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インターナショナルスクール選びガイド【費用・特徴】

ブイ レ クアンブイ レ クアン公開日:2026年2月25日更新日:2026年2月28日
インターナショナルスクール選びガイド【費用・特徴】

日本のインターナショナルスクールの費用相場(年間200〜350万円)、IB・ケンブリッジ・APカリキュラムの違い、選び方のポイントを徹底解説。入学手続きや地域別の情報も紹介。外国人家庭の学校選びに必要な情報をすべて網羅したガイドです。

インターナショナルスクール選びガイド【費用・特徴・カリキュラム徹底比較】

日本で暮らす外国人家庭にとって、子供の教育環境は最も重要な関心事の一つです。インターナショナルスクールは、母国語に近い言語環境で質の高い国際教育を受けられる選択肢として注目されています。しかし、日本には136校以上のインターナショナルスクールが存在し、カリキュラムや費用、教育方針はスクールによって大きく異なります。本記事では、インターナショナルスクールの費用相場、主要カリキュラムの違い、選び方のポイントまで、保護者が知っておくべき情報を徹底解説します。

インターナショナルスクールとは?基本を理解しよう

インターナショナルスクールとは、主に外国籍の児童・生徒を対象に、英語(または他の外国語)で授業を行う教育機関です。日本の学校教育法における「一条校」として認可されているスクールもありますが、多くは「各種学校」として分類されています。

インターナショナルスクールの主な特徴:

  • 英語を主要な教授言語として使用
  • 国際的なカリキュラム(IB、AP、ケンブリッジなど)を採用
  • 1クラス10〜25人の少人数制で、教師との距離が近い学習環境
  • 多国籍の生徒が在籍し、異文化理解が自然に身につく
  • 卒業後は海外大学への進学ルートが開かれている

重要なのは、インターナショナルスクールは「英語を学ぶ学校」ではなく「英語で学ぶ学校」であるということです。入学時にある程度の英語力が求められることがほとんどで、英語初心者にはESL(英語補習プログラム)を提供するスクールを選ぶことが推奨されます。

なお、子供の教育と学校選びガイド【公立・私立】では、日本の公立・私立学校との比較も詳しく紹介していますので、あわせてご確認ください。

インターナショナルスクールの費用を徹底解説

インターナショナルスクールの学費は、日本の公立学校と比較すると非常に高額です。年間の授業料は200〜250万円が一般的な相場であり、高等部になると340万円を超えるケースもあります。

費用の内訳

費目年間費用の目安備考
授業料(小学部)120〜250万円スクールにより大きく異なる
授業料(中学部)200〜300万円カリキュラムにより変動
授業料(高等部)250〜350万円IB・A level受験費別途
入学金20〜50万円初年度のみ
施設使用料10〜30万円年間
教材費5〜15万円年間
スクールバス代10〜30万円距離による
ランチ代10〜20万円提供がある場合
試験費(IGCSE/IB等)30〜80万円受験年度のみ

予算帯別の選択肢

Tutopiyaの調査によると、日本のインターナショナルスクールは大きく3つの予算帯に分けられます:

  • バジェット帯(年間120〜220万円):小規模のバイリンガルスクールや新設校が中心。認定カリキュラムを採用しているか要確認
  • ミドル帯(年間250〜350万円):充実した設備と実績のあるスクール。IB認定校が多い
  • プレミアム帯(年間380〜550万円以上):トップレベルの施設とIBDP・IGCSEプログラムを完備

インターナショナルスクールは日本の学習指導要領に基づかない独自カリキュラムで運営されているため、国や自治体からの補助金を受けにくく、運営費のほぼ全額を学費で賄う必要があります。これが高額な学費の主な理由です。

費用面で家計への影響が心配な方は、年収別の生活水準ガイド【東京・大阪・地方】も参考にしてください。

主要カリキュラムの比較【IB・ケンブリッジ・AP】

インターナショナルスクールを選ぶ際に最も重要なポイントの一つが、採用しているカリキュラムです。日本のインターナショナルスクールで主流となっている3つのカリキュラムを比較します。

