ハローワークの使い方ガイド【外国語対応】

外国人向けハローワーク完全ガイド。外国語対応サービス、通訳付き窓口、オンラインサービスの活用法、必要書類、求職登録の手順まで詳しく解説。全国135ヶ所の外国人雇用サービスコーナーや専門センターの情報も網羅。
ハローワークの使い方ガイド【外国語対応】
日本で仕事を探している外国人の方にとって、ハローワーク(公共職業安定所)は最も頼りになる無料の就職支援サービスです。全国に500ヶ所以上設置されており、求人紹介から職業相談、雇用保険の手続きまで幅広いサポートを受けることができます。
近年、外国人労働者の増加に伴い、ハローワークでは多言語対応を大幅に強化しています。全国135ヶ所に「外国人雇用サービスコーナー」が設置され、通訳員を配置した専門的な就職支援が行われています。本記事では、外国人の方がハローワークを最大限に活用するための方法を詳しく解説します。
ハローワークとは?基本的な仕組みと役割
ハローワーク(Hello Work)は、厚生労働省が管轄する公共職業安定所の愛称です。日本全国に設置されており、求職者と雇用主の両方に対して完全無料でサービスを提供しています。
ハローワークの主なサービス
| サービス内容 | 詳細 | 外国人対応 |
|---|---|---|
| 求人情報の検索 | 全国の求人をパソコン端末で検索可能 | 英語・中国語・韓国語対応のオンラインサービス |
| 職業相談 | 専門の相談員がキャリアや仕事探しをサポート | 通訳員が配置された窓口あり |
| 求人への応募 | 紹介状の発行と応募手続きの支援 | 外国語対応の申込書あり |
| 雇用保険の手続き | 失業給付金の申請・受給 | 多言語での説明資料を用意 |
| 職業訓練の案内 | スキルアップのための訓練コースの紹介 | 日本語研修付きの訓練もあり |
| セミナー・イベント | 就職活動のためのセミナー開催 | 外国人向けの就職セミナーあり |
民間の求人サイト・転職エージェントとは異なり、ハローワークは国が運営しているため、すべてのサービスが完全無料で利用できる点が最大のメリットです。
外国語対応サービスの種類と対応言語
ハローワークでは、外国人の方が安心して利用できるよう、さまざまな多言語サービスを提供しています。
対応している言語
現在、ハローワークでは以下の6ヶ国語に対応した書類や案内が用意されています:
- 英語(English)
- 中国語(中文)
- スペイン語(Español)
- ポルトガル語(Português)
- タガログ語(Tagalog)
- ベトナム語(Tiếng Việt)
「求職申込書の書き方」や「求人票の見方」など、主要な書類はこれらの言語で入手可能です。
外国人雇用サービスセンター
全国4ヶ所に設置された専門センターは、高度外国人材に対する手厚い就職支援を行っています:
| センター名 | 所在地 | 特色 |
|---|---|---|
| 東京外国人雇用サービスセンター | 東京都新宿区 | 最大規模、多言語対応充実 |
| 名古屋外国人雇用サービスセンター | 愛知県名古屋市 | 製造業の求人が豊富 |
| 大阪外国人雇用サービスセンター | 大阪府大阪市 | 英語・中国語・ポルトガル語等対応 |
| 福岡外国人雇用サービスセンター | 福岡県福岡市 | アジア圏からの就職支援に強い |
大阪のセンターでは、英語・中国語は月曜日〜金曜日13:00〜18:00、スペイン語は火・木曜日、ベトナム語は水・金曜日、ネパール語は水・木曜日に通訳サービスを利用できます。
日本で働くために必要な在留資格・ビザについても、これらのセンターで相談が可能です。
ハローワークの利用方法【ステップバイステップ】
外国人の方がハローワークを利用する際の具体的な手順を解説します。
ステップ1:必要書類を準備する
ハローワークに行く前に、以下の書類を準備しましょう:
- 在留カード(必須)- アルファベット2桁+数字8桁+アルファベット2桁の番号が必要
- パスポート(身分証明として)
- 履歴書(あれば持参)- 履歴書の書き方も参考にしてください
- 職務経歴書(転職の場合)
- 雇用保険被保険者証(前職がある場合)
- 離職票(失業給付を受ける場合)
ステップ2:最寄りのハローワークを見つける
ハローワークインターネットサービスから、最寄りのハローワークを検索できます。外国語対応のあるハローワークを選ぶことをお勧めします。
外国人の方が多い地域のハローワークには、ポルトガル語やスペイン語などの通訳が在籍していることが多いです。事前に電話で対応言語と通訳の対応時間を確認しておくとスムーズです。
ステップ3:求職者登録をする
ハローワークの窓口で求職申込書を記入し、求職者登録を行います。登録が完了すると「ハローワークカード」が発行されます。
登録時に確認される主な項目:
- 在留資格の種類と就労制限
- 希望する職種・勤務地
- 日本語能力のレベル
- これまでの職歴・スキル
ステップ4:求人を検索して応募する
