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起業・フリーランスとして日本で働くガイド

ネットショップ・EC事業の始め方ガイド

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
ネットショップ・EC事業の始め方ガイド

日本でネットショップ・EC事業を始めたい外国人向けの完全ガイド。ECプラットフォームの比較、特定商取引法の対応、決済・配送の設定方法、集客戦略まで、開業に必要な全ステップを詳しく解説します。BASE、Shopify、楽天など主要サービスの特徴も紹介。

ネットショップ・EC事業の始め方ガイド【外国人起業家向け】

日本でネットショップを開業したいと考えている外国人の方は多いのではないでしょうか。日本のBtoC EC市場規模は約13兆円に達しており、2027年には4,650億ドル規模に成長すると予測されています。人口の76%にあたる約9,400万人がオンラインショッピングを利用しており、EC事業は外国人起業家にとっても大きなビジネスチャンスです。

この記事では、日本でネットショップ・EC事業を始めるための具体的な手順、プラットフォームの選び方、法的手続き、そして成功のポイントまで詳しく解説します。起業・フリーランスとして日本で働くガイドと合わせてお読みいただくことで、日本でのビジネス開業の全体像が把握できます。

ネットショップ開業前に知っておくべき基礎知識

ネットショップを始める前に、まずEC事業の基本構造を理解しておきましょう。日本のEC市場は世界でも有数の規模を誇り、モバイル購入がEC取引全体の50%以上を占めるなど、スマートフォン経由の購買が急速に拡大しています。

EC事業の3つの販売形態

ネットショップの販売形態は大きく3つに分けられます。

  • 自社ECサイト型:独自ドメインでブランドの世界観を表現できる
  • モール型:Amazon、楽天市場など既存の集客力を活用できる
  • SNS販売型:Instagram、LINEなどSNSを活用した販売

それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のビジネスモデルに合った形態を選ぶことが重要です。特に外国人起業家の場合、在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドで確認できるように、適切なビザの取得が前提条件となります。

日本のEC市場の特徴

日本のEC売上の95%が国内取引であり、国産品への信頼が高い市場です。また、日本のオンライン消費者は1商品あたり最大455ドル(約6.8万円)を支出しており、世界平均の378ドルを大きく上回っています。品質を重視する購買傾向があるため、高品質な商品やサービスを提供することが成功の鍵となります。

ネットショップ開業の具体的な7ステップ

ネットショップを開業するための具体的な手順を解説します。起業・フリーランスとして日本で働くガイドで紹介している事業計画の作成と並行して進めましょう。

ステップ1:コンセプトを明確にする

最も重要なステップは「何を・誰に・どのように売るか」というコンセプトの明確化です。ターゲット顧客のペルソナを具体的にイメージし、競合との差別化ポイントを設定します。

ステップ2:商品を確保する

自社製造、OEM生産、仕入れ(問屋・メーカー直取引)、ドロップシッピングなど、商品調達方法を決定します。外国人起業家の場合、母国の特産品やユニークな商品を輸入販売するビジネスモデルも有効です。

ステップ3:必要な許認可を取得する

販売する商品によっては、食品衛生法、薬機法、古物営業法などの許認可が必要です。労働法・職場の権利ガイドも参考に、法的な手続きを確実に行いましょう。

ステップ4:プラットフォームを選定する(次セクションで詳述)

ステップ5:決済・配送を設定する

ステップ6:特定商取引法に基づく表記を準備する

ステップ7:集客・マーケティングを開始する

主要ECプラットフォームの比較と選び方

日本でネットショップを開業する際に利用できる主要プラットフォームを比較します。それぞれの特徴を理解し、自分のビジネス規模や目標に合ったサービスを選びましょう。

プラットフォーム初期費用月額費用販売手数料特徴おすすめ対象
BASE無料無料〜6.6%+40円初心者向け、テンプレート豊富個人・小規模事業者
Shopify無料3,650円〜3.4%〜多言語対応、カスタマイズ性高い海外販売も視野に入れる方
カラーミーショップ無料無料〜6.6%+30円国内実績豊富中小規模の本格運営
EC-CUBE無料(OSS)サーバー代なしオープンソース、自由度最高技術力のある事業者
Amazon出品無料4,900円8〜15%圧倒的な集客力即売上を求める方
楽天市場60,000円50,000円〜2〜7%国内最大級モール法人向け本格運営

外国人起業家にはShopifyがおすすめ

外国人起業家に特におすすめなのがShopifyです。多言語対応が標準で備わっており、管理画面も英語で操作できます。さらに、海外向けの越境ECにも対応しているため、将来的にグローバル展開を考えている方にも最適です。

特定商取引法と法的義務を理解する

日本でネットショップを運営する上で、特定商取引法(特商法)に基づく表示は法律で義務付けられています。不備があると罰金や行政処分の対象となる可能性があるため、必ず対応しましょう。