項目IB(国際バカロレア)ケンブリッジ(英国式)AP(アメリカ式)
発祥スイス(1968年)イギリスアメリカ
特徴幅広い科目を総合的に学習専門分野を深く探究大学レベルの科目を先取り
段階PYP→MYP→DPPrimary→IGCSE→A Level高校段階で選択科目
評価方法内部評価+外部評価主に外部試験AP試験(5段階評価)
海外大学進学世界中で高く評価英連邦諸国で特に有利北米の大学で有利
日本の認定校数50校以上約20校約15校
向いている生徒多角的に学びたい生徒特定分野を深めたい生徒アメリカの大学を目指す生徒

IB(国際バカロレア)

IBプログラムは、PYP(初等教育プログラム)、MYP(中等教育プログラム)、DP(ディプロマプログラム)の3段階で構成されています。日本では50校以上がIB認定を受けており、最も広く採用されているカリキュラムです。批判的思考力やコミュニケーション能力、国際的な視野を重視する教育方針が特徴で、世界中の大学から高い評価を得ています。

ケンブリッジ(英国式)

ケンブリッジ式カリキュラムは、IGCSE(中等教育)とA Level(上級レベル)で構成されています。特定の学問分野を深く掘り下げたい生徒に向いており、英連邦諸国の大学進学に特に有利です。IBと比較すると、より専門性の高い教育が特徴です。

AP(アメリカ式)

APプログラムは、高校在学中に大学レベルの科目を履修できるシステムです。アメリカの大学への進学を目指す場合に最も適しており、AP試験で高得点を取ると大学の単位として認められるケースもあります。

インターナショナルスクールの選び方5つのポイント

ポイント1:カリキュラムと教育方針

子供の将来の進路に合わせてカリキュラムを選びましょう。海外の大学に進学させたい場合は、志望大学がある国や地域で評価されるカリキュラムを採用しているスクールがベストです。Yohanaでも、カリキュラムから学校を選ぶことが推奨されています。

ポイント2:認定・認可の確認

スクールが国際的な認定機関(CIS、WASC、CfBTなど)の認定を受けているか確認しましょう。認定を受けていないスクールの場合、卒業資格が海外の大学で認められない可能性があります。また、日本の「一条校」認定を受けているかどうかも重要です。一条校でない場合、日本の大学受験資格が得られないことがあります。

ポイント3:費用の総額を把握する

授業料だけでなく、入学金、施設費、教材費、スクールバス代、ランチ代、課外活動費、試験費用など、すべての費用を合算して年間の総コストを把握しましょう。エグシスの調査では、トップ14校の学費には大きな差があることが報告されています。

ポイント4:言語サポートと英語力の要件

入学時に求められる英語力のレベルと、ESL(英語補習)プログラムの有無を確認しましょう。英語が母語でない子供の場合、充実したESLプログラムがあるスクールを選ぶことで、スムーズに授業についていけるようになります。

ポイント5:通学の利便性と生活環境

通学時間やスクールバスの路線も重要な検討要素です。特に小さな子供の場合、長時間の通学は大きな負担になります。東京在住の方は東京の外国人求人と生活ガイドで、大阪在住の方は大阪の外国人求人と生活ガイドで、地域の生活環境情報を確認できます。

入学手続きと必要書類

インターナショナルスクールへの入学手続きは、日本の学校とは異なるプロセスが必要です。以下に一般的な流れをまとめます。

1. 情報収集と学校見学(入学の1年〜半年前)

  • 候補のスクールをリストアップし、オープンキャンパスや説明会に参加
  • 教育理念、設備、教員の質を直接確認

2. 出願書類の準備

  • 入学願書(Application Form)
  • 成績証明書(過去2〜3年分)
  • 推薦状(前の学校の教師から)
  • パスポートのコピー
  • 在留カードのコピー(在留資格については在留資格・ビザの基礎知識完全ガイドを参照)

3. 入学試験・面接

  • 英語力テスト(読み・書き・話す力の総合評価)
  • 算数・数学のテスト
  • 保護者面接(教育方針の確認)