登録後は、ハローワーク内に設置されたパソコン端末で求人を検索できます。気になる求人が見つかったら、窓口で相談員に相談し、紹介状を発行してもらいましょう。
紹介状があると、企業側に「ハローワーク経由の応募者」として信頼性が伝わるため、面接の機会を得やすくなります。
ハローワークインターネットサービスの活用法
ハローワークは窓口だけでなく、オンラインサービスも充実しています。自宅から求人検索ができるため、まずはオンラインで情報収集することをお勧めします。
オンラインサービスの特徴
ハローワークインターネットサービスは、以下の言語に自動翻訳で対応しています:
- 英語
- 中国語(簡体字・繁体字)
- 韓国語
オンラインでできること:
- 求人情報の検索 - 職種、勤務地、給与などの条件で絞り込み
- 求職者マイページの開設 - 履歴書の登録やお気に入り求人の保存
- オンライン応募 - 気に入った求人に直接応募
- 求人情報のアラート設定 - 新着求人の通知を受け取り
日本での就職活動全般について知りたい方は、あわせてご確認ください。
マイページの活用
ハローワークインターネットサービスでマイページを開設すると、以下のメリットがあります:
- 求人検索条件の保存
- 応募状況の管理
- 企業からのメッセージ受信
- オンラインでの紹介状発行依頼
外国人が利用できる特別支援プログラム
ハローワークでは、外国人向けにさまざまな特別支援プログラムを実施しています。
外国人就労・定着支援研修
JICE(一般財団法人日本国際協力センター)が厚生労働省の委託を受けて実施している研修プログラムです。以下のような内容が含まれます:
- 日本の労働法制や雇用慣行に関する知識
- ビジネスマナーや職場でのコミュニケーション
- 社会保険・労働保険の基礎知識
- 日本語能力の向上支援
日本のビジネスマナー・文化についても、これらの研修で学ぶことができます。
雇用保険(失業給付)
日本の雇用保険に加入していた外国人は、離職した場合に失業給付金を受けることができます。受給資格:
- 離職日以前の2年間に12ヶ月以上の被保険者期間がある
- ハローワークに求職の申込みをしている
- 就職する意思と能力がある
税金・社会保険・年金の仕組みについても理解しておくことが大切です。
職業訓練(ハロートレーニング)
ハローワークでは、スキルアップのための職業訓練(ハロートレーニング)を無料で受講できるコースを紹介しています。外国人向けには:
- 日本語研修付きの技術訓練
- IT・プログラミングスキルの習得
- 介護・医療分野の資格取得支援
- ビジネス日本語講座
資格・スキルアップの情報もあわせてご確認ください。
ハローワーク利用時の注意点とよくある質問
在留資格による就労制限
ハローワークを利用する際には、自分の在留資格でどのような仕事ができるかを事前に確認しておく必要があります。
| 在留資格 | 就労制限 |
|---|---|
| 技術・人文知識・国際業務 | 専門的な業務に限定 |
| 特定技能 | 16分野の指定業種のみ |
| 永住者・定住者・配偶者 | 制限なし |
| 留学 | 資格外活動許可が必要(週28時間以内) |
就労ビザの種類について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
よくある質問
Q:日本語が話せなくてもハローワークを利用できますか?
はい、利用できます。全国135ヶ所の外国人雇用サービスコーナーには通訳員が配置されています。事前に対応言語と対応時間を確認してから訪問しましょう。
Q:ハローワークの利用に費用はかかりますか?
いいえ、すべてのサービスは完全無料です。求人紹介、職業相談、職業訓練の紹介まで、一切費用はかかりません。
Q:在留カードがないと利用できませんか?
求職者登録には在留カードの提示が必要です。在留カードの番号(アルファベット2桁+数字8桁+アルファベット2桁)を記入する必要があります。
Q:ハローワーク以外の求職手段は?
ハローワーク以外にも、民間の求人サイトや転職エージェントを併用することで、より多くの求人情報にアクセスできます。ネットワーキング・コミュニティの活用も効果的です。
まとめ:ハローワークを最大限に活用しよう
ハローワークは、外国人の方にとって日本での就職活動における最も重要な公的支援機関です。2007年からの外国人雇用状況届出の義務化により、ハローワークには多くの外国人向け求人情報が集まっています。
ハローワーク活用のポイント:
- まずはハローワークインターネットサービスでオンライン登録する
- 通訳員がいる外国人雇用サービスコーナーを積極的に利用する
- 職業訓練やセミナーなどの無料プログラムを活用する
- 在留資格に合った求人を選ぶ
- ハローワーク以外の求職手段と併用する
日本での就職活動は大変なこともありますが、ハローワークの多言語サービスを上手に活用すれば、きっと自分に合った仕事を見つけることができるでしょう。労働法や職場の権利についても事前に知っておくと安心です。
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