必須記載事項

  • 事業者名(個人名または法人名)
  • 住所(実際の所在地)
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 商品の販売価格(税込表示が必要)
  • 送料
  • 支払い方法・時期
  • 商品の引渡し時期
  • 返品・キャンセルに関する条件

外国人起業家の場合、日本国内の住所が必要になります。住居・生活インフラ完全ガイドを参考に、事業用の住所を確保しましょう。バーチャルオフィスの利用も一つの選択肢です。

在留資格の確認

EC事業を行うためには、「経営・管理」ビザが基本となります。ただし、副業程度の小規模なネットショップであれば、就労ビザの種類と取得条件によっては副業として認められるケースもあります。必ず入国管理局に確認してください。

決済システムと配送の設定方法

ネットショップの信頼性を左右する決済と配送の設定は非常に重要です。

主要な決済方法

日本のECサイトでは、以下の決済方法に対応することが推奨されています。

  • クレジットカード決済:最も利用率が高い(約70%)
  • コンビニ決済:クレジットカードを持たない層に対応
  • 銀行振込:法人取引やBtoBに有効
  • 電子マネー・QRコード決済:PayPay、楽天Payなど
  • 後払い決済:NP後払いなど、初回購入のハードルを下げる

決済代行サービスとしては、KOMOJUやStripe、PayPalなどが外国人起業家にも使いやすいサービスです。

配送業者の選定

日本国内の配送は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社が主流です。それぞれの料金体系やサービス内容を比較し、商品サイズや配送頻度に合った業者を選びましょう。

配送業者強み料金目安(60サイズ)特徴
ヤマト運輸時間指定の精度が高い930円〜全国ネットワーク充実
佐川急便大型荷物に強い770円〜法人契約で割引あり
日本郵便小型荷物が安い750円〜ゆうパケットで送料節約

集客・マーケティング戦略のポイント

ネットショップを開設しただけでは売上は立ちません。効果的な集客とマーケティング施策が必要です。

SEO対策

商品ページやブログ記事のSEO対策は、長期的に安定した集客を実現するために不可欠です。日本語能力と語学スキル向上ガイドを参考に、日本語でのコンテンツ作成にも取り組みましょう。

SNSマーケティング

Instagram、Twitter(X)、TikTokなどのSNSを活用した集客は、初期費用を抑えながら認知度を高める効果的な方法です。特にInstagramはビジュアルで商品の魅力を伝えやすく、ECサイトとの連携機能も充実しています。

広告運用

Google広告やSNS広告は、即効性のある集客手段です。特にGoogle Shoppingは商品画像と価格を検索結果に直接表示できるため、ECサイトとの相性が良いです。

リピーター施策

  • メルマガ・LINE公式アカウントでの情報配信
  • クーポン・ポイント制度の導入
  • レビュー・口コミの促進
  • 会員限定セールの実施

ネットワーキング・コミュニティ活用ガイドで紹介しているコミュニティを通じて、潜在顧客との関係構築も検討してみてください。

EC事業で成功するための5つのポイント

最後に、ネットショップ・EC事業を成功に導くための重要なポイントをまとめます。

1. ページ表示速度の最適化

ページの読み込みに3秒以上かかると、約40%のユーザーが離脱すると言われています。画像の最適化、サーバーの応答速度改善など、UXの向上に注力しましょう。

2. スマートフォン対応の徹底

モバイル購入がEC取引全体の50%以上を占めるため、スマートフォンでの操作性を最優先に考えたサイト設計が必要です。

3. カスタマーサポートの充実

日本の消費者は高品質なカスタマーサービスを期待しています。問い合わせへの迅速な対応、丁寧な梱包、迅速な配送が信頼構築の基盤となります。

4. データ分析と改善の継続

Google Analyticsやプラットフォームの分析ツールを活用し、売上データ、アクセス解析、顧客行動を定期的に分析して改善に活かしましょう。

5. 在庫管理と資金繰りの徹底

EC事業で最も多い失敗原因の一つが在庫過多による資金ショートです。給料・年収・待遇ガイドを参考に、事業資金の計画を立てましょう。需要予測に基づいた適切な在庫管理が重要です。

まとめ:今すぐネットショップを始めよう

日本のEC市場は今後も成長が見込まれており、外国人起業家にとって大きなチャンスが広がっています。まずはBASEShopifyなど無料〜低コストで始められるプラットフォームで小規模にスタートし、経験を積みながら事業を拡大していくのがおすすめです。

起業・フリーランスとして日本で働くガイド税金・社会保険・年金の完全ガイドも合わせて確認し、法的な準備も整えた上で、EC事業という新しい挑戦を始めてみてください。日本語でのビジネス運営に不安がある方は、日本語能力と語学スキル向上ガイドも参考になるでしょう。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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