4. 合格後の手続き

  • 入学金と初年度学費の納入
  • 制服・教材の購入
  • スクールバスの申し込み

家族滞在ビザの申請方法と条件に関する情報も、入学手続きと並行して確認しておくことをお勧めします。

地域別のインターナショナルスクール事情

日本のインターナショナルスクールは、地域によって数や選択肢が大きく異なります。

東京エリア

最もスクール数が多く、選択肢が豊富です。GlobalEduによると、東京都内だけで50校以上のインターナショナルスクールが集中しています。IB認定校も多く、競争が激しいため、早めの出願準備が必要です。

関西エリア(大阪・神戸・京都)

大阪や神戸にも歴史のあるインターナショナルスクールが複数あります。東京と比べると学費がやや抑えめの傾向があり、生活費も含めた総コストで考えると魅力的な選択肢です。

その他の地域

名古屋、福岡、札幌などにもインターナショナルスクールはありますが、選択肢は限られます。近年はオンラインのインターナショナルスクールも登場しており、地方在住の家庭でも国際教育を受けられる環境が整いつつあります。

各地域での生活情報については、住居・生活インフラ完全ガイド【外国人向け】も参考にしてください。

インターナショナルスクールのメリット・デメリット

メリット

  • 高い語学力の習得:英語での授業により、自然にバイリンガルまたはマルチリンガルに育つ
  • 国際的な視野:多国籍の環境で異文化理解とグローバルな思考力が身につく
  • 少人数制教育:一人ひとりに目が行き届く丁寧な指導
  • 海外大学への進学:IB・A levelなどの国際資格が世界中の大学で認められる
  • 主体的な学習態度:ディスカッションやプロジェクト型学習で、自ら考え行動する力が育つ

デメリット

  • 高額な学費:年間200〜350万円以上の費用がかかる
  • 日本の大学受験に不利:一条校でないスクールの場合、日本の大学受験資格が得られない可能性がある
  • 日本語力の低下:英語環境が中心のため、日本語の読み書き能力が低下する場合がある
  • 転校の困難さ:カリキュラムが異なるため、日本の学校への転校が難しい
  • 社会的な孤立:地域の日本の学校に通う子供たちとの接点が少なくなる可能性がある

バイリンガル教育に興味がある方は、帰国子女教育とバイリンガル育児のコツも参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q:日本人でもインターナショナルスクールに入学できますか? A:はい、多くのインターナショナルスクールは日本国籍の子供も受け入れています。ただし、入学時に一定の英語力が求められるのが一般的です。

Q:インターナショナルスクールから日本の大学に進学できますか? A:IB認定校の卒業者は、多くの日本の大学でIBスコアによる入試が可能です。ただし、一条校でないスクールの場合は受験資格に制限がある場合があります。

Q:途中から転入することは可能ですか? A:多くのスクールで途中編入を受け付けています。ただし、空き状況や英語力テストの結果により、受け入れの可否が決まります。

Q:奨学金や学費補助はありますか? A:一部のスクールでは成績優秀者向けの奨学金制度を設けています。また、企業の海外赴任手当に教育費が含まれるケースもあります。

Q:スクール選びで最も重要なポイントは何ですか? A:子供の将来の進路を見据えたカリキュラムの選択が最も重要です。費用だけで判断せず、教育の質、認定状況、言語サポートなどを総合的に評価しましょう。

まとめ:子供の未来に合ったスクールを選ぼう

インターナショナルスクール選びは、子供の将来を左右する重要な決断です。費用面では年間200〜350万円以上の出費を覚悟する必要がありますが、グローバルな教育環境と海外大学への進学ルートという大きなリターンが期待できます。

カリキュラム(IB・ケンブリッジ・AP)の違いを理解し、子供の適性や将来の希望に合ったスクールを選ぶことが大切です。費用だけでなく、認定状況、言語サポート、通学の利便性なども含めて総合的に判断しましょう。

日本での子育て全般については、家族と日本生活の完全ガイドで包括的な情報を紹介しています。また、子育て支援制度については子育て支援制度と補助金一覧をぜひご活用ください。

ブイ レ クアン
ブイ レ クアン

ベトナム出身、来日16年以上。名古屋大学卒業後、J*(日本企業)・A*(外資系企業)で11年の実務経験。外国人の日本就労情報を発信。

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