経験 |
| IB認定校 | 国際バカロレアプログラムを実施 | 東京学芸大学附属、K.インターナショナル | IB資格、探究型授業の経験 |
| 新興インター | 日本人家庭向け、英語イマージョン教育 | さくらインターナショナル、CGK | 柔軟な対応力、日本語スキルも歓迎 |
| プリスクール | 幼児向け英語教育 | 全国に多数 | 幼児教育経験、保育士資格 |
それぞれの学校タイプによって、求められるスキルや待遇が異なります。日本での就職活動完全ガイドも参考にして、自分の強みを活かせる学校を探しましょう。
まとめ:インターナショナルスクールで働くためのステップ
インターナショナルスクールで働くための具体的なアクションプランをまとめます。
- 資格を確認・取得する:教員免許(英語圏)の取得、またはPGCE・TEFLなどの資格を準備
- 求人サイトに登録する:School Job、Schrole、Search Associatesにプロフィールを登録
- 採用シーズンに動く:10月〜3月が採用ピーク。教員採用フェアへの参加も有効
- 応募書類を整える:英文CV、推薦状、ティーチング・ポートフォリオを準備
- 面接・模擬授業に備える:学校の教育理念を研究し、デモレッスンを練習
- ビザの準備:採用が決まったら在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドを参考にビザ手続きを進める
インターナショナルスクールでの仕事は、グローバルなキャリアを築きながら日本で充実した生活を送れる素晴らしい選択肢です。しっかりと準備を整えて、あなたに最適なスクールを見つけてください。
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